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A Bet is a Bet 「賭けは賭け」
「いいよ……だから、頼むから怖気ずくのやめてくれないかな、ララ。ただの賭けなんだからさ」
「なんでそんなこと言えるの? いや、真面目に訊いてるのよ、トレント」
「トリーシャ」
「な、なに?」
「今はトリーシャ。少なくとも、賭けの条件を満たすまでは、その名前。それについては話したはずだよ」
「あたし……分からないわ……あなたが、1年間、彼のメイドにならなくちゃいけないという話しは聞いたけど、てっきり、あなたが彼の家を掃除するとかだけだとばっかり思ってたのよ。でも、これは……」
「ああ。ボクもそんなふうに思っていた。でも、ハリーがどんなヤツか君も知ってるだろ? それに、ボクたちの賭けは、前から、ちょっと常識はずれな賭けだったし。ボクが勝って、ハリーにあのウルトラ・マラソンを走らせたのを覚えている?」
「これはそんなのじゃない。次元が違うわ。あなたの体、永久的に変えてしまってるじゃないの!」
「半永久的。でも、確か、これは整形手術についての賭けで負けた結果だと思うんだ。もし、このおっぱいをつけると分かっていたら、賭けに乗ったかどうか、自分でも分からなくなっているけどね。っていうか、このおっぱい、重すぎるんだよ」
「あたしがもっと気になってるのは、あなたのアレを取ってしまったんじゃと……分かるでしょ……」
「睾丸のこと? まだ残ってるよ、大丈夫。ただ、上手に体の中に押し込めてあるだけ。というか、少なくともハリーはそう言ってたよ。ボクが言いたいのは、ハリーは、1年過ぎたら、元通りに外に出してくれるということ。それまでは我慢して彼のメイドになってなきゃいけないけどね」
「あたしとの関係はどうなるのよ? ちょ、ちょっと待って。あなた、なんで脚を広げているの?」
「うん、ハリーが、ボクは女であるのに慣れる必要があるって言ったんだよ。だから、いくつかオモチャを買ってきた。分かるよね?……アレをするための……」
「ああ……なんてこと……これがストラップオンっていうの? あたしに、これをつけてほしいと?」
「郷に入らば郷に従え。女の子のふりをするなら、女の子のように振る舞えって。そうじゃない? まあ、演じるのはボクだけど。だから、ねえ、ヤッテ、お願い! でも優しくね。あたし、処女なの」
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