「バースデイ・プレゼント」 第7章 original 第6章の続き

その日の仕事の残りを終えて、僕はゲイルに施錠するように頼み、外に置いてある車に向かった。車に乗り込み、キーを差し込んでイグニッションをかけたが、何の反応もない。何度か試みたが、結果は同じだった。そういえば、最近、バッテリーの警告灯が点滅していたのを思い出す。調べてもらうつもりだったのだが、すっかり忘れていた。携帯電話でサービスの人に電話をかけると、向こうの人は、担当の人を送り、車を引っ張ってくれると言った。

ちょうどその時、ゲイルが出てきた。立ち止まって、ドアに鍵をかけている。

「ゲイル、僕を乗せてくれないかなあ?」

「ええ、いつでも乗っていいわよ」 ゲイルはそう言って意味ありげにウインクした。

僕は苦笑いした。

「いや、そっちの『乗る』の意味じゃないんだよ・・・僕の車が動かないんだよ」

  「あら、まあ、それは大変。でも、いいですよ。そっちの方の意味でも、いつでも。・・・さあ乗ってください」

彼女の車で家まで送ってもらった。家の前に来たとき、僕はゲイルを誘った。

「良かったら、家に来て、コーヒーでも飲んでいけばどう?」

僕は職場ではめったにコーヒーを飲まない。ドナは、いつも、僕が帰るのを待ってコーヒーを入れてくれる。

「ええ、そうするわ。ありがとう」

2人で車を降り、家に入った。小部屋に入る角を曲がった時、僕たちは、ハッと息を飲んで立ち止まった。僕もゲイルも唖然として、口紅をつけた口を大きく開けたままだったと思う。

そこにはドナが立っていたのだった。昨夜、買ったばかりの女王様のコスチュームで! 手には乗馬ムチを握り、脚の付け根には、ストラップ・オンのディルドが自慢げにそそり立っていた。目撃されたドナが、驚いて、恥ずかしさのあまり愕然としていたのは言うまでもない。

3人とも驚いていたのだが、最初に立ち直ったのはゲイルだった。

「ごめんなさい、ドナ。私、まずい時に来てしまったかも。それとも、まさにちょうど良い時に来たのかも。私としては、ちょうど良い時に来たのだと願いたいところだけど・・・」

僕は、驚いてゲイルを見た。でもゲイルは、口を半開きにしながらも、まっすぐにドナを見つめている。ちらりと舌を出して舌なめずりするのが見えた。

「車が動かなくなってしまって・・・」

僕も、慌てたままだったが、とりあえず、ゲイルがどうしてここに来たのか説明しようとした。

次に立ち直ったのはドナだった。

「ゲイル、あなたはいつも大歓迎よ。一緒にプレーしない?」

ドナの言葉を聞いて僕はドキドキするのを感じた。そしてゲイルの返事を聞いて、さらに動悸が高まった。

「是非とも。・・・私、こういうプレーをするのをずっと待っていたの」

ゲイルはドナに近づき、両腕で抱きしめた。顔を彼女に寄せ、キスをする。女性的な、心がこもったキスを長々と。ドナも、同じように両腕をゲイルに巻きつけ、体を引き寄せ、キスを返した。ドナの腰につけたディルドが、絡み合った2人の体の間に挟まっている。ゲイルの背中に回したドナの手から、乗馬ムチが垂れ下がっていた。

ようやくドナはゲイルの顔から顔を離したが、ゲイルの顔の香りを嗅いでいるかのように、鼻をくんくんさせていた。

ドナはゲイルから離れると、僕の方を向き、今度は僕を抱き寄せた。僕にもキスをし、僕の香りを嗅いでいる。ドナがかすかに微笑んだように見えた。

「ゲイル? ビクトリアをプレーできるようにさせるのを手伝ってくれる? それに、あなたも一緒にシャワーを浴びるといいわ。一日、仕事で大変だったでしょう? 2人とも、同じような香りがするし、ちょっと顔がべたべたしているみたい。シャワーを浴びた後は、2人に相応しい衣装も用意できると思うから」

