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A smart girl 「賢い娘」
「こんな感じ?」
「ああ、完璧だよ、アレックス。これ、すごいことになるぜ」
「じゃあ、どこにも投稿なんかはしないんだよね? この髪に、お化粧に、その他いろいろだろ? ボク、これじゃあ……分かるだろ……ちょっと女の子っぽく見えちゃう」
「お前が? 女の子? バカいうなよ」
「うん。そうだよね? でも、こういう格好しなくても、最近、職場で変な目で見られてるんだ。それに、スターバックスでボクにナンパしてきた男のことは話したよね?」
「変なヤツはどこにでもいるさ。そんなのお世辞として受け取っておけばいいんだよ。そうじゃないと、お前、一生、世の中に適合してないと思いながら生きて行かなくちゃいけなくなるぜ?」
「ボクはちゃんと適合してるよ。キミだって分かってるじゃないか。ボクは高校まで学校では一番人気があったんだ。大学でも、男子学生クラブの会長だったんだ」
「でも、あの事件で追い出されるまでだろ?」
「あれはまったくの誤解だったんだ。なのに、誰も信じてくれなかった。みんなが見たのは、ボクがあの宣誓者のちんぽを咥えてるところだけだったからかなあ。ボクはただ彼に試練をあたえてただけなのに……。なのに、みんなボクの言うことを聞こうともしなかった。頭が固い人間っているんだよね」
「別に俺に言って聞かさなくてもいいよ。俺は、あれが男同士の絆を固めてるところだったって知ってるから」
「その通り。そんなわけでボクたち親友なんだよね、ロビー。キミなら分かってくれる。ボクたち一緒にあれこれヤルからって、ボクたちがゲイってことにはならないんだよ。どっちかっと言ったら、ボクたち超がつくストレートだよ。だって、ボクたちのセクシュアリティについて周りが何て言ってるかなんか気にせずに、ボクたち、ちょっとしたお楽しみができるんだから。ボクがいつも言ってるように……」
「お前がそういうふうに興奮してしゃべるところ、俺、好きだぜ。でも、お願いだ、この写真、最後まで撮らせてくれる? 仕上げたいんだよ」
「あっ。そうだね、いいよ。で、それ、何のためって言ったっけ? もう一度、教えてくれる?」
「ただの写真集めだよ。キミは何も心配することないよ」
「ああ。あのビデオと同じく?」
「そうあれと同じ。キミは頭がいいなあ。だから俺はキミが大好きなんだ」
「ボクも大好きだよ。それに……さっきからお楽しみの話をしてきたからかなあ、ちょっとボク、……その気になってきちゃったんだ。ねえ……後でいいからさあ……また別のビデオ……撮れないかなあ? ふたりで……」
「お前のために? いいよ、いいよ! なんでも! 喜んで!」
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