「姉さんと同じく」(翻案)前編 Adaptation by Ashe, Based on Just Like Sister by Ucclear (yw141)

兄と妹、姉と弟の絆というのは、決して切れることがない絆だと思う。僕が知っている男の人たちも、たいてい、妹であれ姉であれ、自分の姉妹が好きだと言っている。だが、あの夏、僕と姉が築き上げていった関係は、それとは違うだろう。特別で他に例がない関係として、おそらく一生、僕の心から消えることがないと思う。

姉は寛子という名前で、僕より3歳年上だ。しなやかな体つきは、ヤナギの樹を思わせる。髪の毛は明るい茶色にしていて、肌は透き通るように白い。それに、顔つきがあどけなく、ぷっくり膨らんだ唇が特徴的だ。ああ、それにしても姉さんのあの唇! 姉さんがちょっと唇をとがらせた表情をすると、今していることについて何か嫌なことがあるのかなとか、僕に済まない気持ちを持っているのかなと思わせる不思議な魅力があった。

でも、姉さんのような顔は、姉さんと同年代の近所の若者たちを無用に引きつけたり、喧嘩の火種になったりもする。夏が近づき、姉さんが庭に出て芝を整えたり、雑草取りをしたりすると、近所の若者たちが、用もないのに家の周りをうろつき回ることがよくあった。短パンを履いて、すらりとした脚を見せている姉さんも悪いと言えば悪いのかもしれない。そういう時、姉さんは彼らににっこり笑顔を見せて挨拶し、時々、ジュースをおごってもらったりしている。

でも、近所の若者たちが、そうやっていつも家の近くでうろうろしてるわけにもいかない事情があった。その事情とは、僕たちの叔父である龍次さんの存在である。いや龍次と呼び付けで構わない。龍次は、誰が見ても震え上がるようなタイプの人間だった。

僕と姉さんは、両親と離れて暮らしていた。父も母も本当は良い人なのだが、父は、会社を解雇されてから、ストレスがかなり溜まってしまったようで、大酒を飲むようになり、やがて母に暴力を振るうようになっていた。母は、控え目でおとなしい性格で、父の暴力に立ち向かうことはしなかった。でも、父の暴力の矛先が僕や姉さんに向けられるようになったのを見て、母は勇気を振り絞って抵抗し、父が立ち直るまで、僕たちを龍次おじさんのところで暮らさせることに決めたのだった。

叔父の龍次はかなりがっちりした体格の男で、建設業をしている。浅黒で、髭は剃っているが毛深い。うじうじした弱虫が嫌いな性格で、暇なときは、車の手入れや、庭でウェイトリフティングをしたり、コレクションとしている日本刀を磨いている。僕たちが引っ越してきた最初の頃は、僕も龍次のことを少しは気に入っていたと思う。大きく逞しい体と荒っぽい性格だが、憎めない人だと思ったのだった。だが、一緒に暮らし始めて分かったのだが、龍次は特に酒を飲むと、悪い部分が表面化してくるのだった。

***

その日、龍次は台所で姉さんを怒鳴りつけた。

「寛子! 買い物に行ってこいと、1時間前に言っただろ! 俺の家では、言うことを聞けないヤツはお仕置きだ!」

龍次は、姉さんにテーブルに両手を突いて立たせ、ジーンズの短パンの上からお尻を叩いた。ぶ厚い手で思い切り叩かれ、姉さんが痛そうに腰をくねらせるのが見えた。

「い、痛い! ああ、ごめんなさい、おじさん! すぐに夕食の用意をしますから! 許してください!」

龍次は構わず、もう一発、力任せに叩いた。それから、おもむろに両手でお姉さんのお尻を撫で始めた。

「こんな格好で庭いじりなんかしやがって・・・お前、近所のガキにも尻を触らせてただろう・・・えぇ?」

「そんなことしていません! ちゃんとしてました・・・」

ビシッ!・・・龍次はまた姉さんのお尻を叩いた。

「痛い!」

「あんまり口答えすると、この短パンをひん剥いて、尻をじかに叩くことにするぞ! それとも、何か? ここの割れ目にやってやるか? お前、興味があるんだろう? えぇ!? その好奇心を満足させてやろうじゃないか? え? 好きなんだろ?」