「お手伝いできて嬉しいわ。それにシャワーを浴びれることも。実際、汗や何やらでちょっとべたべたしていると感じていたの」

ゲイルはそう言って。僕の方をちらりと見、軽く微笑んだ。

「バスルームは、こっちよ」 

ドナは指差して見せた。それから僕に向き直って言った。

「ごめんなさい。コーヒーの用意しておくの、ちょっと忘れちゃったの。多分、後で、ね」

ドナは、先に歩き、ゲイルをバスルームに案内した。ストラップ・オンのディルドが、その方向を指差しているように見える。僕はそれを見ただけで、すでに、アヌスがヒクヒクするのを感じた。この際どい状況が、素晴らしいものに展開するのではと期待が高まる。

3人でバスルームに入ると、ドナが言った。

「ゲイル? 手伝ってあげるわね」

ドナはゲイルの真ん前に立った。ディルドがゲイルの下腹部に触れ、つついている。まずはゆっくりとゲイルのブラウスのボタンを外し始めた。ブラウスの前を開くと、黒いレースのブラジャーに包まれたゲイルの胸が出てきた。ドナはそれを見て嬉しそうな顔をしていた。唇から舌を出して、ゆっくりと舌なめずりしている。ゲイルは、そのドナの顔を見つめていた。

ブラウスを脱がし、ほっそりとした肩を露わにすると、ブラウスを洗面台に置き、今度はスカートのホックを外した。スカートを脱がし、カウンターに放り投げると、今度は、両手をゲイルの脇の下にあて、素晴らしい体の線に沿って、両手を滑らせた。きゅっとくびれた腰まで降ろすと、後ろへと両手を伸ばし、ヒップから、小さな黒パンティに包まれた尻頬へと滑らせた。

ドナは、ゲイルのヒップを押さえ、自分に引き寄せた。直立したディルドがゲイルの股間を突き、それを受けてゲイルは嬉しそうな喘ぎ声を上げた。くねくねと下半身を動かし始めている。

ドナは両手を滑らせながらゲイルの背中を撫で上げ、ブラジャーのホックを掴み、外した。ゲイルのブラジャーがはらりと落ちる。ゲイルは背を反らせ、自分の胸を突き出すようにして、ドナに触らせた。

ドナは、愛しそうにゲイルの乳房を両手の指で撫で、次に手に握って揉み、親指で乳首を擦った。その刺激を受け、ゲイルの乳首がみるみる固くなっていく。ドナはお辞儀をするように頭を下げ、左右の乳首、それぞれを口に含み、舌でもてあそび、歯を立てて、軽く噛んだ。

僕は、呆然と立ったまま、自分の妻が女性に愛撫をしている光景を楽しんでいた。ズボンの前にテントができていた。ほんの2日前には、こんなことが起きるとは夢にも思っていなかったのに、今や、妻が女性を愛するところを見るのが、もう2回目になっている。

ドナは、そのままゲイルの前にひざまずき、ストッキングを留めているホックを外した。ゆっくりと、そしてセクシーに、ゲイルのストッキングを脱がしていく。脚を左右、それぞれ、上げさせ、つま先から抜き去る。

それから、脱がせたストッキングを化粧台に放り投げると、今度はガーターベルトのホックを外し、それも脱がせて化粧台に置いた。ドナは、ゲイルの綺麗にトリムされた恥丘に頬すりし、鼻先と口を当てて、彼女の香りを吸い込んだ。次にゲイルの腰に手をあてがい、後ろ向きにさせ、お尻に顔を擦りつけた。ぷりぷりした尻肉にキスをし、後ろの谷間からも香りを吸い込む。

ドナは、立ち上がると、再びゲイルに前を向かせ、対面した。強く抱き寄せ、レザーのブラに覆われた乳房を、ゲイルの生肌の乳房に押し付けながら、ねっとりとしたディープ・キスを始めた。

ゲイルは体を押されて化粧台に寄りかかりながらも、ドナに負けずとディープ・キスを返した。2人の女が、目の前で、キスを繰り返し、舌を躍らせ、絡ませあっている。2人の舌は、まるで、どちらが支配者になるか戦っているようだった。ドナがつけているディルドは、ゲイルの脚の間に挟まっていた。そしてゲイル自身、腰を動かして、自分から自分のバギナに擦り付けていた。

しばらくキスが続いた後、ようやくドナが体を離し、キスが解けた。

「ゲイル? 先にシャワーに入っていいわ。お湯を調節してくれる? すぐにビクトリアもシャワー・ルームに入れるから。そして、私も、この衣装を脱いだら、あなたたちに加わるわ」 ドナは身につけているSM衣装を指差しながら、にっこりと微笑んだ。

