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A new lifestyle 「新しいライフスタイル」

「どうして、そんなふうに、どこもおかしくないって感じで座っていられるのか、俺には全然分からない」

「だって、どこもおかしくないんだもの」

「マジで? 頼むよ、マーカス! 今のお前は俺の妻よりデカいおっぱいをしてるんだ! それに、ソレは何なんだよ……分かるだろ……ソレ?」

「保護器具のこと? ブリタニーはそう呼んでるけど。これは、トラブルから自分を守るためのもの」

「まったく! ……頼むから、少なくとも、何か服を着てくれないか? 本当に居心地悪くて仕方ないんだ」

「悪いけど、ムリ。ブリタニーは、みんなにあたしのこういう姿を見てもらうことが重要なことだと思っているの。彼女は、この家で主導権を握ってるのは誰なのかを誤解されてほしくないんだよ」

「お、お前、冗談で言ってるのか? それとも、本気でなのか?」

「ああ、お願いだから、つっかからないで。キミが思ってるほど悪くいんだから。っていうか、確かに、おっぱいができてるよ。すごいよね。それに、そう、たいていの人があたしのことを女だと間違うのも、煩わしいよ。でもね、以前はどうだったかと比べてみたら? あなたも知ってる通り、あたしがあちっこっちに女を作って浮気しまくりだった時と比べたら? 今の方がいいのよ」

「お、お前が、そんなこと言うなんて、信じられねえ」

「だって、その通りなんだもん。それに、あなただから教えるけど、今の方が、セックスが最高なの。男でも、何回も連続してオーガズムを感じられるって知ってた? 今のあたしは、それができるのよ。ブリタニーがストラップオンを使うと……ていうか……ああ、考えただけで興奮してきた」

「ストラップオン? お前、マジで言ってるのか? ……ああ、なんて……」

「それ! 『ああ、なんて!』とか、まさに、そういう言葉を毎晩、言ってるわ! 言うというより、叫んでるってほうね。あなたもお望みなら、ブリタニーに頼んであげてもいいわよ。ブリタニーからダイアンに言ってもらうの。あなたも、この妻主導の夫婦生活に同乗するようにって。だって、あたし……」

「いや! いや、いや、いや、やめてくれ! 絶対だめだ。ていうか、お前が幸せに暮らしてて、すべてに満足してるのを見て、俺は嬉しいよ。だが……これは、俺にはムリ。絶対に無理」

「あたしも、昔はそう言ってたのよ。でも、結局は、この生活に馴染んだわけ。それに、遅かれ早かれ、あなたもそうなるわよ」

「な、何のことを話してるんだ」

「あっ!……別に何も。でも、これだけは言っておくわ。2週間くらいしたらあなたの誕生日が来るでしょ? その時に、とっても素敵なプレゼントをもらえるかもしれないわよ!」




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