「いいえ・・・」

「何が、いいえだ?」

「興味ありません・・・」

「だったら、とっとと買い物に行け! 急げよ! さもないと、今夜は俺の布団の中に来てもらうことにするからな!」

姉さんはすぐに財布を持って玄関から飛び出していった。

その夜、姉さんは、またしても何かで龍次を怒らせてしまったようだった。僕はすでに2階の部屋にいて、布団に入ってマンガを読んでいたのだが、階段の下から ビシッ! ビシッ! と龍次が姉さんにお仕置きをする音が聞こえてきたのだった。姉さんの堪えるような悲鳴も聞こえていた。僕は頭を抱えて耳を塞いだ。

この土地は田舎で、回りは田んぼや森が多く、夜ともなると静寂に包まれ、虫の鳴き声くらいしか聞こえなくなる。龍次がいないときは、とても静かで落ち着ける場所と言えた。だが、それだけ静かだと、龍次がいると、少し耳を澄ませば、彼が家の中のどこにいるかすぐに分かった。ともかく龍次はこの家の主なのだから仕方ないが。

ついでにここで言っておかなければならないと思うが、龍次は確かにお仕置きと称して僕や姉さんを叩いたが、父と違って顔を叩いたことは一度もなかった。叩くときはいつもお尻で、その点に関しては、僕もお姉さんもありがたいと感じていたのは事実だった。ただ、どうして龍次が好んでお尻を叩くのか、その時の僕には分からなかった。

***

姉さんと僕の部屋は隣あっている。その夜、僕は階下から聞こえてくる音に耐え切れず、すでに電気を消して布団に潜り込んでいた。姉さんは夜中すぎになって2階に上がってきたと思う。時々、姉さんは自分の部屋に行かず、僕の部屋に来ることがあった。その夜も同じだった。

真っ暗の部屋に入ってきた姉さんは、そのまま僕の布団の中にそっと入ってきた。体を丸めて僕の背中に顔を押しつけ、しばらく啜り泣きをしていた。布団に入ってきたときからそうだったのか、いつの間にか、姉さんは裸になっていた。

僕は、とても幼かった頃のことを思い出していた。姉さんと僕は、よく同じ布団で寝ることがあったのだが、布団の中、くすぐりあったりして遊んだことがよくあった。時々、その遊びが度を越して、互いに手で体を探りあうまで発展することもあった。小さい頃にはよくあることだと思う。

その夜、僕は姉さんがちょっと僕に慰めてもらいたがってるのだろうと思った。飲んだくれの龍次に理不尽に仕置きされたのだから、姉さんも可哀想だ。僕は姉さんの肩に優しく顔を寄せ、唇で触れた。両手で優しく体を撫で続けた。今は姉さんと僕は同じくらいの身長になっている。

僕は手を姉さんの背中に回し、背筋に沿って優しく撫で降ろした。腰のところに行くと女性っぽいくびれがあって、その後、滑らかで丸いお尻の丘が盛り上がる。僕が触れたもののうち、これほど素晴らしいものは存在しないと断言できる。

でも、姉さんのお尻が、その夜、火傷しそうなほど熱かったのも事実だ。龍次は、姉さんの素肌をじかに叩いたのだ! 熱く腫れた部分が筋になってるのも分かった。手で叩いたのか、何か細い板を使って叩いたのか、すごい熱を帯びていた。そこを触れると、姉さんは小さな泣き声を立てたが、僕の手を避けることはしなかった。僕は掛け布団を引っ張り、姉さんと一緒に中にもぐった。階下の龍次の部屋からはテレビの音が聞こえていた。

「昔よく私にキスしてくれたわよね?」

布団の中、闇の中で突然、姉さんの声がした。僕は姉さんの気持ちを察して、優しく首のところに唇を這わせた。悲しみに泣いている姉さんを慰めたい。そう思った。

そのキスは、始まりは、子供の頃のお遊びのキスの真似事だったが、次第にそうではなくなっていった。姉さんが、横寝になって背中を向けたのを受けて、僕は姉さんの首筋から背中へと、ゆっくりと唇を這わせ、さらに背中を下方へ降りていった。やがて、姉さんの叩かれたお尻に近づいた。近づいただけでも、顔にそこの熱が伝わってきた。それに姉さんの甘い香りも感じていた。

姉さんが恥ずかしがっているのを感じられた。もぞもぞとお尻が動いている。やがて僕の顔は赤く腫れた姉さんのお尻の丘へと来ていた。赤い腫れの筋をいたわるように、舌を出して優しく舐めた。とても肌が柔らかい。

