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Let it happen 「流れに身を任す」

「ロブ? 正直、そんなふうにじろじろ見るの止めてほしいんだけど。ちょっと居心地が悪くなってきてるわ。それに、ついでに言うけど、そんなふうにあたしを見てると、みんなに変な男と思われちゃうわよ。そんなのイヤでしょ?」

「えっ? ああ。すまなかった。ただ、理解すべきことがたくさんありすぎて」

「理解すべきことがたくさんあることについては少しだけ理解してるわ。いいのよ」

「ったく! お前にはジョークに聞こえたのか? 俺には全然、ジョークにならないよ!」

「人生はジョークだわ。その実例があたし。っていうか、面白いと思わない? というか少なくとも皮肉的だと思わない? 世界中にいる人々の中、あなたが知っているすべての男性の中、あたしだけがこの場所で、こんな姿になっているって。あたし、我慢しようとしても、どうしても少し笑っちゃうわよ」

「俺ならお前をここから出してやることができる。彼女にはできないけど……」

「そして、どうするの? あたしが元の生活に戻れると、本気で思っているの? アナはこんな姿になったあたしを受け入れると思ってるの? 大学の学生クラブのメンバーはどう? あいつらなら、あたしを助けようとするより、今のあたしとセックスしようと頑張る可能性の方が高いんじゃない? 無理よ、分かるでしょ。彼らがあたしを助けるなんて。もうひとつの、あたしとセックスする方だったら……まあね……どうなるかあなたも分かるでしょ?」

「でも、解決方法があるはずだよ。これって恒常的じゃないんだろ? っていうか、この姿に変えられたということは、少なくとも、元に戻れる可能性があるってことじゃないのか? 俺ならお前を助けられるよ。俺は医学部だし。何か方法を考えだせるはずだよ。だから俺と一緒に戻ってくれ。俺に助けさせてくれよ。嘘じゃない。今のままじゃ、俺はゆっくり休むこともできないんだ……ちょっと待って……なんでまた笑ってるんだ?」

「だって、またジョークを言ってるからよ。あなた、ここに入ったとき、あたしの叔母があなたをすんなり帰すと本気で思っていたの? すべて、叔母の計画だったのよ。その計画の中では、あなたもあたしと同じ姿になることになってるの」

「な、何だって? そんなことできるわけが……お、俺は……」

「そんなに悪いことじゃないわ、ロブ。いったん慣れれば、ね。叔母はあなたのアレも小さいけど残してくれるでしょう。あたしと同じようにね。それが済んだら、また、あたしたち一緒に遊べるようになるわ。もちろん、叔母のお友達は、あたしたちが遊ぶのを見るでしょうね。あの人たち、いつも見て楽しんでるの。見ながら笑うのよ。でも、笑われるのを気にしなくても済むようになった後は、すごく楽しいことばかりになるわよ。誓って言うわ、そんなに悪くないって……」

「ちょっとめまいがしてきた。な、何をしたんだ?」

「ただのトランキライザーよ。ただ流れに身を任せればいいの。楽しいことだから。すぐに分かるはず」














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