ゲイルが浴室に入り、ドアを閉めた。中からお湯を出す音が聞こえてくる。それを確認した後、ドナは、僕の方に向きを変え、僕の服を脱がせ始めた。

シャツとスラックスを脱がせ、ガーター・ベルトのストッキングを留めているホックを外し、ストッキングを巻きながら足から脱がす。続いてガーター・ベルトを緩め、ピンク色のパンティと一緒に脱がせた。僕は、下半身を押さえつけていた衣装から解放され、ほっとした。

「はあ・・これで楽になった」

「あら? まだ、これを着てることに慣れていないの?」 そう言ってウインクするドナ。

僕は浴室の方を顔で示し、小さな声で訊いた。「本当に、大丈夫かな?」

ドナは微笑み、またも舌なめずりした。

「大丈夫どころじゃないわ! 完璧よ!」

ドナは、そう言って、僕のガーターベルトなどを拾いながら、寝室へと戻っていった。

僕はシャワー・ルームに入った。ゲイルはちょうど石鹸を洗い流したところ。すぐに、入ってきた僕の下半身に眼を向けた。僕のペニスは、うなだれ始めたところだった。

ゲイルは、肌に潤いを与えるタイプの石鹸を手にし、僕のペニスと陰嚢を洗い始めた。さらに手を股間の奥へ入れ、アヌスとお尻の割れ目を洗っていく。うなだれかかっていたペニスは再び起立し始め、シャワーに対して頭を向けて立った。ゲイルはにんまり微笑み、僕の顔や髪の毛も含めて、体のほかの部分も洗ってくれた。

その時、浴室のドアが開き、ドナも入ってきた。ゲイルはドナの方を向き、両手に石鹸をつけ、ドナの乳房と恥丘を洗い始めた。僕も後ろから、ドナのお尻の割れ目に石鹸をつけ、アヌスを洗い始めた。石鹸をつけた指を中に差し入れ、中も完全にきれいにした。多分、今夜は、僕にとって楽しいことになるだろうなと予感した。

ゲイルと僕は、2人がかりでドナの全身を洗ってあげた。ドナは、時々必要な時に、両腕を上げ、僕たちが洗いやすいように手助けをしてくれた。

3人ともすっかり体をきれいにした後、シャワーを止め、外に出た。ドナは前もってタオルを用意してくれていて、みんな、それを使って素早く体から水気を拭い取った。ドナはゲイルを見て言った。

「ゲイル、私、また衣装を着るから、その間に、ビクトリアのお化粧をしてあげてくれない?」

ゲイルはにっこり笑って同意し、化粧台に用意してある化粧用具に目をやった。

ゲイルに促されて僕は化粧台の前に座った。ゲイルは、ドナが僕にした化粧を忠実に再現してくれた。その間、僕は、全裸のまま。痛いほど勃起していた。ゲイルは最後の仕上げをすると、同じくドナの化粧品を使って、彼女自身の顔を手入した。もともと美しい顔が、色鮮やかに、美しく変わっていく。僕も振り返って鏡の中の自分を見たが、鏡の中、驚くほど綺麗な女性が自分を見ているのを見て、驚いた。この女性が僕なのか?

その時、ドナが僕たちのところに戻ってきた。完璧に女王様の衣装を決め、手を前に出し、自分の手のひらをムチでピシャリと叩いて見せる。

「さあ、娘たち! お前たちにふさわしい衣装を寝室に用意しておいたわよ」 ムチで寝室の方を指しながら言った。

僕はゲイルに先に行かせた。だが、ゲイルがドナの前を通り過ぎる時、ドナはいきなり彼女のお尻にムチを振るった。

「痛い!」 ゲイルは驚いて跳ねとんだ。「気をつけて! 大事なところを痛めつけちゃうかもしれないんだから」 にっこり笑顔でドナに言う。

ドナも笑顔だった。「大丈夫。あそこは痛めつけたりしないわ。ちょっとそこをウォーム・アップしてあげてるだけ」

僕は、ムチに気をつけながら、おどおどとドナの前を歩いた。大丈夫だったかなと安心した途端、ピシャリとお尻を叩かれた。確実に痛みを感じる程度に、力を入れて叩いたようだ。

