大学からドロップアウトして、さらに家族とも連絡を遮断した(どう説明していいか分からないだろう?) その結果、何か仕事につく必要がでてきた。
唯一の問題は、僕が女の子のように見えるということ。しかも、少しだけ女の子っぽいと言うんじゃなくて、まるっきり女の子っぽいということ。僕みたいに女の子としか見えないのに、男だと言う人を誰が雇ってくれるだろう?
唯一の現実的な選択肢は、女の子になることだった。僕は女の子のような服装をし、女の子のような振舞いをした。実際は、それが最初だったというわけではない。すでに以前からどんどん女性的になっていたのは事実。部分的に女装するのは大変なことではないから。
そして、間もなく、僕は普通の女性とほとんど見わけがつかないようになっていた。そこで秘書の仕事に就いた(ああ、ありきたりなのは知ってるけど)。しばらくの間は、かなり上品な生活をしていた。というか、少なくとも、普通のありきたりな生活と言ったほうがいいかな。朝起きて、職場に行って、帰宅して、少しテレビを見て、ディルドでオナニーして、眠りにつく。そんな生活。
でもしばらく経つと、男たちの視線を感じるようになっていた。多分、男たちにはちゃんとした道具がからだについていると知っていたという事実のせいかもしれないし、それとも、僕が女性のように振舞っていたという事実のせいかもしれないけど、僕は男たちに惹かれると気づいたんだ。