Caption 41


List | |

トムとグレッグはもう飽き飽きしていた。最初に来たのは、boiたるもの女性の服を着るべきだというみんなの意見。オーケー、分かったよ、とふたりは言った。どうせ古い服はサイズが合わないし、新しいboi用の服の方が確かに自分たちの身体に合っているように思えるから。その次に来たのは、髪の毛だ。髪を長く伸ばすboiが多かった。グレッグ(茶髪の方)はそれに負け、髪を伸ばした。一方、トムはもっと「タチ」的なヘアスタイルを好んだ。そしてその後は、化粧だし、男だし、boiを女性と同一化させることがやってきた。

まあ、確かに、これらの文化的変化はすべて、少なくとも意味がないわけではない。しかし、boiと公衆道徳に関する新しい法律には我慢がならない(boiがトップレスでいると高額の罰金が科せられるようになったのだ)。

大半のboiはそれに抵抗せず、ビーチでもビキニのトップをつけ始めた。けど、トムとグレッグは抵抗することにした。どうして胸を隠さなければいけないのだ? 女性のような乳房はないのに。それに、今までビーチではいつもシャツなしで過ごしてきたのに。

言うまでもなく、ふたりの若いboiは人の注意を惹いた。そして予想された通り、ふたりは逮捕された。法廷に呼びだされる時、ふたりにはどんな判決が下されるだろうか? それは誰も知らない。時が来れば分かるだろう。だがトムとグレッグはすべきことをしてきたのだ。自分たちの権利を守るために戦ってきたのだ。


List | |