僕は、痛みに脅かされ、跳ねて踊るような格好で寝室へ入った。ベッドの上には、僕たちのためのピンクのネグリジェと、それにマッチしたアイテムが並んでいた。ブロンドのかつらも2つ用意してある。

「さあ、まずはかつらから身につけなさい」

ドナは乗馬ムチでかつらを指して言った。僕もゲイルも、また鞭打ちされるのは嫌だったので、素早くかつらを取り、頭につけた。ゲイルは鏡を見て、かつらを整えた。彼女は、ブロンド髪になると、非常にゴージャスに見える。

ゲイルは、その後、僕の方を向き、僕のかつらも調節した。ところどころ髪の毛をふわふわさせている。僕も鏡を見た。非常にセクシー見える。

「次はガーターベルトとストッキングをつけなさい。ビクトリア? ストッキングを履く時は気をつけること。絡ませないように」

僕もゲイルも指示に従った。ちらりとゲイルに視線を向け、足先を尖らせて、丸めたストッキングに入れ、履いていく様子を見た。そのやり方をまねて、履いていく。

「次はパンティ」

ゲイルは下着を取り上げ、その股間のところにスリットが入っているのに気づき、にやりと笑いながら、履いた。僕も同じようにし、勃起を隠し、滑らかな生地の中に収めた。

「それから、あなたたち女の子にお似合いの、可愛いネグリジェも」

2人ともネグリジェを身につけ、その後、鏡を覗き込んで自分たちの姿を確かめた。僕にとっては、これは昨夜の再現と言ってよく、興奮に背筋がぞくぞくするのを感じた。

ドナは、ベッドの向こう側に周りこみ、ベッドの下に手を入れ、そこからピンク色のハイヒールを取り出した。ゲイル前に来て、足を取り、そのハイヒールを履かせる。ヒールはゲイルに完璧にフィットしていて、ドナはもう一方の足にも履かせた。それからゲイルのふくらはぎにレース紐を伸ばし、脚の裏側で結びつけた。ドナは同じことを僕の足にも行った。その後、箱に手を入れ、中から施錠具を出し、僕とゲイルの2人のふくらはぎの後ろに金色の南京錠で施錠した。

「それじゃあ、2人とも、小部屋に行きましょう」

ドナは、そう言いながら、部屋の隅に行き、ビデオカメラを手にした。カメラがあることに僕は気づいていなかった。すでに赤いライトがついており、ドナは僕たちが小部屋に入っていくところを撮影していた。僕は、ドナが、僕たちが着替えるところから撮影していたとは気づかなかった。僕は、昨夜、教わった通りにヒールで歩こうと努め、多少なりともうまくできたと思う。

小部屋に入ると、ドナは、キャビネットの上にカメラを置いた。僕たちの方にレンズを向けている。

その後、ドナは、大きく開けたままの小部屋から出て行き、キッチンに入っていった。キャビネットに入れておいた包みから布製のロープを何本か長く切り取って持っていったのを見た。

ドナはキッチンから戻ってくると、僕とゲイルを向かい合わせにさせた。それから注意深く、僕の左手首とゲイルの右手首をロープで結び、ほとんど装飾的と言える結び目を作って固定した。僕とゲイルの2人の手首がくっついた形になる。ドナは、僕の右手首とゲイルの左手首にも同じことをした。

その後、ドナは後ろを向き、引き解き止め結び(参考)を作った長いロープを出し、それを、くっつけられた僕たちの両手首に通し、引っ張った。僕とゲイルは、2人とも肘を曲げ、両手首を合わせて頭の上に掲げる格好になっていた。

ドナは、その僕たちを部屋のドアのほうへ連れて行き、ロープの一端を、僕が懸垂運動をするのに使っていた横棒にまわし、ぎゅっと強く引っ張った。その結果、僕とゲイルは、両手首をつながれたまま、バンザイをする格好になっていた。事実上、僕たちは互いに向き合いながら、身動きできない形になっていた。

僕はちょっとどぎまぎしていたが、勃起がゲイルの柔らかな恥丘に押し付けられる形なので、苦情を言うわけにはいかない。僕は、非常に興奮していたし、ゲイルが息づかいを荒げ、美しい口を半開きにし、舌先を覗かせている様子からすると、彼女も僕と同じく興奮していると思った。

