「バースデイ・プレゼント」 第6章 original 第5章の続き

ゲイルは、微笑みながらオフィスに戻ってきた。僕は、外で買ってきたサンドイッチを食べ終わったばかりで、口を拭っていたところだった。サンドイッチの包装紙をごみ箱に捨てた時、ゲイルが僕のところに来た。

「ボス? リップ・グロスをつけ直さないといけませんよ。ナプキンで全部拭ってしまったと思うから・・・ドナとお話をしたんです。お2人のちょっとした遊び、楽しそうですね。もっと言うと、ボスが、そのスラックスの下に、パンティやストッキングを履いてるのを想像しただけで、私、興奮してしまいます。ドナは、私に、どんな点でもいいから、自由に手伝いをするように言ってくれました。というわけで、私の助言を聞いて、グロスをつけ直してください。ご自分が美しく見えていると分かると、一日の仕事にも、もっと精がだせる気分になりますよ」

ゲイルの言葉に顔を赤らめたが、実際、今の格好をしている以上、そのことで彼女にあまり文句を言えた身分ではない。仕方なく、話を合わせることにした。この遊びはもうしばらく続くだろうが、後になって、みんなで笑える時が来るだろう。

忠告にしたがって、ポケットにグロスの小瓶を入れ、それをつけにトイレに行こうとした。するとゲイルは手を伸ばして、僕の前に立ちはだかった。

「ボスは、これについては、初心者なんですよ。だから、私にさせてください」

と、そう言って、僕の手から小瓶を取り上げ、僕に近寄ってきた。衣服を通してであるが、彼女の肉感的な体から発せられる温かみを感じる。ゲイルは小瓶から刷毛を出し、グロスを僕の唇に塗り始めた。さらには、小瓶を机に置き、開いた手で僕のあごを押さえ、顔が揺れないようにさせた。

「お口を開けて、ビクトリア。ちゃんと塗ってあげるから」

口を開くと、彼女は注意深く唇全体にグロスを塗り広げた。その時になってようやく、ゲイルが僕のことをビクトリアと呼んだことに気づく。この2日ほど、ドナが僕に対してその名前を使い続けていたため、あやうく、気づかぬまま、やりすごしてしまうところだった。驚いた僕は、ゲイルから離れようとした。だが、彼女は僕のあごをしっかりと押さえたまま、にっこり微笑んでいる。

「ごめんなさい。ボスの新しい名前を使って楽しもうとしたわけじゃないの。ただ、私たち女の子の間には何も秘密がないことを言いたかっただけ。それに、ビックよりずっと可愛らしい名前ですもの」

そう言って、僕の目をまっすぐに見つめ微笑んでいる。

「リップ・グロスのつるつるした感じ、セクシーで良いでしょう? それにピンク色も、本当に、女の子っぽくて、素敵。私もこのグロスつけてもいいかしら?」

ゲイルに密着され、このように焦らされていたため、僕は勃起し始めていた。自分の本性に再び目覚め、僕は返答した。

「分かった。つけてくれていいよ。女の子同士で口紅とかを使いまわすのは、よくある、自然なことだと思うから」

我ながら、よい返答だと思った。

ゲイルは、ピンクのグロスを取り、美しい唇に塗りつけた。それから唇を合わせ、色を唇全体に行き渡らせた。それを見て、僕も同じくすべきであることを思い出した。グロスのおかげで、唇が滑らかになっているのを感じる。舌先で、少しだけグロスを味わう。

ゲイルは刷毛のついたキャップをグロスの小瓶にもどした。

「でも、女の子がグロスを分け合うには他の方法もあるの」

突然、ゲイルは、柔らかな体を僕に押し付け、グロスを塗った唇を僕の唇に重ねた。顔を左右に動かし、唇を擦り合わせる。滑らかな唇が官能的だ。

ゲイルは、さらに口を開き、舌を出して、優しく僕の唇を擦った。僕も、この熱気に反応せざるをえなかった。ゲイルが舌に力を入れて僕の口の中へ押し込もうとするのを受けて、自分も口を開き、彼女に口の中を探らせた。体から力が抜け、立っていられなくなる。僕は、知らぬ間にゲイルのデスクの端に腰を降ろしていた。ゲイルが、僕の両脚を開き、股間を僕の股間に押し付けてくる。