突然、姉さんは片脚を曲げて、膝を抱えた。僕の顔の前にヒーターが現れたかのように、顔が熱くなったように思った。それに少し息苦しさを感じるようなムッとした匂いが広がった。姉さんは腰の位置をずらした。掛け布団の中なので、僕にはほとんど何も見えなかったが、姉さんのそこはとても濡れていて、腫れ上がっているように思った。そこは、僕が子供の頃に見て知っているつるつるのピンク色の割れ目ではなく、うっすらと毛に覆われて、びらびらの唇が肉付きよく盛り上がった場所になっていた。濡れていたし、熱く蒸せた匂いを発している場所。女の人のもっとも大事な場所になっていた。

姉さんは少し落ち着きを取り戻したようで、リラックスして仰向けになった。僕は、姉さんの脚の間に体を入れて、躊躇いがちに太ももの内側にキスをした。姉さんのあそこから放射してくる熱は信じられないほどだった。僕は掛け布団にもぐったまま、姉さんの脚の間に顔を挟んで、ほとんど息ができない感じだった。

頭を上に移動し、姉さんのおへその下あたりのお腹にキスをした。姉さんの毛が僕の首筋をくすぐっていたし、姉さんもくすぐったいのか、くすくす笑っている声が聞こえた。

僕は勇気を出して、顔をもっと下へずらした。もはや、僕は姉さんを慰める弟ではなくなっていた。姉と弟という関係を忘れ、ただ好奇心から女の人の体を探りまわる男に変わっていた。

僕の口が姉さんの濡れたところに触れた。すごく濡れている! それにすごく熱い! 姉さんのあそこは口を開いていた。口を押し付けると、簡単にそこの唇が左右に広がっていった。その味がとても甘く感じられた。

「あ、気をつけて・・・」

姉さんの声が聞こえたが、僕には何に気をつけたらよいのか全然分からなかった。ただ、その甘い味が欲しくて、しきりに吸い続けた。本当に天国に登ったような気持ちだった。もう他のところには行きたくない。いつまでも、姉さんの出す甘い蜜を吸い続けていたい。

僕が舌や唇を使って蜜を集め吸い続ける間、姉さんは優しく腰を動かしていた。僕の顔にあそこを当てるように、優しく繰り返し突き上げてくる。僕も口を前に突き出して、しっかりとくっつけた。姉さんは腰をうねうねと動かしながら、背中を反らせ始めていた。同時に僕の頭に両手を添え、髪の間に指を通して僕を引き寄せている。姉さんの太ももが左右から僕の頭を挟みつけ、僕は身動きできなくなっていた。

「うああ・・・苦しいよ、姉さん・・・」

僕は呟いていたが、たぶん、姉さんには聞こえていなかっただろう。頭を押さえつけられたとたん、姉さんのそこから、ぬるぬるした液体がたくさん流れ出てきた。僕の口の周りや鼻は、その液を塗り付けられ、全体がべとべとしていたし、口の中にも流れ込んできていた。

姉さんは太ももでの締め付けをさらに強め、同時に腰の動きも激しく、僕の顔面に強く突き上げるような動きをしていた。多分これが、オルガスムと呼ばれるものなのかもしれない。

「あああぁぁぁ・・・・」

姉さんが喘ぐ声が聞こえた。僕は頭を離そうともがいたが、それもできず、口や鼻も姉さんの花びらのところに強く押し付けられたままになっていた。

そのうち姉さんのあそこがヒクヒクと痙攣するように動き出し、その痙攣のリズムに合わせて中から熱くて塩辛い液体が間欠的に噴出し、僕の口の中に入ってきた。僕は、反射的に口の中に入ってきたものを飲み込んでいったし、鼻で息をする度に鼻水のようにズルズルと鼻にも入ってきた。塩辛く、どろっとしていて糊のような匂いのするものが口いっぱいに広がり、僕の喉を過ぎて体に入ってきた。僕は気持ち悪く、まるで自分が食虫植物の花に捕らえられた虫になった気持ちになっていた。

後で分かったことだが、この夜、龍次は、夕方、姉さんに言ったことを実行したらしい。お仕置きと称して姉さんにしこたま尻叩きをした後、自分の寝床に引っ張って行ったのだ。そして裸になって姉さんの上にのしかかったらしい。僕が味わい飲み込んだものは、龍次が姉さんの中に出したものだった。

