こんなこと好きになってはいけないとは分かってるけど、おちんちんを口に入れると、何というか……すごく当然のことをしてるように感じる。

ともあれ、僕は普通の男だったんだけど、ある日、男子寮に歩いて帰る時、知らないふたりの黒人男に襲われたのだった。もちろん抵抗して払いのけようとしたけど、相手はふたりだから。そして、妙な展開になったのだ。

彼らのひとりが吸入器(喘息の人が使うようなやつ)を僕の口に当て、もうひとりが僕を抑えこんでボタンを押したのである。そして……僕はその場で気を失ってしまった。でも、連中は僕をその場に放置して去って行った。お金すら取らずに。まったく妙な出来事だった。

2日ほど経って、僕はそんな事件のことは忘れていた……声が変わるまで。ついさっきまで、普通のバリトンの声だったのが、次の瞬間、女の子の声みたいに高い声に変わったんだ。言うまでもなく、病院に行った。医者は多分、風邪でもひいたんだろうと言った。僕もこの通りウブな人間だから、その医者の言うことを信じた。

それから2週間ほど経ち、今度はからだじゅうの体毛が抜け落ちてるのに気づいた。多分、何日か、あるいは何週間かに渡って進行していたんだろうけど、それに気づいたのは一瞬の出来事だった。


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