Caption 7


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ピートは少し混乱していた。興奮していたが、混乱していた。彼の妻の新しい男が、もう何時間も、彼ピートとピートの友人のジェラルドをからかっていたからである。男性性の喪失について。彼は、boiなんか、タッチ・フットボール(手で触ったら、タックル成功ということにして行うアメフト)でも女の子のチームに勝てないんじゃないのかと言うのだ。もちろん、ピートはそんなことはないと言った(もっとも、女の子たちの方が身体は大きかったが)。というわけで、挑戦を挑まれた。boi対女の子の、タッチ・フットボールの試合である。勝てば、本物の男たちから尊敬されるboiとなる。負ければ、まあ、boiそのまんま。可愛らしく見せなければならない存在。ピートはその挑戦を受けた。

ジェイマルが、アンフェアにならないよう、裸でやったらどうかと提案した。ピートのことを物を知らなすぎるという人もいるだろうが、彼は自覚して裸になった。ピートは彼の妻が快感のヨガリ声を上げたり叫び声を上げるのを、もう何度も聞いていた。だから、ピートは自分の引き締まった身体をジェイマルに見せたら、ちょっとその行為をしてもらえるかもしれないと期待していたところがあった。世界はそのような状態に変わっているのである。夫が、妻と定期的にセックスしている男をではなく、妻そのものをライバル視する世界。

ピートたちは、ふざけまじりに、目の周りを黒く塗った。そして試合開始。進行は予想通りになった。キャッキャッとはしゃぎまわって、タッチし合ってばかりで、フットボールらしいフットボールはほとんどない試合。だがboiたちのほうは痛々しいほど運動が鈍かった。スポーツとなると、boiたちは身体の変化にまだついていけていなかったのだろう。

ただ、負けたとはいえ、慰めになる褒美もあった。試合の後、ジェイマルは4人の若い身体を見まわし、ズボンから大きく太いペニスを出した。最初に、彼の前にひざまずいて、その怪物を舐めしゃぶる人としてピートが選ばれたのである。その日は良い一日だったと言えた。


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