その夜、僕と姉さんは裸のまま抱き合って眠った。

***

そのような関係になった場合、普通の人はどうするのだろうか? 僕たちは、表面的には何も変わらなかった。新しい土地で新しい生活を続けるだけだった。4月に引っ越してきて以来、姉さんは新しい高校へ、僕は新しい中学へ通っていたし、それぞれに新しい友達もできていた。だが、家の中では相変わらず主である龍次が王様のように振舞っていた。

僕は何度も龍次に怒鳴りつけられた。スポーツが嫌いだった僕のことが気に入らないらしく、弱虫小僧と言って僕を罵った。子供が嫌いらしく、家の近くで騒いで遊んでいた近所の子供たちに、うるさいと罵声を投げかけ泣かせたこともあった。龍次は、僕の持っているマンガ本のコレクションも気に入らないようで、いつもそれについて文句を言われた。姉さんとは、時々、一緒に寝ることがあったが、あの夜のようなことは、その後はなかった。夏になるまでは。

***

7月になっていた。ある日、僕は友だちと近くの森の中を自転車で走り回って遊んだ。かなり体が汚れ汗まみれになっていたし、暑い日だったので、シャワーを浴びようと思ったのだ。まだ、午後の4時頃だったと思う。僕は服を脱ぎ、タオルを体に巻いて、口笛を吹きながら浴室に行った。

家の中はシャワーの音しか聞こえず、僕はシャワーを使っているのは姉さんだと思っていた。

「姉さん! 早くしてよ。僕もシャワーを使いたいんだ!」

そう声をかけて、トイレに行き、その後、お構いなしに湯気が立ちこめている浴室に入った。

「おい! なんだ、この野郎!」

入っていたのは龍次だった。僕はあわてて飛び出した。

シャワーが止まり、龍次が出てきた。龍次は裸でいることを全然気にする様子もなく、むしろ自分の肉体を自慢に思っているように裸のまま堂々と立っていた。

龍次は僕よりずっと背が高く、しかも体のどこをとっても僕の倍以上も筋肉がついていた。建築現場で日光の元で行う肉体労働をしているせいだろうが、肌は浅黒く日焼けしていた。そして何より僕の目を捉えたのは、うっそうと茂った陰毛と、その下にぶら下がっている男根だった。

驚くほど大きく、龍次が歩くたびにぶらりぶらりと揺れていた。毛が生えてきたばかりの僕の小さなピンク色の代物とは似ても似つかぬ代物で、威厳すら感じられるものだった。勃起はしていないが、もしそうなったらどんな姿になるのか想像つかない。先端のところも赤く膨れて堂々としていた。

どういうわけか、僕はその姿に魅せられたように、目を離せなくなってしまっていた。まるで夜道でヘッドライトを照らされたネコになったようだった。

龍次もちょっと驚いていたのかもしれない。軽く咳払いしていた。

「寛子はどこに行ってるんだ?」

「知らない。僕は今帰ってきたばかりだから」

「お前、そこにいつまでも突っ立ってるつもりか? そのへなちょこの体を洗いに来たんじゃねえのか?」

僕はタオルを握ってもじもじしていた。何となく龍次に近寄りたくない気持ちだった。裸を見せるのが恥ずかしく、タオルを前に垂らして龍次の前を通り過ぎ、シャワーの前に立った。浴室のドアはまだ開いたままだったので、外の龍次の姿は見えていた。どうしても龍次の大きなペニスが気になって、視線を向けてしまう。20センチくらいはあるし、太さも僕の手首と同じくらいだ。固くなったらどんな姿になるんだろう・・・

そのとき僕は、あることを思い出し膝ががくがく震えてくるのを感じた。龍次はあれを姉さんの体に入れたんだ! あんな大きなものを!

龍次はパンツを履き、あれを中にしまった。そして浴室のドアを閉め、出て行った。

シャワーを浴びた後、僕はパンツを履いて、自分の部屋に入った。すると龍次が僕の部屋へやって来た。シャツの前をはだけていた。

「お前、学校では運動部に入らないのか? 野球とかサッカーとか」

「多分、入らない。僕はスポーツが苦手だし、体も大きくないから」

龍次はシャツのボタンを締めながら、馬鹿にするような笑い顔をしていた。

「そうだな、お前は確かに体が大きくねえ・・・お前、ちょっと、こっちに来い!」

龍次は僕についてくるように命令した。姉さんの部屋にあるドレッサーの鏡の前だった。僕はパンツ1枚の格好だったが、その格好で鏡の前に立つようにされた。龍次は僕の後ろに立っていた。