しかし、僕は急に自分がしていることに気づき、ゲイルを押して、体を離させた。

「ゲイル、こんなことはできない。僕は結婚しているんだ。浮気をしてドナを裏切ることなどできない」

「ビクトリア? いい? ボスは今はビクトリアなの。これは浮気じゃないわ。この遊びに私を誘ったのはドナ自身なんだから。私は、できる限りのことで、あなたとドナの手伝いをするようにと頼まれているの。今のは、あなたが、ドナと同じくらい上手にキスができるか確かめたかっただけよ」

僕は、ゲイルが言ったことが意味することに気づき、体が凍り付いてしまった。2日前なら、これを聞いて、僕はゲイルに嘘をつくなと怒鳴り、即刻、解雇したことだろう。

だが、今日は、僕の世界がさかさまになってしまったようだ。自分は、今、ピンク色のグロスを塗り、ズボンの下には、ピンク色のパンティとガーターベルト、そしてストッキングを履いて、他の女性とキスをしグロスを分かち合っている。それに、昨夜は、妻が他の女性とキスをするのを見ていたし、僕自身、その女性にアヌスを奪われていたのだ。

ゲイルはオフィスのドアへ行き、鍵をかけた。OPENの札を返してCLOSEDに変える。戻ってくると、僕の手を取り、僕のオフィスへ入った。そして、ドアを閉める。

「ビッキー? あなたがどれだけ美しいか、見てみたいわ」

ゲイルはそう言って、僕のシャツを脱がし始めた。

ゲイルは、僕のシャツを脱がし、上半身を裸にすると、胸に顔を寄せ、その愛らしい唇を、固くなっている乳首にあて、甘く噛んだ。胸から刺激が走り、ペニスが再び固くなる。スラックスにテントができていた。彼女は、そのまま、僕の前にひざまずき、左右の足から靴を脱がせた。ふくらはぎのところをさわさわと撫でている。さらにひざまずいたまま、ベルトに手を掛け、バックルを外し、スラックスのチャックを降ろした。ゆっくりとスラックスを降ろされた。さらに、僕に左右の足を交互に上げさせ、スラックスを足から抜くと、立ち上がって、僕の姿をまじまじと眺めた。アーチ状に細く整えた眉、ピンク色の唇、ピンク色のガーターベルトとストッキングの脚。ゲイルは微笑んだ。

「ほんとに綺麗よ、ビクトリア! さあ、今度は、あなたの、その素敵な唇と可愛い舌が、あなたの顔を愛らしく見せるという仕事のほかに、どんな仕事が特異か、確かめてみましょう?」

ゲイルは自分からスカートを捲り上げた。黒いストッキング、黒ガーターベルトの下、ビキニの黒パンティが露わになった。僕は、気持ちに逆らえず、言われるまでもなく、彼女の前にひざまずいた。うっとりとするような甘美な下腹部が目の前に来る。両手を彼女のお尻にあて、自分に引き寄せながら、彼女の恥丘に顔を擦りつけた。

「うーん、うーん・・・その調子で」

そう言いながらゲイルは下着の股間部分を横にずらした。

「ビッキー? この後、今日の午後の分の仕事を片付けるつもりでいるなら、ちょっと急いだ方がいいわね」

僕は舌をゲイルの中に滑り込ませた。女性の極上のソースを味わう。ゲイルはバランスを保つため、両脚を広げて立った。そして、僕の頭を押さえ、僕の顔面を自分に引き寄せた。グロスを塗った僕の唇に、彼女のバギナがヌルヌルと擦りつく。僕は舌を伸ばし、クリトリスを探り当て、舌をちろちろと動かし、上下、左右に繰り返しなぶった。

「・・・あ、ああーん・・・」

ゲイルはしばらく声を上げて反応していたが、突然、両脚を曲げ、体重を僕の顔にかけた。脚から力が抜けたらしい。後ろにのけぞっている。ハイヒールを履いたままなので、バランスのため、僕の頭にしがみつく格好になっている。彼女のスカートが降りてきて、僕の頭に覆いかぶさった。

僕の方も、勃起が、ピンクのパンティの中、痛いほどになっており、早くクライマックスに達したいと叫んでいた。ゲイルの女陰から、多量にジュースが溢れ出て、僕の唾液と混ざり、あごからぽたぽたと滴っている。

