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Punishment 「懲罰」

「よろしい。実によろしい。もちろん、まだ、やらなければならないことがあるが、それも、間違いなく、こなせるようになるだろう。概して、お前は行儀よく従うようになってきているよ、エミリー」

「それはボクの名前じゃない。あたしの名前はエミリーです」

「おや、自分の名前もちゃんと言えないのかな? さあ、いいから。自分の名前を言ってごらん」

「あたしの名前はエミリーです。いや、ボクの名前は……名前は……エミリーです。ちくしょう!」

「おや、おや。言葉には気をつけるんだよ、お嬢さん。私は、必要以上にお前を懲罰したくないのでね」

「こ、こんなこと、しなくてもいいのに。あたしを解放するのに遅すぎることはないよ。ジョッシュ、何でもしてほしいことをするよ。おカネもあるし。あたしの車もあげる。どんなことでも……」

「わざわざ言わなくても、お前は私が望むことを何でもするのだよ。お前には選択肢はないんだ。もはやね。そうじゃなかったら、今、お前がこんな姿になっているはずがないだろ? 突然、あのホルモン剤を摂取し始めたってわけじゃない。そうじゃないのかな? その髪の毛も、お前が決めたことではない。化粧も、ね。お前を、いかつい間抜けな筋肉男から、私専用の可愛いプリンセスに変わるのに役立った、他のすべても。全部、お前が自分で決めたことじゃなかったのかな?」

「お願い……お願いです、ジョッシュ。あなたも、本当は、こんなことをしたくはないんでしょう?」

「いや、もちろん、したくてやってるのだよ。中学校の時から、私は私が味わった立場にお前を置きたいとずっと思ってきた。あの頃は、お前は毎日、私に恐怖を与えていた。実際、私以外の誰でもお前はイジメていたね。お前より弱い人間なら誰でも。その後、お前はちょっとは変わった。お前は、ちょっと変わったんだから、私はイジメられていたことを忘れるだろうと思ったのかな? 大学に入って、周りに知ってる人がいなくなれば、新しくやり直せると思ったのかな? たいした望みだね。お前は、昔と同じのクソ野郎だよ。改心した? たとえ、そうだとしても、以前、お前が私にしたことに対する罪は、しっかりと償わなければならないよね? その結果が、今のお前なのだよ」

「お、お願い……こうして懇願するよ。だから……」

「そう、お前は懇願するだろうね。これが完了する前に、お前は知り合い全員にひざまずいて懇願することになるだろう。この通りの可愛いシシーになったので、それにふさわしく、自分を扱ってください、お願いです、と。お前は私のことを、シシーって呼んでいたね? そうだろ? シシーのビッチ、だったかな? ともあれ、今は、お前がビッチなのだし、それは皆が知ることになるだろうね」






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