Caption 32


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エディはディルドの先端がアヌスの入り口に触れるのを感じた。そして溜息をつきながら、下を見た。とうとう、これをする。真実が分かる瞬間がきた。

boiであるという状態を認めると完全に意思を固めることができるだろうか? すでに髪の毛は長く伸ばしていたし、boiの服を着るようになっていた。だが、これはそれとは違う。これをやったら、後戻りはできなくなる。

エディは、自慰のようなあまりにありきたりなことがこれほど重要な意味を持つとは思っていなかった。だが、これは重要な意味を持つ。少なくとも、どんなふうにするかは重要な意味を持つ。これまでの人生、自慰と言えば、必ずペニスが関わっていた。だが今は……確かに今までとは違う。

彼は前とは違う。確かにペニスからある程度の快感は得られるが、でも、アヌスには敵わない。こっちが彼にとっての本当の性器になっている。

疑念やためらいの気持ちを払いのけ、エディはディルドへと腰を沈めた。思わず、あっと声を漏らした。こんなに気持ちいいとは思っていなかった! 上下に動いてみた。入れては出す。エディはディルドに対して、ロデオ乗りを続けた。何時間もと思えるほど長時間。その間、一度もペニスに触らなかった。

ことが終わり、性的満足を得て幸福感に浸りながら、彼は思った。みんなが言ってたのは正しいのだろうか? boiは男と一緒になるのが本当なのだろうか? エディは人生で初めて、男とセックスしたらどんなだろうと知りたくなったのだった。


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