突然、ゲイルの体が発作を起こしたようにガクガクと痙攣した。彼女は激しく頂点に達したのだろう。何度も波のように押し寄せているらしく、ぶるぶる震えている。やがて、ようやく、それも収まり、彼女の体から緊張が消え、リラックスするのを感じた。バランスを取り戻し、スカートを捲り上げ、僕から離れた。呼吸を整えている。

僕はゲイルの腰を両手で押さえていたのだが、彼女は、その僕の手を解き、僕を立たせた。そして、僕の顔が愛液で濡れているのを見て、僕を引き寄せ、顔面をぺろぺろと舐め始めた。

きれいに舐め取ると、僕の唇の輪郭を描くように舌先を這わせ、その後、再び口の中に舌を入れてきた。ゲイルが、彼女自身の愛液が混じった僕の唾液を飲みくだす。

それからゲイルは、ふと視線を落とし、僕のパンティにテントができてるのに気づいたようだ。ゆっくりと体を下げ、僕の前にひざまずく。そして、滑らかなパンティの生地に覆われた勃起に頬ずりし、両手でさわさわと撫でた。さらに、パンティの上端を引き降ろした。ペニスの頭だけがパンティから顔を出している。その頭部に、彼女の美しい唇が覆いかぶさり、ちゅうちゅう吸い始めた。

僕はぶるぶると体を振るわせた。するとゲイルは素早くペニスから口を離し、立ち上がった。

「あら、まだダメよ。今日は、あなたに私の裏門娘になってもらうつもりなんだから」

ゲイルは、そう言うと、再び、僕をひざまずかせた。そして、素早くパンティを脱ぎ、それを僕の鼻先にかざした。

「この匂い、好き?」

僕は、そのむっとした香りを嗅ぎ、呻き声を上げて頷いた。ゲイルは、その黒サテンのパンティの腰ゴムを広げ、僕の頭に被せた。股間の部分が僕の鼻と口に来るように位置を整え、残りの生地を引き絞って、下着の生地を通してでしか息ができないようにさせる。下着の香りに咽ながら、僕は射精したい欲望に狂いそうになっていた。

ゲイルは、しばらく僕をそのままにした後、下着の位置をずらし、目は覆ったままではあるが、鼻と口は外に出してくれた。黒サテンの薄い生地を通して、ゲイルが後ろ向きになり、僕のデスクに両手をついて、愛らしいお尻を僕に向けて突き出すのが見えた。

「さあ、早く! まだ、仕事が終ってないわよ」

僕は、自分の秘書ではあるゲイルに、完全にコントロールされていた。言われるままに、彼女の裏門に口を寄せ、舐め始める。

まずはバギナに舌を寄せ、そこに舌を少し出し入れをして、その後、アヌスの周りを、輪郭を描くように丸く擦りつけ、その部分の筋肉をほぐした。

「ああん・・・」

ゲイルは、あえぎ声をあげ、僕に強くお尻を突き出した。僕は舌を丸め、ペニスのように固く尖らせ、より深く突き刺した。その形でアヌスに出し入れを繰り返し、できる限りの奉仕を続けた。ゲイルは、軽いオルガスムに達したようだった。

ようやく、ゲイルは、興奮を少し鎮め、体をリラックスさせた。

「じゃあ、今度は、唾をたっぷりまぶして」

すでに僕は涎れを絶え間なく垂れ流している状態になっていた。早速、言われた通りに唾液をアヌスにまぶしこみ始めた。

「今度は、あなたが持ってる道具をちょっと使ってみて」

僕は立ち上がり、パンティーを睾丸が出るところまで降ろした。勃起をゲイルのバラの蕾にあて、ゆっくりと押し込み始める。彼女もお尻を突き返してきた。肉茎が彼女の温かく狭い肉道に入っていくのを感じ、快感にうめき声が漏れた。ゲイルのスカートは、捲りあがって僕の下腹部を擦っているし、僕の降ろしたパンティは睾丸を持ち上げ、絞るような効果を与えててくれる。さらにゲイルの括約筋が僕の勃起をきゅるきゅる絞り立てていた。これだけ刺激を与えられていたため、僕は30秒も持たなかったことを告白しなければならない。最後の一突きを送った後、すさまじい勢いで射精を始めた。どくどくと噴出し、ゲイルの直腸をスペルまで溢れさせているのが分かる。ゲイルも最大の力で突き返し、叫び声をあげて反応した。僕とほとんど同時に達したようだった。

