「バースデイ・プレゼント」 第3章 第2章 original

車を家の前につけ、車から降りた。我がことながら、少し急ぎ足で家に入ろうとしている自分に気づいた。その日、あまりにも頻繁に勃起を繰り返していたため、すでに痛いほど股間が疼いていた。ブルー・ボールズといわれる状態だった(参考)。ともかく、射精してしまいたくて仕方がなかった。それに、1日中、問題を起こしていたこのパンティも早く脱いでしまいたかった。

家に入ると、向こうの部屋のテレビから変な音が出ているのが聞こえた。その部屋に入り、一瞬、たじろいでしまった。荒い粒子のデジタル・ビデオの映像が目に入ったからだ。白いネグリジェを着ている2人の女性が愛し合っている。そして、その2人の女性が誰なのかに気づき、思わずむせ返ってしまった。顔を赤らめながら、そして相変わらず勃起しながら、その場に立ちつくして画面に見入る。視線を動かすと、妻がソファに座っているのが目に入った。彼女も顔を赤らめ、ジーンズの中に手を入れていた。妻は僕の方を向くと、にっこり笑った。

「こんなにエッチな気持ちになったのは、あなたのせいよ。責任を取って、私を最後までいかせてくれなくちゃダメよ」

彼女は、そう言ってジーンズのジッパーを降ろし、太ももの辺りまで脱いだ。彼女が、僕が履いているのとよく似た下着を着けているのが見えた。

「そこの奴隷! 床にひざまずきなさい。女王様に奉仕するのよ!」 妻は笑みを湛えながら言った。

妻はこのような喋り方をしたことはない。ではあるが、とにかく面白そうだとは感じた。それが終われば、僕が解放される時が来ると分かっている。

僕は床にひざまずき、顔を妻の股間に押し当てた。彼女の尻頬を両手で握り、自分に引き寄せながら、ピンクのパンティ越しに妻の割れ目を舐め、舌を這わせた。彼女はうめき声をあげ、体をくねらせた。見上げると、妻はテレビ画面のシーンに目を奪われているようだった。

そのシーンは僕にも分かっていた。画面に映っている女性は僕で、シルク・パンティの中に囚われた猛り狂う勃起を見せながら、妻の体の、生命が湧き出る泉を啜っているところである。

片手を彼女のお尻から離し、下着の股間の部分を横にずらした。そして優しく彼女のバギナに舌を挿し込んでいく。それから舌先を丸めて、クリトリスを愛撫し始めた。妻は僕の後頭部を両手で押さえ、さらに僕をより奥へと引き寄せた。そして、叫び声をあげながらバギナを僕の口に押しつけた。事実上、妻は、その下の口を使って僕の舌を吸い込み、食べかかるような動きをみせた。そして彼女は達したのである。

その妻の姿に反応してか、僕自身も、触ってもいないのにクライマックスに達したのを感じた。パンティの中にどっと精を放ったのだった。溜まりに溜まった精液は、下着の薄い生地を透かして溢れ、スラックスの中をどろどろに汚していた。

妻がオルガスムからゆっくりと回復し、体の緊張をほぐす。僕も体を起こした。彼女は、僕のスラックスに染みができ濡れた汚れが広がっているのを目にした。にやりと笑っている。

「あなた、自分ですっかり汚してしまったのね。私のパンティも。なんてみっともない! あなたまでいっていいとは言わなかったわよ。罰としてお尻を叩かなくちゃいけないわ!」

実際、僕たちはちょっとしたスパンキング・プレーをしたことがあった。僕はおどけて怖がる振りをして見せた。

「ああ、やめてください。尻叩きだけは! 少なくともあと20分ほどは、お許しください」 僕は笑いながら言った。

「そうねえ、バスルームに行って、その汚れた衣類を脱いできなさい。ちゃんと洗えるようにして。ベッドに、きれいな服が用意してあるから」

**********

彼女の側から

こんなに夜遅くになっているとは気づかなかった。デジタル・ムービーをディスクに焼き付け、テレビで確認しながら見ているうちに、あっという間に時間が過ぎていた。2回目にそれを見ていた時に、ビックが帰ってきて、私が自慰をしているところを見たのだった。普通だったら、そういうところを見られて恥ずかしがったかもしれない。でも、彼の赤らんだ顔とビデオへの反応を見て、私は決めたのだった。彼が私の計画に加われるかどうか確めてみようと。

