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Star 「スター」

「頼むよ。ちゃんとおカネは出したよ? だからあの写真を返して、ボクを解放して……」

「写真を返す? 一体全体、何が楽しくてそんなことしなきゃいけないんだ? 俺はお前を追い詰めたんだよ、ダニー。俺はお前を解放する気はない。あんなことがあった後なんだぜ……」

「そんな呼び方止めてくれ。ボクはダニエルだよ」

「俺の妹のパンティを履いて突っ立ってるくせに、お前をどう呼ぶかについて気を揉んでるって? マジで言ってるのか? お前、もっと他のことを心配した方がいいんじゃねえのか?」

「例えば……例えばどんな?」

「例えば、お前が俺の未成年の妹と寝たと知ったら、お前の友人や家族がどんな反応するかとかだな」

「彼女は18歳だって言ったんだ!」

「でも、事実は違った。そうだろ? 15歳の小娘だぞ? 本気で言ってるのかよ。そんな違いも分からなかったのかよ?」

「ぼ、ボクは……そんなつもりは……わかるだろ?……ボクは別に子供とかを相手にするの好きじゃないし。彼女はずっと年上に見えたんだよ。てっきりボクは……」

「いいよ。みんな、ヤッタ後でそう言うのさ。でも、俺の立ち位置からすれば、お前は幼児性虐待者とほとんど変わらなく見えるぜ。たった1段だけ階段を上がっただけ。多分、1段もないかもな。お前が妹とセックスしただけだったら、許せたかもしれない。だが、お前はそれだけじゃなかったんだよな? どうしてもあの写真を撮りたかったと。どうしても、その写真をネットに乗せたかったと。あの写真を人々に見られて、妹がどう思ったか知ってるのか? うちの両親がどんな反応したか知ってるのか? いいや、お前は、そんなことを気にしないんだよな。お前は、あの汚らわしいウェブサイトに画像を出して、自分が征服した「獲物」だって、寮の仲間たちに見せびらかしたかったんだよな? まあ、今度は、お前があのサイトのお世話になろうとしてるわけだが」

「で、でも……ボクは……」

「しかし、お前が、あのダブダブのジーンズの下に、こんな女っぽい尻を隠していたとはなあ。あのサイトの男たち、お前にシャワーのごとくいろんなこと言ってくるだろうぜ。賭けてもいい。メールボックスの中が、ちんぽの写真で溢れかえるだろうから、心の準備しておいた方がいいだろうな」

「いや、だから……もっと、払ってもいいんだから。何でもするよ。だから、ぼ、ボクにこんなことさせないで……」

「あ、でも、もう遅いんだ。お前がまだ知らないだけだよ。さあ、ベッドに上がれ。お前、インターネットのスーパースターになるぜ。言うことを聞かないと、写真の中、何枚か、お前の顔にモザイクかけるのを忘れてしまうかもしれないぞ」




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