僕は、ゲイルの腰を抱えたまま、最後の一発を撃ち込み、力尽きて彼女の背中に覆いかぶさった。裸の胸板がブラウスの生地に触れて気持ちよい。

オルガスムの余韻から回復した後、ペニスをアヌスから抜いて、パンティの中にしまった。だが、ズボンを上げようとしたら、ゲイルが止めた。彼女はまだデスクに覆いかぶさったまま、お尻を出していた。

「女の子をこんな汚れたままで放っておくなんてできないはずよ。あそこに顔を当てて、ちゃんときれいにして!」

僕は顔を覆っていたゲイルのパンティを外し、彼女のお尻の割れ目を見た。肛門から僕が出した精液が滴り出ているのが見える。僕はティッシュを探した。

「いえ、そうじゃないでしょ? 私たち、可愛い女の子の口は何のためにあると思っているの? それを使ってきれいにしなきゃダメ!」

この時も、僕は何を求められているのか知り、当惑し、断ろうとした。

「ドナに、あなたはちゃんと仕事を片付けなかったって言って欲しいの? そんなことはイヤでしょう?」

確かに、ゲイルが、ドナに、この小さな出来事のことについて話すのは、僕としても望んでいない。いやいやながら、僕は、元のように床にひざまづき、息を止めながら、流れ出ている精液を舐め始めた。なんとかすべてきれいに舐め取り、止めていた呼吸を再開する。

「まだ表面だけじゃない? 今日の午後、ずっとパンティに染み出しっぱなしになったらイヤだわ。中まできれいにしてちょうだい」

自分で自分が行っていることが信じられなかったが、僕は口をゲイルの肛門にもどし、中から僕自身の体液を吸い取り始めた。ゲイルは、僕の奉仕を喜んでか、再び、あえぎ声を上げ始めた。

数分間、そのように舐め吸いした後、ようやく彼女も、充分きれいになったと満足したようだ。体を起こし、僕の方に向き直った。

彼女は、僕のパンティに汚れが染みているのに気づいたようだ。

「あら、ビクトリア? あなたのも汚れたままにしておくのはいけないわね。立ち上がってくれる?」

立ち上がると、ゲイルは前にひざまずき、僕が彼女にしてあげたのと同じく、隅々まできれいにしてくれた。その後、僕のパンティを引き上げて、元通りに直し、ペニスを中に収めてくれた。

「これでよし、と。元の可愛い女の子になったわね。さあ、男物の服だけど、もう、服を着た方がいいわね。今日の分の仕事を片付けなくちゃ。仕事を終えて家に帰ったとき、多分、あなたはちょっとした家事をしなくちゃいけなくなるだろうから」

帰宅後に何が起きようとしているのか、僕はあまり考えたくなかった。

事態は、どんどん、僕にコントロールできない状態になってきている。僕は、とりあえず、その時点その時点でしなければならないことを受け入れ、行うだけだった。まぁ、多分、女物の衣装をもっと着せられるのだろうな・・・そう思い、僕は苦笑いをするのだった。

***

彼女の側から

午後はずっと、ゲイルにキスされたことが頭から離れなかった。私にはレスビアンの傾向はなかった。だが、女装した夫とのセックスを映したビデオを見て興奮したり、昨夜、ジェニーとセックスしたり、そして今日ゲイルにキスされたりと、事態が驚くほど急速に動いている感じがした。

ビックと私の、小さな遊びが、3日間のうちに広がりを見せ、ジェニーとゲイルを巻き込んできている。ジェニーンとフィリスも入ってくるかもしれない。でも、こういった性的な出会いには強烈な刺激があって、私はもっともっと体験したい気持ちになっていた。私には、飽くことがない新しい性的嗜好が生まれてきているらしい。

シンディの店で買った衣類を取り出し、ベッドの上に広げた。ネグリジェ、股間部分が切り取られているパンティ、ガーターベルト。全部ピンク色で、これらは私のものだ。ビクトリアにはビクトリアのためのブラジャー、ストッキング、ピンクのハイヒールがある。ヒールにはピンク色の皮紐がついていて、ふくらはぎに巻きつけるようになっている。それにビクトリア用に買った2つのブロンドのかつらも出した。どちらも美しい。

