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Side effects 「副作用」

「オーケー、先生。正直に言ってくれ。実際、どのくらい悪いんだ?」

「悪い? いや、全然悪くないよ、ジム。もっと言えば、投薬は意図された通りの効果を発揮ておる」

「な、なんだって? お、俺を見てくれよ。こんな格好になるなんて、先生は言わなかったぜ?」

「確かに。若干、副作用が出たようですな。でも、お前さんは望んだとおり体重を大きく減らしたのですぞ。今までの生涯で、これほど健康になったことはないのじゃよ。なんだかんだ言っても、それがお前さんの目標だったわけじゃろ?」

「副作用? 冗談はやめてくれって。俺の胸は家内のおっぱいより大きくなってるんだ! それに、この体、どう見ても……」

「さっきも言った通り、副作用じゃよ。長年にわたる貧しい食生活や運動不足、総じて不健康な生活習慣の影響を消したのだよ。それを思えば、こんな小さな代償が何だって言うのかな?」

「小さな代償? 信じられねえ……どう見ても俺は女にしか見えねえじゃねえか!」

「それはそんなに悪いことじゃろうか?」

「あったりまえだろ。先生、俺はオンナじゃねえんだ! この副作用、いつになったら消えるか教えてくれ」

「まあ、これは消えんじゃろうな。注射した薬はお前さんのDNAを変えたのじゃよ。ご自身の体がよく知ってるのじゃないかな。この体形がお前さんにとって最適になってるのじゃ」

「も、元に戻せるのか?」

「戻せないこともないが、たくさん手術せねばならんじゃろうな。それに、手術したとしても、お前さんが本当の男のような姿に戻るかは怪しいな。特に、その安産型の腰つきから察すると」

「ま、マジかよ? ああ、なんか悪夢を見てるみてえだ」

「わしのアドバイスが欲しいかね? その体で生きてくことじゃ。壊れてもないのに、あえてそれを直そうとするなってことじゃよ」




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