実際、夫は私に合わせてくれた。本当のところは、彼にはまだ達して欲しくなかった。というのも、彼をずっと興奮させたままにしておけば、私が用意しておいたブラとパンティのセットを着させられたと思ったから。今や、彼は一度、達してしまったので、私の仕事は少し難しくなるだろう。

夫をバスルームに連れて行った。彼は服を脱ぎ、シャワーを浴びようとしていた。

「そんなに急いではダメよ。レディなら下着を汚れたままにはしておかないものなの。特に、その下着、妻の物だったらなおさら。そのパンティ、染みの跡が残らないように、ちゃんと洗わなきゃダメよ。それにスラックスも」

「オーケー」

夫はそう言って私のピンクのパンティを手洗いし始めた。

「・・・でも、僕たちのこのゲーム、君はちょっと度を越して進めてると思わないかい? 女の子を呼ぶような言い方で呼ばれたり、パンティを履いたりすることに、僕はちょっと居心地悪くなり始めているんだ。今日は一日中、勃起が治まらなかったよ。それに、これは確かだと思うんだが、秘書のゲイルに、僕がパンティを履いていることを気づかれた気がするんだ。書類を取る時にしゃがんだんだが、その後、彼女、とても意味深な言い回しをしたんだよ。多分、彼女、スラックス越しに僕のパンティ・ラインを見たと思うんだ」

「ほんと? どんなこと言ったの?」

「僕のためにできることがあれば教えて欲しいとか、今夜はお楽しみくださいとか、そんなこと」

「でも、最初の言葉は、秘書なら当然、言いそうなことだわ。2つ目のは、裏の意味があるかもしれないわね。あなた、今夜はどこかに出かけるとか、そういうことは言わなかったんでしょう?」

「ああ、ちっとも。でも、僕がしゃがんだとき、彼女は、もう一度よく見ようと確めたようだった。パンティを見られたのはほぼ確かだと思っている。それを受けての2つ目の言葉だったから、それを言われた時には、僕は顔が真っ赤になってしまったよ。これが外にバレるのだけは、困るよ」

「そうねえ、明日、彼女とランチを一緒するから、その時、もし彼女が気づいたのだったら、私たち、ちょっとした遊びをしているのよって伝えておくわ。心配しないで。私は、彼女は分別を持ってくれると思うから」

彼がシャワーを浴びにバスルームに入った後、私は彼のスラックスと私のパンティを手にキッチンに行き、もう一度洗ってしっかり染みを取った。

洗いながら、夫が言っていたことを考えていた。ガイルは綺麗な人で、ビックが彼女を秘書に雇ったとき、私は少し嫉妬を感じた。だが、彼女は夫にいちゃつくようなところはまったくなかったし、私の知る限り、ビックの方も彼女にそのような振る舞いをしたことはなかった。そういうこともあって、私とガイルは友達同士とでも呼べる関係になった。2、3回、一緒にランチを食べに出たりしている。彼女は温かい感じがする女性で、何かに興奮したりすると、私の腕や手に触る癖がある。私も彼女が気に入っているので、仮に彼女がパンティのことに気づいても、私と夫の遊びにとって問題となるようには思われなかった。

バスルームに戻ると、ビックは体を拭いていた。無毛の肌で立っている。彼の姿がとてもキュートに見えた。夫は細身でスポーツマン・タイプの体つきをしている。筋肉隆々というのではなく、全体的に引き締まった体つきということ。私は、いつも、彼の脚が特に素敵だと思っていた。女性と比べても、とても形が良い。今夜のお楽しみのことを思いながら、改めて夫の体を見ていたら、彼のプロポーションが、魅力的な女性のプロポーションに非常に近いことに気づいた。胸にも恥丘にも体毛がなくなった今、その点が、なおいっそう強調されて見える。

