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We all scream 「みんなアイスを出せと叫んでる」
「姉さん、こんなこと上手くいくわけないよ」
「もう上手くいってるじゃないの、ジャック? それともジャッキーと呼ぶべきかしら。あんたの勤務時間がもうすぐ始まるわ。だから、その格好にふさわしい心の枠に収まらなくちゃダメ。いい?」
「姉さんのこと、すごく憎んでる。分かってるよね?」
「これはあんたが考えたことなの。何となくあたしに利用されてるんじゃないかと思ってる? だったら、そのたびに、これは自分が考えたってことって思い出してちょうだい」
「いや、誓ってもいいけど、これはボクが考えたことじゃないよ! 何回それを言わなくちゃいけないんだろう。姉さんがすべてを捻じ曲げてしまったんじゃないか。姉さん自身、それを知ってるはずだよ!」
「あら、じゃあ、女が全員セクシーな服を着てるアイスクリームのお店を開きたいっていうのはOKだけど、男女の立場を逆転した途端に、あんたはぶつくさ文句をいう訳ね。ふーん。あんた、とんでもない偽善者だわ、ジャッキー」
「ボクは偽善者なんかじゃない! ボクが……ボクが男の服を着るんだったら、全然、問題じゃないんだ。だけど……」
「男物の服? そんなの着たら、あんた、すごく変に見えるって。今の格好の方がずっと似あってるのに」
「ああ、どうしてこんなことを話してるのか、理解できない」
「男の人たちは皆、全然文句を言ってないわ。ともかく、これが上手くいってるのを喜んだら? あんたは、パパとママのアイスクリーム店を守る方法を探していたのよね? そして、これがその方法だったってこと。今までになかったほど人気が出てる。従業員たちも楽しそうにしてるし、店も順調。どうしてあんたが文句を言い続けてるのか、さっぱり分からないわ」
「シシーみたいな格好をさせられるからだよ!」
「だから何? いや、真剣に訊いてるんだけど、それを気にしてる人が誰かいる? あんたもずいぶんチップを稼いでるし、この調子なら、すぐに支店を開くことができるようになるわ。まさに、これこそ、あたしたちがずっと探し求めていた答えなんじゃない? そして、それは全部、あんたのアイデアだった」
「じゃあ、どうしてボクは、店の儲けを全然もらえないんだ? もらえるのはつまんないチップだけなのはどうしてなの?」
「それは、パパとママがこの店をあたしに残してくれたから。でも、心配しないで。もう2年位、あんたでもちゃんとできると示してくれたら、割り込ませてあげるから。約束するわよ。さあ、その可愛いお尻を上げて、仕事に出て。男子寮の男子たちが何人かお店に来たところよ。今の時間はちょっとスタッフが足りない時間なんだから」
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