ドナは余ったロープを横棒にぐるぐると巻きつけ、固い結び目を作って固定した。僕は、もしかして解けるかもしれないと試してみたが、固くしっかり結ばれていて解けなかった。僕はエクササイズのためにとても堅牢に横棒を固定していたし、ドナも非常に固く結んでいたのである。ゲイルと僕は、事実上、体を合わせてぶら下がっている状態だった。決して逃れることができない。

ドナは完成品を眺め、さらに僕の勃起を見て、にっこりと微笑んだ。

「ビクトリア? そしてゲイルも? あなたたちキスしたかったら、してもいいわよ」

ゲイルは僕の目を見つめ、微笑みながら、顔を近づけてきた。僕は口を開いて受け止める。ゲイルの美しい舌先を口の中に受け入れ、やがて、僕たちは互いの舌の動きに夢中になっていた。

キスに夢中になり、ドナの存在を忘れてしまっていたが、ドナが両手で僕の下着の股間部分を横にずらし、中から勃起したペニスを取り出すのを感じ、彼女がいたことに気づいた。ドナは僕のペニスを手にし、ゲイルのパンティのスリットの中へと導いた。

ゲイルはドナがしようとしていることを察知し、両足を広げて、それを助けた。僕は一旦、両膝を曲げて腰を下げ、ゲイルの股間の開口部へと移動させた。この動きをするため、僕の体重が、吊り上げられている手首に掛かることになって、痛みを覚えた。ドナが、指を使って、ゲイルの陰唇を左右に開き、僕の挿入を手伝った。

ようやく、ペニスの先端が中に入ると、ゲイルは待ちかねていたように、再び、僕にキスを始めた。熱のこもったディープ・キスで、舌を喉奥へと突き刺してくる。と同時に、拘束されているものの、体を上下に動かし、僕の勃起を飲み込み、それを使って刺激を得ようとしていた。

だが、突然、腰にロープが巻かれるのを感じた。ドナは僕の腰とゲイルの腰にロープを巻きつけ始めたのだ。さらに、別のロープを手にし、僕たちの太ももの部分にもぐるぐるまきつけている。両手首、腰、そして太ももを密着させてロープでぐるぐる巻きにされたため、僕もゲイルも上下に動くことが難しくなっていた。

足を広げたゲイルの間に僕が嵌まり、顔も胴体もくっつけたまま吊るされた格好で立っている。

ドナは、さらに、僕たちの足首にもロープを巻いた。僕もゲイルも、それぞれ左右の足首がロープで固定されてしまった。僕がゲイルに挿入したままの体形で、僕たちは完全に縛り付けられしまっていた。2人ともまったく動けない。

ゲイルからペニスを引き抜こうとしても、できないだろう。もっとも、そうしたいとは思わなかったが。このような体形で、ゲイルと密着し、身動き取れない状態にされることがもたらす感情は圧倒的だった。

ビシッ!

突然、ムチの唸る音が聞こえた。眼を開くと、ドナが、手にしたムチを振り上げながら、ゲイルの後ろに立っていた。ドナがゲイルにムチ打ちをしたのだった。ゲイルは、痛みに体を捩じらせている。それに応じて僕のペニスも、ゲイルの体の中、絞られるような刺激を受けていた。

ビシッ!

再び、ゲイルのお尻にムチが振り降ろされた。ゲイルが、眼に涙を溜めているのが見えた。

「痛い! ドナ、痛いわ!」

「ドナ様とお言い! ゲイル!」

「ねえ、やめて、ドナ! 本当に痛いの」

有無を言わさず、また、ゲイルのお尻にムチが振り下ろされた。

「私に合わせるのよ、ゲイル! ドナ様とお言い!」

「やめて、ドナ。私たちを解いて。これはやりすぎよ」

今や、ゲイルの眼から涙がこぼれそうだった。

「ドナ、もういいだろう」

僕も、ゲイルが本当に怖がっているのを知り、ドナに言った。

ビシッ! 