夫に近寄り、彼のお腹から胸へと手を這わせた。軽く乳首をかすめるように擦る。彼の胸にちょっと毛が生えてきてるのに気づいた。下に手を這わせ、恥丘を触ると、そこにももっと毛が生えてきている。陰嚢の下に手を伸ばし、優しく手で包んで、上に持ち上げた。睾丸とペニスを一緒に手で包んだまま、彼の下腹部に押し付ける。そのまま、もう一方の手を彼のお尻に持って行き、中指をお尻の割れ目に沿って滑り込ませ。アヌスを押すようにしながら、そこの門の筋肉を揉みほぐした。夫は、小さな喘ぎ声をあげていた。ペニスが固くなってくるのを感じる。

「あなた? あなたが準備をするのを手伝ってもいい?」 私は、彼の右の乳首を唇で触れながら訊いた。

「何の準備をするの?」 声がかすれている。彼は、私の積極的な愛撫に、体をかすかに震わせていた。

「これから始まることが何であれ、その準備をするの」 わざと彼の勃起しかかっているペニスを見つめながら返事した。

「手伝ってもらわなくても、すでに準備できていると思うけど・・・でも君が手伝いたいと言うなら、君をやめさせたりはしないよ」

私は、誘惑的な笑みをして見せた。

「あなたが私をやめさせたいと思っても、それはできないんじゃないかしら? ミス・ビッキー?」

ビックという名の代わりに、ビッキーという名で彼を呼んだ。

「・・・ただリラックスして、すべてを私の手にゆだねなさい」

彼は視線を落として言った。「もうすでに、君の手にゆだねているも同然だと思う」

「そうね。・・・じゃあ、そこで待ってなさい」

私は、身をかがめ、化粧台の引き出しを開け、中から私が使っているピンク色の電気カミソリを出した。

「まずその前に、あなたは体毛が生えてきているから、その手入れをしなければいけないわね」 そう言って、シェーバーのスイッチを入れた。

彼の乳首の周りから剃り始めた。そのまま、胸板全体を剃り、腹部へと降りた。それから、両腕を上げさせ、脇の下を剃った。恥丘の領域がその次。お尻の方はまだつるつるだったので、その次は、脚に集中して作業をした。

長い脚に沿ってシェーバーを上下に動かす。太ももの前面から内側にかけてゆっくりと這わせながら、時々、彼の勃起に触れる。そうしていると、彼は再び、小さな喘ぎ声を上げ始めた。私は微笑んでいた。この振動する電気カミソリは、同時に2つの仕事をしているのだ。むだ毛を取り除く仕事と、振動で彼を興奮させる仕事。

毛は剃り終え、顔は夫から離したものの、シェーバーは動かしたままで、彼の睾丸の下を撫で上げていた。敏感な前立腺の部分を強く押しつけるようにする。彼は膝ががくがくし始めていた。

「後ろを向いて、洗面台に両手をついて。そして軽く上体を倒すの」

彼は少し戸惑っているようだったが、言うことをきいた。

「ミス・ビッキー、もう少し脚を広げなさい」

夫は、私の言う通りに脚を広げた。私は、シェーバーの丸い背中の部分を彼に這わせ、ゆっくりとお尻の割れ目へと動かした。さらにゆっくりとアヌスに当てる。夫はかすかに腰を揺らし始め、振動するシェーバーに自分からお尻を突き出し始めた。私もできるだけ強くシェーバーを彼のアヌスに押しつけた。

「じゃあ、そのまま体を起こして」

私は、体を起こした夫の右手を取り、それを導いて、彼の激しく勃起したペニスを握らせた。

「何をするべきか、分かっているわね」 そう言いながら、バイブ替りの電気カミソリをさらに強くアヌスに押しつけた。

夫はペニスをしごき始め、20秒ほどで、彼の前にある洗面台のシンクへ精液を飛ばし始めた。その最後の一滴が出るまでシェーバーを押しつけ続け、その後、夫のお尻から離し、スイッチを切った。彼に、ペニスを拭うようにトイレット・ペーパーを千切って渡し、シェーバーをしまった。彼がトイレット・ペーパーをトイレに落とし、流す間に、今度は毛抜きを取り出した。

