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A very good girl 「実にいい娘」
「服を脱げって言わなかったか? ミーティングまであと5分だ。お前には一番いい格好でいてほしいんだよ」
「ゼーン、いつまでボクにこんなことをさせるつもりなんだ?」
「それって、そもそも質問としてアリか?」
「お前のルールなんか知るか! もうボクには十分だろ? ボクは何もかも失ったんだ!」
「そうかな? 俺はお前の奥さんを手中に収めているのは忘れてないよな? 奥さんと言うか、元奥さんかな? 彼女、お前が今どこにいるか知ったら、そうなるだろうが」
「だから? お前はもう何年もボクの妻を犯してきてるだろ。お前がボクをこんな……こんな姿に変えるずっと前から」
「やってきたっけ? そうかもな。だが、お前の態度次第では、彼女にもっとひどいことが起きるかもしれないぞ。今は、お前の奥さんは俺のガールフレンドってことになっているし、そのことによるいろんな利益も得ているが、違った状況になることもあり得るんだぜ? スレイブとして売り飛ばすこともできる。あるいは、俺の会社のあっちこっちの支社に、贈り物としてたらいまわしすることもできる。まあ、そういう状況になったら、あの女は喜んで従うだろう。お前なら分かるよな。お前の奥さんはな、今は、俺を喜ばすためなら、喜んで崖から飛び降りるオンナになってるんだよ」
「そ、そんなこと……」
「まだ信じられないのか? これだけお前にやってきても、お前をこんな姿に変えてやった後でも、まあだ分からねえのかよ。そんじゃあ、お前の可愛い息子のことも忘れるなよな」
「む、息子に……な、何をするつもりだ? まだ子供なんだぞ……」
「いや、傷つけたりなんかしねえよ。ふつかみっつ、正しい方向につっついてやれば、お前と同じ道を進むようにできるだろうな。お前の息子なら、可愛い子になるだろうな。父親と同じく。そうして、2、3年たったら……どうなるかな。公開市場に出したら、かなりのカネで売れるのは確かじゃねえかな」
「お、お前は……そんな邪悪だとは……」
「善良とか邪悪とか、お子様向けのお話のことだよ。俺は欲しいものを手に入れるために必要なら、どんなことでもする。それ以上でも、それ以下でもない。で、さしあたり今は、お前に、その邪魔な服を脱いで、俺の客たちをもてなすのにふさわしい格好になれと言ってるんだ。言うことを聞かねえっていうなら、俺は必要なことをやるぜ? まあだ信じねえって言うなら、ちょっとひと押しするだけだ。そうすればお前も納得するだろう。絶対にな」
「お、オーケー……分かったよ。するよ。だから、息子や妻は……」
「いい娘だ。服を脱げ。そう、そして、デスクの上に上がれ。ちゃんと見てもらうんだ。脅かされるか、ご褒美をもらうか。多分、両方だろう。そう、それでいい。完璧だ。じゃあ、誰かに質問されるまでは、口を閉じているんだぞ。何か訊かれたら、本当のことを言え。分かったな?」
「分かった」
「いい娘だ。お前は本当にいい娘だよ」
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