今度は僕のお尻にムチが飛んできた。昨夜の時よりもずっと強い打ち方だった。僕は跳ねとび、その結果、ゲイルの中に勃起を強く突き入れる形になった。

「ビクトリア! ドナ様です。お前たち2人は、きちんと躾けなければいけないの!」

「もう私たちを解いて!」 ゲイルが叫んだ。

すかさず、再び、ゲイルのお尻にムチが飛んだ。ゲイルは僕のペニスを深く自分自身に突き刺す形になっていた。そして僕も、こんな状況にもかかわらず、信じがたいほど興奮しているのを感じた。ドナに、ゲイルを叩くのを止めて欲しいと思っていたが、同時に、本当のところでは、この状況が続いて欲しいと感じている自分に気づく。それほどエロティックだった。

「ドナ、君は・・・」僕は、真剣だという気持ちを込めて言った。

ビシッ! お尻に再びムチが飛び、燃えるような熱さが広がる。

「ドナ様とお言い!」 ほとんど、大声で怒鳴りつけるような言い方だった。

どこかおかしいと感じた。これはもはや、単なるゲームではなくなっている。

「ドナ様!」 僕は素早くそう言って、命令に従った。痛みから、この時も腰を突き出していて、ゲイルのバギナにペニスが突き刺さる。

「ゲイル、お前は?」 ドナが問いただすような口調で言う。

「ドナ様・・・」 

ゲイルも服従した。声が震え、涙が頬を伝わり、僕の胸板にも滴った。僕はゲイルの目元にキスし、塩辛い涙を唇で拭ってあげた。こんなことに巻き込んでしまい、彼女に済まない気持ちでいっぱいだった。

「まあ、少しはよくなったわね」 ドナはそう言いながら、ディルドを出し、その竿にコンドームを巻きつけるのが見えた。ストラップオン(参考)のディルドで、それを腰に、装着し、さらに潤滑剤を塗りつけている。

「お前たち、今日の午後、職場のオフィスだというのに、2人で楽しんだでしょう? どうなの? ゲイル!」 ドナはにやりと笑いながらゲイルの後ろについた。

「何のことを言ってるの?」 ゲイルは驚いた顔で僕を見た。

僕はこの時もゲイルを突き上げてしまった。今にも頂点に達しそうになっていた。この緊迫した状況にもかかわらず、どうしても衝動を押さえ込むことができない。

「私の夫にアヌスにやらせて、その後、お前のあそこを舐めさせたんじゃない? そう訊いてるの! お前たち2人の体からいやらしい匂いがプンプン匂っていたわよ」 

ドナはゲイルの真後ろに立ち、ゲイルを後ろから抱きしめるようにして、僕とゲイルの体の間に手を差し込んだ。密着した僕たちの体の間、ドナの手が手荒にゲイルの乳房を揉むのを感じる。

「・・・たまたま、そうなっただけです、ドナ様。あなたのゲームでとても興奮してしまい、我慢ができなくなってしまったの。下着姿のビクトリアを、どうしても見たくなってしまって・・・、その後は、ああなってしまう流れになってしまったのです。あなたも、ゲームに加わっても良いって仰ってたし」

「夫を女性化する手伝いに加わってとは言ったけど、彼女とセックスしてとは言わなかったわよ。で、お前は、ビクトリアにアヌスに入れてもらって気持ちよかったの? どうなの?」

ドナは顔を前に出し、ゲイルの涙に濡れた顔にキスをした。

「ええ、感じました。・・・すごく良かった」

「それで、今はバギナに入れてるけど、どうなの? 気持ち良い?」 ドナは今度は猫なで声でゲイルの耳元に囁きかけた。

ゲイルは、今やすっかり興奮していて、腰を使って僕のペニスから刺激を得ている。

「ええ、すごく・・・ビクトリアは、女ペニスを私のあそこに差し込んでくれてて、とても気持ち良いの」

「そう、・・・でも、淫乱なお前は、それでも、まだ物足りないんじゃない? 完全には満足してないはず。そんなお前を見るのは嫌なのよ!」

ドナは、そう言うなり、突然、腰を突き出し、ディルドをゲイルの裏門に突き刺した。

ゲイルは、驚き、痛みからか腰をぐっと前に突き出し、同時にアヌスを引き締めた。

「力を緩めなさい、ゲイル。ビクトリアと私で、お前の夢を叶えさせてあげるんだから。そうよね? ビッキー?」

僕はただうめき声を上げるだけだった。

ゲイルは、仕方なくアヌスの力を抜き、命令に応じた。巨大なディルドが彼女の中に進入を始める。ドナは、小さくピストン運動を繰り返し、ある程度、挿入した後、手をゲイルの肩にあて、彼女の体を押さえた。もう一方の手にはリモコンを握っている。