「鏡の中、子供が立っているよな?」

「・・・うん」

「その子供、まるで15歳くらいの女の子のような体をしてると思わねえか? なよなよとしてよ? 何か運動をやれば、もっと逞しくなれるかも知れねえのにな!」

「うん」

鏡の前、僕は、まるで龍次が2人いて、2人の龍次に挟まれているような感じを覚えていた。

「なのに、お前は、やらねえと・・・応援席に座って応援するだけか? えぇ? 応援席には女の子たちもいて、キャーキャー応援するだろう? 男子選手を応援するチアリーダーとかもいるか?・・・お前は、男たちを応援する女たちに混じって、がんばって〜って応援するってわけか? あぁ?」

「いや、そういうわけじゃ・・・」

「女たちは、活躍する選手を見て、うっとりしてるわけだ。中には、つきあって下さいって言いに行く女もいるだろう。お前も、そうなるんじゃねえのか? 逞しい選手たちを見て、うっとりする女たちのように・・・」

「・・・・違うよ??」

龍次はドレッサーの引出しから姉さんの口紅を取り出し、くるりと回して紅を出した。それを僕の口にあてがった。

「お前、他の女たちと同じく、そういう逞しくて男らしい選手と付き合いたくて、そわそわしてしまうわけだ・・・」

龍次は片手で優しく、しかし、しっかりと僕の顔をおさえ、もう一方の手で僕にゆっくりと口紅を塗り始めた。僕は鏡の中の自分の姿から目が離せなくなっていた。

「その彼氏が試合に勝ったら、お前、どうする? お前の応援に応えて、頑張って勝利を収めた男だぞ? 精一杯、労をねぎらってやらなければダメだろう? えぇ? そういう場合、女なら、自分が持ってるものを使って、男を喜ばしてやるもんだ。・・・口紅をつけた可愛い口でその彼氏の逞しいちんぽをしゃぶってやるとかな・・・精一杯しゃぶって、口の中に出してもらうんだ・・・女は、男が満足すると嬉しくてたまらなくなるもんだ。 そうじゃねえか? えぇ?」

僕はただ頭を振るだけだった。鏡の中の女の子も、頭を振って否定しようとしていた。

「そこでだ。お前の場合どうするかだな・・・。お前の場合、自分の脚の間に何があるか、よく考えた方がいいぞ。・・・ちんぽか穴か? どっちだ? お前の姉さんは、穴を持ってる。だから俺は、寛子にその穴の使い方をみっちりと教えてるわけだ。大事なことだからな!」

「・・・」

「寛子は覚えが早いぞ? 自分では認めないだろうが、穴の使い方を覚えてからは、使うのが嬉しくて堪らなくなってるはずだぜ・・・」

僕は両腕を胸の前で交差させ、目を閉じて頭を振り続けた。龍次は、下品な声で笑いながら僕から離れ、部屋を出て行こうとしていた。途中、姉さんの棚に何か薬が置いてあるのを見かけ、それを指差して僕に訊いた。

「寛子はいつ、こいつを買ったんだ?」

「・・・1月前あたりからだと思うけど・・・」

龍次はにやりと笑って、そのまま出て行った。

僕は、自分の部屋に戻ろうとした。その時、姉さんの衣装入れのところにパンストが掛かっているのが目に入った。手に取り、中に腕を入れてみた。とてもスベスベしていて、伸縮するのも気持ちよかった。どうしても押え切れない気持ちになって、匂いを嗅いでみた。姉さんのあそこの匂いがするような気がした。試しに、パンツを脱いで裸になり、そのパンストを履いてみた。その時ほど、僕のペニスが勃起したことはなかった。ストッキングの中、小さな勃起が突出してるのは奇妙な格好だったが、それは気にならなかった。その格好のまま、押入れの中から、姉さんの布団を引っ張り出し、もぐってみた。全身が姉さんの香りに包まれたようで、幸せな気持ちとともに、激しく興奮していた。僕は、姉さんの布団の中、指を一本、口に含んで、ゆっくりと出し入れしてみた。それから、その濡れた指を脚の間に持っていった。ペニスを触ったけれど、後ろの穴も触っていた。

