Caption 51


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「みんな…どうしてそんな顔で僕を見てるの?」

「それってブラジャー?」

コリイは笑った。「もちろん違うよ。僕は女じゃないよ。これは乳首を刺激から守るものさ。放っておくと、薬を塗らなきゃならなくなるまで刺激を受けてしまうから」

「そうかなあ……どう見てもブラにしか見えないけど」

たいていの人は考えてもみないことだが、混血の男子にもオマール・ベルのウイルスの影響を受けた者が多数いた。彼らは、大半がアフリカ系アメリカ人であり、それゆえ他のboiよりも辛い目に会ったと言ってよい。

例えば、アイダホに住む混血のコリイ・ヘイスティングスは特に辛い目に会った。彼の通う高校では、(彼も含む)すべてのboiは女子用のロッカールームとトイレを使うよう義務付けていたが、彼はそれを拒み、男子用に設けられた施設を使い続けたのである。もちろん、これは少なからず問題を引き起こした。すなわち、彼がロッカールームでクラスメイトとセックスしているところを発見される事件が無数に起きたのである。

言うまでもなく、このことは高校の運動部のコーチたちをかなり落胆させた。特に、グレート・チェンジの前はコリイがアメフトのクォーターバックであったことゆえ、なおさらだった。

今、コリイはboiの権利を声高に主張する闘士になっており、高邁な政治的野心を持っている。


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