そのボタンを押すと同時に、ディルドは最大の力でバイブレーションを始めた。同時に、ドナはぐいぐい押し込んでいった。それを受けて、ゲイルは全身を狂ったようにくねらせ始めた。ドナはさらに別のボタンを押し、別の部分もバイブさせて、執拗に出し入れを繰り返した。

とうとう根元まで挿入し、完全に貫いたようだった。僕はゲイルのバギナを、そしてドナは彼女のアヌスを完全に貫く。その状態になったのと、ほぼ時を同じくして、ゲイルは甲高い悲鳴をあげ、その後、がっくりと体から力が抜けてしまった。両手首に巻きつけられたロープに吊り下げられたまま、だらりと力を失う。体を支えているのは僕の勃起だけ。僕は手首に掛かる体重を少しでも軽くしようと、ハイヒールを履いた足で踏ん張り、体を支え続けた。

ゲイルがぐったりとなるのを見届けた後、ドナはゲイルから引き抜き、今度は僕の後ろに回った。ぬるぬるとしたものが僕のアヌスを探るのを感じた。僕はドナの意図を察し、できるだけアヌスをリラックスさせた。

バイブするシャフトが入ってくるのを感じた。直腸の肉筒を這い上がり、前立腺に触れるのを感じる。アヌスの筋肉は反射的に引き締まる動きになり、緩めようとする僕の意識もあいまって、締めたり緩めたりする動きになっていた。それに合わせて、自然とペニスをゲイルに打ち込む形にもなっている。

いつしか、僕は、バイブするディルドを咥え込みながら、繰り返し、ゲイルにペニスを突きたて、アヌスを後ろのドナへ差し出す動きをしていた。まるで、自分が、ゲイルにバギナを犯され、ドナにアヌスを犯されているような想像をしていた。その想像を見透かしているように、ドナは手を前に回し、ネグリジェの上から、僕の乳首をつねった。美しい獣たちに前と後ろの肉穴を同時に犯され、乳房をいじられている女。自分がそうなったように感じる。

その瞬間、ドナがディルドを力強く押し込むのを感じた。前立腺が、新星の爆発のように、爆発し、ペニスがクライマックスを迎えて激しく脈動するのを感じた。お尻はスパンキングのために焼けるように熱かったし、手首も腕も体重を支えつつも、その苦痛に死にそうになっていた。だが、この時ほど強烈なクライマックスは経験したことがなかった。何日か前の経験すら上回る強烈さだった。

激しいクライマックスの後、僕はゲイルと同じように、力が抜けてしまった。2人とも、手首をつながれたまま、ぐったりとなって、体を吊られていた。

それを見届けたドナは、手を伸ばし、ロープの端を引っ張った。と同時に、ロープは解け、僕たちは床に崩れ落ちた。僕がゲイルの上に覆いかぶさる形で、ペニスはまだ挿入したままだった。僕の後ろにはドナがいて、まだディルドを僕に入れたまま。ドナは僕の体を横へ転がした。ようやくゲイルと体が離れる。

ドナも、僕の後ろにすがるようにして横たわっていた。あいかわらずディルドを入れたまま。そうしながら腕を回し、僕とゲイルの2人を抱き包むようにした。

「ゲイル、もっとプレイしたい?」 ドナはゲイルの瞳を覗き込むようにして言った。

「頭は、いやと答えなさいと言ってるけど、気持ちは、もっとしたいって叫んでるわ。ええ、もっとしたいわ、ドナ様」

ドナは、僕に覆いかぶさるようにしてゲイルに顔を寄せ、ねっとりとしたキスをした。

「私、あなたたち2人とも大好き。時間があれば、もっと深く楽しみあうことができると思うの」

「時間なら、いくらでも」 

ゲイルは満足げにそう言って、自分からピンクのネグリジェをはだけた。僕はパンティに包まれた股間をゲイルに押し付け、それと共にお尻を振った。そのお尻には、僕の美しく支配的な妻が道具を僕の中に押し込んでいる。体をこのように拘束されている以上、僕たちには、こうする他に何もできないのだった。


つづく
TOPに戻る