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Guessing Game 「人当てゲーム」
「ああ、君とどこかで会ったと思うんだけどなあ。僕たち、前に会ったことがあるよね?」
「多分ね」
「去年だった? あの、学生寮のパーティの時? 君はあそこにいた女の子で……」
「ぶぶーっ! もう一度、トライしてみて」
「同じ高校だったとか?」
「近くなってきたわ」
「あっ、ちょっと待って! もし、僕があの当時のまんまに見えたとしたら、今は違うからね。昔の僕は……」
「……チアリーダーを見かけたら、誰でも見境なしに、その娘とエッチすることにしか関心がなかった最低男? まあ、そんな感じだったわよね。でも、それは構わないの。人は誰でも変わるものだから」
「ということは、僕たち同じ高校だったんだ。でも、君はあのチアリーダーたちの中にはいなかったよね? ああ、確かに彼女たちの中にはいなかった。降参しなくちゃいけないかも。マジで、まるっきり分からないんだ。ヒントはアリなのかな?」
「ヒント? それで、どこに楽しいことがあるの?」
「でも、それが望みなんだろ? ちょっと楽しいことしたいって。それには、名前を付ける必要なんかないよ」
「ああ、それでこそ、あたしが覚えているトレントだわ。じゃあ、こういうのはどう? あなたにちょっと特別なモノを見せてあげる。その後で、あたしが誰かあなたに当てられるかどうか確かめるというのは?」
「特別なモノ? その言葉の響き、僕は好きだよ。いいよ、乗った」
「オーケー、じゃあ、よく見てね。はい、この通り!」
「えぇ? き、君にはアレが……君って……」
「前は男だったわ。今は違うけど。で、誰だか考えられる? もうひとつヒントをあげることにするわね? あなたのおかげで、あたしの高校時代は毎日が地獄だった。漠然とし過ぎてる? どうやらそのようね。あなた、何人もイジメていたものね、仕方ないかも。 じゃあ、ベン・ゲイって名前はどう? 思い出した?」
「ベン……ベン・ロビンソン?」
「前まではね。今はマッカイヤ。今でも、ちょっと楽しいこととやらをしてみたい?」
「お、俺は……いや……ああ……してみたい。本当に、してみたいよ」
「よろしい。じゃあ、あたしについて来て。高校の時、あのチアリーダーたちをあんなに夢中にさせたモノを見せてちょうだい」
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