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A promise 「約束」
「彼女、誰だか分かる、デビッド? 分かるはずよね」
「お前のことを憎んでる。俺は絶対に……」
「じゃあ、分かるのね。良かった。じゃあ、あなたの可愛いお坊ちゃまの面影があんまり残ってないのも知ったと。でも、こうなることを知ってたんじゃない? 可哀想なシーン。コラテラルダメージ( target="_blank">参考)よね」
「俺を殺せばいいだろ、パトリシア。今すぐこの場で。もし、ここで俺を殺さなかったら、その時は……その時は、お前に思い知らせてやる。この先長くない一生を死んだほうがましだったと思ってすごさせてやる」
「まあ、御大層な脅かしだこと。がっかりしたわ、デビッド。息子を解放してくれと土下座してお願いすると期待していたのに。彼を変えるのに1年しかかからなかったの知ってる? ついこの前まではまともな大学生だったのに、次に会ったら彼は……いや、彼女はって言うべき?」
「元に戻すんだ。何でもする、パトリシア。カネをやってもいいし、でなければ……」
「おカネなんかいらないわ。もう、これからはいらないわよ。もう、その段階は通り過ぎちゃったの、デビッド。知りたいなら言うけど、そんな段階、とっくの昔に通り過ぎてるの。この2年間、他のことを望んできたのよ。あなたの犯罪にふさわしい復讐を」
「俺はお前には何もしなかっただろ! 俺は、単に、選挙でお前に勝っただけだ! 俺は他には……」
「あなたは、あたしについて卑猥な噂をまき散らしたじゃない? あれがなければ、あたしが勝っていたわ。ダメよ、今さら否定しようとしても無駄。あなたの陣営がやったって知ってるんだから。選挙に負けてからずっと、この復讐について計画してきたのよ」
「何でもやればいい、このアバズレ!」
「ええ、そうするわ。あんたたちがあたしについて言ったことって、何だっけ? 大学時代ストリッパーをしていた、だっけ? 海外でアダルト映画に出ていた、だっけ? それがあなたとあなたの息子さんの運命になるとしたらどう思う?」
「俺は絶対に……」
「あなたは、あたしが望むことをするようになるの。あたしが望むような人間に変わるの。そんなことできるかって? あそこにいるあなたの息子さんが証明してくれるんじゃない? まずは、あなたはあたしのことをエロ女と言ってたけど、あなたには、まさにそんな女になってもらいたいわね。デビッド、それがあんたの運命よ。2年以内に、あんた、かなり派手に名をはせることになるんじゃないかしら。計画実行開始が待ち遠しいわねえ」
「お、俺は……」
「そうなるわよ。しかも、そうなって嬉しいと思うようになる。あんたの息子と同じようにね。母と娘の相姦物のビデオがあるけど、父と息子の相姦レズも受けるわよ。そういうシーンを用意してあげる。最近は近親相姦物って大人気だし。あら、それでいいのよ、デビッド。泣きなさい。めそめそしなさい。お願いしなさい。懇願するの。そうしても何も変わらないけど。絶対に逃げられないし、変化を止めることもできない。しかも、最後には、逃げたくもなくなるし、女になることを望むようになるの。それがあなたへのあたしからの約束。それがあたしの復讐。さあ、そろそろ、始めましょうね」
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