***

それから何日か経ち、すでに夏休みになっていた。その夜、僕は早めに布団に入って、本を読んでいた。夜の12時に近い頃、1階の居間で姉さんと龍次の話し声が聞こえた。姉さんが龍次に何か文句を言っているように聞こえた。だが、その後、姉さんが、くぐもった声で痛みを訴える悲鳴をあげるのが聞こえ、龍次が姉さんを引きずりながら廊下を進む足音が聞こえた。僕は怖くなって布団の中にもぐった。龍次は姉さんを自分の部屋に連れて行こうとしてるのだ。

しばらく経ち、不安になった僕は、布団から出て、そっと階段を降りた。廊下を進むと、龍次の部屋のふすまが30センチくらい開いていた。そこからそっと覗き込むと、中では、姉さんが畳の上に正座して、椅子に座る龍次の脚の間に挟まれているのが見えた。

龍次は僕に背中を向けて座っていた。体を投げるようにふんぞり返っている。姉さんは上半身を裸にされ、しかも胸のところを上下2重に紐で縛られていて、乳房がいびつに飛び出していた。両手も背中で縛られているようだった。そして口は龍次のペニスでふさがれていた。

姉さんは苦しそうに大きく口を広げて受け入れていたが、あれだけ大きな龍次のペニスなので、先の方しか入れられないようだった。それでも、姉さんがあんなに大きく口を開けられるのには驚く。龍次は、お構いなしにぐいぐい突き入れているようだったが、もはやこれ以上は無理と分かると、先端を姉さんに咥えさせたまま、入りきれない肉茎の部分を自分で握って、しごいていた。

龍次のそれは、茶色というより黒に近く、頭は赤紫で膨れていたし、全体に血管が浮き上がって見えていた。長さは、前に見たときよりも長く、25センチくらいありそうだった。

姉さんは、龍次の肉棒の頭部を口に入れられたまま、入りきれない部分を龍次がギュッギュッとしごくのを涙を溜めた目で見つめていた。さっきは龍次に口答えしていた姉さんのはずなのに、今は、まるで変わっている。

「寛子! お前とお前の弟の面倒を誰が見てると思ってるんだ? 忘れたんじゃねえのか? えぇ!?」

「・・んむむむ・・・」 

姉さんは龍次のを咥えたまま、返事をしていた。顔を真っ赤にして苦しそうだった。涙を流しながら懇願するような声を出している。

「・・・お前の親が送ってくる金をどう使おうが、俺の勝手だろうが! ちゃんと飯を食わせてやってるし、学校にも行かせてるだろう。人並みの暮らしをさせてやってるのに、なんだ、さっきの言い様は! いいか、今度、口答えしたら、お前の喉のもっと奥まで突っ込んで、広げるからな・・・」

「んむむむっ・・・むむむっ!」

「・・・へへへっ! もっと声を出していいぞ! 寛子! ちんぽにビンビン響いてくるぜ! ・・・お前も、なかなかいい顔するじゃねえか。体も日増しに色っぽくなってる。それもこれも全部、俺のおかげなんだぞ。おっぱいもずいぶん感じるようになってきただろう? えぇ? 縛られると気持ちよくなるんだよな! ・・・お前のお袋が俺のところにお前を送ってきたのは、まさに大正解ってもんだぜ・・・」

「んんん・・・」

「ううっ! ・・・もうそろそろだ! ・・・口に出して欲しいか? それとも腹の中か?」

「んっ! むんん!!!」

「うっ! ほら・・・出すぞ! 寛子! ・・・全部、飲めよ! ・・・ううっくっ!!!」

姉さんは首を振って嫌がっていたが、龍次は腰を浮かせながら姉さんの頭を押えて喉奥に突きたてた。龍次に喉へ射精され、姉さんは、顔を真っ赤にして咽ていた。龍次の体がずれたことで、姉さんと僕の間に視界を遮るものがなくなっていた。姉さんの視線とふすまの隙間から覗いていた僕と視線が合った。姉さんは必死になって飲み下しながら、じっと僕を見つめていた。目も真っ赤になっていて、ぼろぼろ涙をこぼしていた。

姉さんの小さな口には、龍次が放ったものは多すぎて、唇の脇から溢れ出てくるのが見えた。でも、姉さんは出されたものを全部飲み込まなければならないのだろう。やがて姉さんは目を閉じて、飲み下すことに集中した。龍次は、姉さんが視線を僕の方に向けていたのに、気づいたようだった。龍次が振り向いたのを見て、僕はさっと身を隠した。しばらく経つと、いきなりふすまがビシッと大きな音を立てて閉められた。中から龍次が大きな声で笑うのが聞こえた。