「今度は、洗面台の前に座って」

夫は不安そうに私の顔を見た。 「嫌だよ!」

「私がすることをやめさせないって約束したでしょう? それに、あなたも楽しめるはずよ。それは約束するわ」

彼は、しぶしぶ椅子に腰を降ろした。私と対面する形で。全裸のまま、頭の部分は除いて、全身、体毛がなくつるつるになっている。

私は毛抜きを手に、彼のまゆ毛の形を整え始めた。実際、きれいな形に切り揃えるのにほとんど時間がかからなかった。元々、夫の眉は細く切れ長であったから。私がしたのは、眉のアーチ型を少し強調することだけだった。眉を終えた後、私は寝室へ行き、化粧台用の小さな椅子を持って来た。その椅子を彼の前に置き、腰かける。

「じゃあ、手をここに置いて。洗面台の上に」

そう指示し、引き出しからネール・アート用の一式を取り出した。

夫は、また嫌々ながらも、私の頼みに従った。私は中程度の長さのネールを彼の手の指につけ、程好い楕円形にカットした。別の手に変え、そちらにもつける。その後、そのネールを非常に明るい、ほぼ透明のピンク色に塗った。塗り終わったとき、夫は魅了されたような顔で自分の指を見つめていた。完璧と言ってよいほど美しく、しかも女性的。彼は手をかざして、指を見つめていた。

「今夜はお化粧はしないわ。でも、ちょっと、この明るい色のリップグロス(参考)を試してもらいたいの。ほんのちょっとだけピンク色が入ってるだけだから、唇につけてもほとんど分からないはず」

そう言ってグロスを彼に渡した。

「唇の端に沿ってつけるだけ。その後、内側に延ばす感じで」

彼は,変な顔をしながら鏡に向かい、私が教えた通りに始めた。

「そう。それじゃあ、優しく唇を擦り合わせて。こういう風に」

私は、何世紀もの間、女性たちが行ってきたあの繊細で女性的な仕草を実践して見せた。夫は私が言った通りに行い、グロスを唇全体にまぶした。そして、挑発的に唇を半開きにし、鏡の中のその姿をじっと見ていた。

出来栄えに満足した私は、彼を連れて寝室へ行き、黒いパンティを取り出した。

「今朝、あなたのために買い物に行ってきたのよ。これ、素敵じゃない?」

そのサテンの生地を彼のペニスに撫でつける。

「これを履いて、ブラもつけるの。その上からジーンズとシャツを着てね。そうしたら、何か食べることにしましょう」

私は着替え部屋に行き、自分の化粧を始めた。3分ほどして夫が入ってきた。ジーンズとテニス・シューズ、そして濃い青のシャツを着ていた。シャツの下、ブラのカップが軽く押し上げていて胸の前に2つの丘が出来ているのがかすかに見える。

「ブラをつけるとき、何か困ったことあった?」 私は微笑みながら訊いた。

「フックを止められなかったから、前に回してフックを止め、その後、元に戻してから両腕を通したよ」

「アハハ。それでいいのよ」 私自身、初めてブラをつけた頃のことを思い出していた。「さあ、出かけましょう」

彼は立ち止まった。

「どういう意味? 出かけるって? 僕はこんな格好で家の外には出ないよ。これって、やりすぎだよ。外に行けば、いっぱい人がいるのは知ってるだろう? 他の人に、ピンクの爪をしてブラをつけているところなんか、見られたくない。絶対嫌だ!」

「あなた、こっちに来て」 そう言って、彼を寝室のドアにある鏡の前に来させた。

「何か、普段のあなたと違っているようなところ見える? よっぽど近くに寄って見れば別だけど」

鏡の前に立って自分の姿を見る夫を、私は見ていた。彼が家に帰ってきてから、彼はすでに2度、性的な欲求を満足させている。その開放感と、今は自分の服を着ていることで、夫はリラックスし始めているのが見て取れた。夫は、眉毛の辺りを少し詳しく調べ、実際、それほど目立っていないことに気づいたようだった。さらに、寝室の薄暗い明かりも手伝って、ネールも特に目立っていない。彼は、唇を舐め、グロスをいくらか取り除こうとしながら、確かに、私が彼にしたことは実際、目立たないと、嫌々ながらも納得したようだった。

「それじゃあ、ミス・ビッキー、出かけましょう! お腹がぺこぺこ」

彼と一緒に家を出て、車に向かった。彼は運転席の方に回ろうとした。

「ダメよ、あなた。今夜は私が運転するの。ディナーも私がおごるわ。今夜は、私の一番の友だちで、一番、愛している人をもてなしたいんだから」


つづく
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