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Compliance 「コンプライアンス」

「あなた、順調に進んできたようね、カーリー」 とニコルは部下の机にもたれながら言った。「少なくとも肉体の点では。精神的な面はどうやってるの? 新しい法律が可決したとき、あなた、すごく落ち込んでいたようだったけど」

「だ、大丈夫です、ジョーンズさん」と秘書であるカーリーは答えた。それ以上のことは怖くて何も言えなかった。ジェンダー平等局に報告されることだけは絶対に避けたい。だからこそ、こんな淫乱極まりなく見えるドレスを着て、ストッキングを履き、ヒョウ柄プリントのハイヒールを履いているのだ。自分はちゃんと規則を守ってる。コンプライアンスに反していない。でも、一歩でも新しい上司との関係で間違った道を進んだら、ジェンダー平等局の悪名高い再教育施設に送り込まれてしまう。

ニコルは微笑んだ。彼の返事を額面通りに受け取ったようだ。カーリーはそれを見てほっとした。ニコルが彼に近づき、彼の腰をおさえた。

「ねえ知ってる?……」と彼女は手を膨らんだお尻のほうへと這わせた。「可愛いドレスを着ること以外にも、コンプライアンスのためにはもっとたくさんやることがあるのよ?」

カーリーは固唾をのんだ。「はい、ジョーンズさん」 呼吸が乱れていた。彼はその事実を何よりはっきり知っている。新政権が権力をつかむ前は、彼はまさに筋肉の上に筋肉をつけたような強靭な体格をした男だった。しかし、政府が要求した治療を開始して以来、その筋肉はみるみる消えていき、その代わりに、とりわけ肉感的な女性の体の曲線としか言いようのない体に置き換わっていたのだった。腰もお尻も大きく拡大し、乳房は風船のように膨らみ、顔つきも、その肉体にふさわしいものに変わっていた。処置のすべてが終了したとき、今の彼が着ている服装が最も適切な服装といえるカラダになっていた。

ニコルは顔を近づけ囁いた。「あたしをヤリたい?」

「い、いえ……私はコンプライアンスを順守したいだけです。私にしてほしいことがあれば何でもします」

アハハとニコルは笑い、体を離した。「完璧な返事ね。昔の性差別主義的なバカからしたら、ずいぶん成長したじゃない? あたしがあなたの秘書だった時、あなた、何回あたしをこの同じデスクに押し倒したかしら? 50回? もっと? それが今はこの格好。夢みたい」

「あ、あの……その……す、ストラップオンを使いたいと思ったのでは? それで……」

「いいえ。それはまだよ。あたしはあなたと取引をしたいの」

「ど、どんな……」

「おっぱいを見せなさい」とニコルが命じた。カーリーは命令に従って、ドレスを腰まで引き下ろし、ブラの中から巨大な肉の塊を両方とも引っ張り出した。「それに、あの役立たずのちんぽも見せてくれる?」

カーリーはそれにも従った。「じゃあ、取引を言うわね。もしあなたが勃起できたら、あなたに昔のように振る舞わせてやってもいいわ。でも、もし勃起できなかったら、この会社にいる間は、一糸まとわぬ姿でいること。今月末までずっと。身に着けるのはハイヒールだけ。そして、うちの会社の女性社員のひとりひとり、全員に少なくとも1日1回はあなたのそのでっぷりしたお尻を犯してくださいって懇願すること。いいわね?」

「わ、わたしは……どうしたらいいか……」

「何ですって? あなた、まさか勃起できないかもしれないって怖がってるの?」とニコルはドスの効いた声で言った。もちろん、彼の体内に流れているエストロゲンの量を考えれば、彼が勃起するのは事実上、不可能であることを彼女は充分、知っての言葉である。カーリーもそれを知っていた。だからこそ躊躇ったのだ。

「ほら、可愛い子ちゃん、しごいてみせなさいよ。それとも、コンプライアンス違反を犯したって報告しなきゃいけないかしら?」

カーリーは心臓が喉から飛び出しそうになった。選択の余地はなかった。ふにゃふにゃのペニスを握り、しごき始めた。必死にしごいた。ほぼ5分間、彼はそれを立たせようと必死に頑張ったが、予想通り、それはふにゃふにゃのままだった。結局、彼はあきらめ「できません」と言った。

「知ってたわ。だって、あなたはもう男じゃないもの。あなたたちみんな、そう。認めることね。私は男ではありませんって言いなさい。私はふにゃちんのシシーですって言いなさい。そうしたら、少しは優しくしてあげるから」

「……わ、私はふにゃちんのシシーです」とカーリーはささやき声に近い声で言った。

「まったくその通りだわね! さあ、服を脱ぎなさい。あなた、今月は楽しい月になるんじゃない?」




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