***

僕は音を立てないようにして自分の部屋に戻った。布団に入っても、さっき見た姉さんの顔が浮かんで、全然寝付けなかった。30分くらい待っていたが姉さんが2階に上がってくる気配はなかった。姉さんのことが心配になったからかも知れないし、別の好奇心が湧いてきたからかも知れない。僕は、また下に行って様子を見てくることに決めた。

不思議なことに、さっき龍次がふすまを閉めたはずなのに、また前と同じく30センチくらい開いていた。部屋の蛍光灯は消えていて、電気スタンドの豆球による薄だいだい色の光だけが灯っていた。そっと近づくと中からは肌が鈍くぶつかり合うような音と、何かぶつぶつ呟く声が聞こえた。それにお姉さんの泣き声。

またふすまの陰に隠れて中を覗いた。龍次が座っていた椅子の向こうに、布団が敷かれていた。その上で龍次が姉さんに覆い被さっていた。小さな豆球だけの明かりなので、龍次の体は黒く見え、姉さんの小さな体だけが白く浮き上がって見えていた。その時の龍次は、ひと突きひと突きに力を込めるようにしてゆっくりと動いていた。姉さんは顔を背けて、それを受け止めていた。眉を歪めて、何か懇願しているような表情をしていた。

でも、僕のいる位置からは、視界の中心は龍次の逞しい尻が占めていた。ゆっくりとしてるが力強い動きで繰り返し上下に動き、その度に睾丸の袋が姉さんのお尻を叩くのが見えていた。龍次のペニスはあれほどの大きさだ。姉さんはすごく奥まで入れられているに違いない。

龍次は、浅く速くの動きと深く遅くの動きを交互に何度も繰り返していた。姉さんはつらそうな喘ぎ声を上げていた。龍次は、姉さんをオルガスムのぎりぎりのところまで追い詰めては、わざと、そこに達さないようにしているようだった。姉さんは、時々、急に思いたったように、両脚をばたばたさせて龍次から逃れようとしていたが、龍次の大きな体に押さえつけられ、それもできないようだった。

「ああぁぁ・・・もう・・・お願いです・・・」

「こうされるのが好きなんだろ? えぇ? 気持ちいいんだろ。どうなんだ?」

姉さんは頷いていた。「・・・でも、まだ私は子供だし・・・・あああ・・・」

「バカ言うな・・・どう見てもお前はもう立派な女の体をしているだろうが。俺のちんぽを咥えこんで、こんなに濡らしてるじゃねえか。えぇ?・・・それに、あの薬は何だ? ありゃピルだろ? どっから手に入れたんだ? えぇ? ありゃ、大人の女が飲むもんだぜ!」

「学校の友達にもらったんです・・・」

「表向きは嫌がっていても、俺にいつまでもこうして抱いてもらいたくて、飲んでるんだろ。えぇ?」

「違います・・・」

「隠さなくてもいいぞ、寛子。・・・これからは毎晩、俺のところに抱かれに来い。お前に、みっちり男の体の味を教えてやろう・・・」

「そんな・・・やめてください・・・お願いです・・・」

「お前は口答えが多すぎる・・・俺のマラでしっかり躾けなければならないようだな・・・」

「ああぁぁ・・・ごめんなさい・・・ううぅぅ・・・いい子になるから・・・いい子に・・・」

「そうか? じゃあ、キスしてくださいって言え・・・」

「ああぁ、ああぁ・・・キスして・・・ください・・・」

龍次の口と姉さんの口が重なり合った。二人とも頬のところが動いていて、口の中で舌が動き回っている様子だった。龍次は姉さんに唾を飲ませているのか、姉さんの喉がひくひくと動いていた。

次の瞬間、龍次は、キスをしながら今までにないほど強くペニスを押し込み、そのまま動きを止めた。龍次の睾丸が収縮を繰り返すのが見えた。姉さんは身を捩じらせ手足を動かし龍次から逃れようとしたが、やがて龍次にしがみついて、凍りついたように動かなくなった。つらそうに顔をしかめた姉さんの表情は、痛みによるのか快感によるのか、僕には判別できなかった。僕は二人に気づかれないようにして、急いで自分の部屋に戻り、自慰をした。

***

同じ夜。しばらくして、姉さんがいきなり階段を駆け上がってきた。真っ暗にしていた僕の部屋に入り、そのまま僕の布団の中に飛び込んできた。姉さんは全裸のままだった。僕のパジャマを引きちぎるようにして脱がせ、僕に抱きついてきた。

