Caption 3


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「シンシア、からかうのはやめて」とダレンは言って、シャツを捲り上げ、スウェット・パンツを引き下げた。「真面目な話なんだ」

実際そうだった。今ではグレート・チェンジと呼ばれている事件があって半年のうちに、ダレンの身体は前とはすっかり変わってしまっていたのである。

この半年、彼は世界から完璧に閉じこもっていた。ガールフレンドにすら会わなかった。もちろんガールフレンドとは別れた(電話でだが)。そして、つい二日ほど前、ダレンの母親はシンシアにダレンの様子を伺うよう頼んだのである。この何ヶ月もの間、誰もダレンから話しを聞いていなかった。

シンシアが来ると、ダレンは部屋に入れた。シンシアは彼の変化後の姿を見返すこともしなかった。シンシアはどうして引きこもっていたのか、ダレンの話しを聞くと、途端に笑いだした。もちろんダレンは、これがいかに重大なことか、シンシアには分かっていないんだと思った。そんなわけで、身体を見せたのである。

「何、バカなこと言ってるの。boiはみんなあんたみたいになってるのよ! 全然、恥ずかしがるようなことじゃないわ!」

それって本当なのか? 自分は…ノーマルなのか? 白人男は、今はみんなこんなふうになってるのか?


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