次に、女王様ルックの衣装も取り出した。ビスチェ、黒パンティ、メッシュのストッキングとガーター、そして膝近くまで長い黒のハイヒール・ブーツ。それらが皮製のストラップに実によくマッチしている。昨夜、ジェニーがこれらのアイテムを身につけて、ビクトリアと私のアヌスを貫いたときのことを思い出した。なんてエロティックだったことだろう。

さらに両頭式のストラップ・オン(参考)のディルドを取り出し、まじまじと調べた。実によくできていて、一方の先端は女性の性器に上手く納まりつつも、もう一方の頭は、男性のペニスとして、隆々とそびえ立つようになっている。

買い物袋からコンドームが一箱、落ちた。ジェニーがディルドの茎にコンドームを着けていたのを思い出す。多分、ディルドの汚れを防ぐために着けるのだろう。最後に、ショッピング・バッグから、乗馬鞭を出した。想像しただけなのに、その鞭を見ただけでお尻が疼きだす気がした。

このような、普通ではない器具や衣装を調べているうちに、私は、それらを試着し、どんな格好に見えるか見てみたくなった。服を脱ぎ、全裸になって、衣類を着始めた。まずはガーターベルトを装着し、次にストッキングに脚を入れる。太腿のところでストッキングをガーターに吊るした。その後は、シースルーのパンティを履き、位置を整えた。それから椅子に座って、ハイヒールのブーツを履き、ジッパーを上げて、ぴったりと足を包む。立ち上がってみると、ブーツが、いつも履き慣れているものより高いのを感じた。ふくらはぎからお尻にかけて、きゅっと持ち上げられている感じがする。

鏡の前に行って、自分の姿をチェックしてみた。とてもゴージャスに見える。振り返って、皮のビスチェを取り上げ、それで身を包み、再び鏡に向かった。自分の姿を見て、思わず、にんまりとしてしまった。また、振り返り、ベッドに戻って、鞭を手にし、もう一度、鏡を見た。自分の手のひらを鞭でピシャリと叩いてみせる。我ながら、とても支配的な女王になったように感じた。ゆっくりと鏡の前で回り、自分の姿を確かめた。ワーオ! なかなかいい。

ベッドに戻り、ディルドと装着具を取った。装着具にディルドを取り付け、女性用の方に私自身の愛液をすくって、少しつけた。そしてバギナに挿入し、ぐらつかないように体にしっかり装着した。本物のペニスに比べて、人工的な固さがあるのは確かだが、バギナに収まった感覚は気持ちいいのも事実。

リモコンを手にし、スイッチを入れてみた。バイブレータが動き始めると、膝から力が抜けそうになり、あやうくへなへなと座り込んでしまいそうになった。慌てて、スイッチを切る。ほんと、これを使ったら、誰でも、長くは持続できないだろうと思う。

それに、ディルドの両方の端にバイブが内蔵されていることにも気がついた。道理で、昨夜、ジェニーがこれをビクトリアに使ったとき、彼女の方も感じていたはずだ。ジェニーは、このディルドで刺激を受けていたと同時に、私の舌によっても刺激を受けていたのだ。

あの時のジェニーの反応や、ジェニーが私にさせたことも思い出し、恥ずかしさに、赤面するのを感じた。だが、同時に、あの時は、彼女の言うことに従うのが至極、当然のことのようにも思えたのだ。ものすごく興奮していたのだ。だから、同性であるにも関わらず、性的なことをしてあげることに抵抗がなかったし、さらには、その人のアヌスを舌でほぐしてあげることに何の抵抗もなかったのだ。それにビクトリアも同じように私に奉仕してくれていたのだから、なおさらだった。そんなことを考えていたら、またバイブレータにスイッチを入れたい気持ちになった。

ちょうどその時、裏のドアが開く音が聞えた。時計を見て、ビクトリアが帰ってくる時刻を過ぎていたことに気がつく。

まあいいわ、ビクトリアと楽しむのも一興だ。と、そんなことを考え、微笑みながら、恐らくビクトリアがいると思われる書斎に向かった。腰のところに、激しく勃起した偽ペニスをつけたまま。リモコンをストッキングの付け根、お尻の近くに挟み、鞭を手に、その部屋に向かった。


つづく
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