僕は、姉さんは、龍次にあんな目に合わされたことを癒してもらおうと僕のところに来たと思った。僕は前のときと同じように、姉さんの首や頬、そして髪の毛に優しくキスしてあげた。でもこの前とは違って、姉さんは泣いてはいなかった。いたずらっぽい明るい声で僕に訊いてきた。

「私にキスして欲しい?」

僕は頷いた。

「じゃあ、キスしてくださいって言うのよ」

「・・・キスして・・・ください・・・」

姉さんは唇を突き出してきて、僕たちはキスをした。初めてのキスだった。姉さんの唇はいつもより腫れぼったい感じで、とても柔らかだった。姉さんは舌を使って僕の口の中に唾液を送ってきた。甘い味がした。姉さんの乳房が僕の胸に当たっていたし、僕のペニスが姉さんの柔らかいお腹に当たっていた。自慰をしたばっかりだったので、僕のは固くはなっていなかったけれど、だんだん固くなってきている自覚があった。

キスを終えて顔を離すと、姉さんは明るい笑顔を見せて言った。

「仰向けになって!」

僕は言われたとおりに仰向けになった。姉さんは、掛け布団を剥いで、僕の枕も脇にどかした。姉さんは僕のお腹の上にまたがって座り、そのまま下の方へ滑り降りていった。おへその辺りから下腹部にかけて、濡れた線ができてるのを感じた。姉さんの濡れて熱い部分が僕のペニスに触れていた。最初は笑顔だった姉さんは、いつの間にか真顔になっていて、僕の瞳を見つめていた。姉さんはゆっくりと腰を前後に動かして、僕のを擦り、ヌルヌルした湿り気を僕に塗りつけているようだった。僕のペニスは、いつ姉さんの中に入ってもおかしくない状態だった。

でも突然、姉さんは腰を動かすのを止めた。動かずにじっと僕の顔を見ている。多分一瞬のことだったのだろうけど、僕にはとても長い時間のように思われた。

姉さんは、その後、突然、立ち上がった。僕にまたがったまま、僕の頭の方へ歩いてきて、そこで立ち止まり、ゆっくりと脚を曲げ、膝をついた。僕の顔を両膝ではさむようにして膝立ちし、僕を見下ろしていた。

僕は手を伸ばして姉さんのあそこを触ろうとした。すると姉さんは、その僕の手をピシャリと叩いて、払いのけ、その代わりにか、自分の指であそこの唇を開いたのだった。その手でクリトリスを触り始め、もう一方の手でおへその下あたりのお腹を、下方向へ繰り返し優しく擦り始めた。姉さん自身が少し興奮してきているようだった。

姉さんが少し腰を降ろしてきた。僕の唇に熱いシロップのような液体が垂れて当たるのを感じた。拭おうと手を出したら、またピシャリと叩かれた。姉さんは、僕にそれを口に入れて欲しがっているのだろうと思い、僕は口を開いた。

姉さんは両手の指を使ってあそこの唇を左右に広げた。姉さんのあそこは僕の顔から5センチも離れていないところに来ていた。でも、僕の唇には触れさせないようにしてるようだった。姉さんのあそこからの滴りは、最初は雨だれのようにポツリポツリと垂れていたが、急に多量のねっとりとした塊となって、僕の口の中に降り落ちてきた。鼻水のように糸を引いてどろっどろっと僕の口の中に落ち、溜まった。

僕は嫌々をするように小さく顔を左右に振りながら、姉さんを見つめていた。感情が混沌として自分でも分からなかった。

「こんなことをするお姉さん、嫌い?」

僕は首を横に振って答えた。

「さっき、姉さんが龍次のところにいるのを見てた?」

僕は首を縦に振った。

「龍次とあんなことしてるお姉さん、嫌い?」

僕は首を横に振った。

「美味しい?」

僕は首を縦に振った。実際、姉さんの体の中に入っていたものだと思うと、そのねっとりとして、熱く、塩味がするものが美味しく感じられていた。

「飲み込んで!」

僕は言われたとおりに飲み下した。

「・・・ごめんね・・・」

姉さんは、そう言って、目を閉じ、自分でクリトリスを強く擦り続け、やがてオルガスムに達したようだった。最後に僕の口に降りかかっていたのは、姉さんの出した液体だけになっていたと思う。


つづく
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