「裏切り」 第5章 食べられるだけ食べて Betrayed Chapter 5: All You Can Eat by AngelCherysse Source 第1章第2章第3章第4章
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これまでのあらすじ

ランスは、妻のスーザンが元カレのジェフと浮気をしていたことを知りショックを受ける。ジェフが通っていたシーメール・クラブに行くと、ダイアナというシーメールがおり、ランスは彼女に犯される。だが、それにより彼は隠れた自分の本性に気づく。1週間後、彼は再びダイアナと愛しあい女装の手ほどきを受け、翌日、ふたりは買い物デートをし、ディナーを食べる。レストランを出ると、スーザンとジェフがいて険悪な時間が過ぎる。ダイアナはランスをシーメール・クラブへ連れて行き、本格的な女装を施した。ランスはリサと名前を変え、ダイアナの友人の助言も得て、行きずりの男性に身体を任せる。それにはダイアナも嫉妬を感じたようだった。

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翌日の日曜日、ふたりとも11時まで眠り続けた。目覚めた後、ゆったりと愛し合い、そしてシャワーを浴びた。この日は、ダイアナも私も、ジーンズ、Tシャツ、運動シューズの姿でカジュアルでいる日にしようと決めた。

ダイアナに手伝ってもらい、私も何とか「美味しそう」といえる程度の見栄えを保つことができた。少なくとも彼女にはそう見えたようだ。

一方のダイアナはと言うと……

圧倒的だった。ユニセックスな服装にもかかわらず、こんなにセクシーに見える女性はどこにもいないはず。すべてを完璧にキメていた。Tシャツの裾を乳房の下のところで結んで、55センチのウエストとおへそのリングを見せていた。

カジュアルな服装でいようと決めていたけど、ダイアナとフェアに渡り合うには、意見を変えてもしかたない。私は昨夜履いたスエードのハイヒールを履くことにした。ダイアナの方は私のリーボックを履いている。ふたりとも、恐ろしいほどまったく同じサイズ。これって、神様のご意思?

ダイアナはスタイリング用のブラシと櫛を使って、私のかつらに攻撃し、乱れた髪の房をあっちこっちに動かしては、元の豪華なヘアスタイルを何とか復元してくれた。

「できたわ!」 とダイアナは勝ち誇ったように宣言した。「アンジェロほどは巧くないかもしれないけど、今日のところはこれでいいと思う」

「アンジェロ?」

「私たちのかつらのセットを全部してくれてる人よ。もうずいぶん前から私たちのお世話をしてくれているの。前はブロードウェイ・ウイッグズのお店でスタイリストをしていたけど、今は自分のショップを持っているわ。みんな、他の人に頼もうなんて考えられないと思う。このかつらも、洗ってスタイリングし直してもらう必要が出てきたら、あなたを連れていって、紹介してあげるわよ」

この綺麗なヘアピースについては、私もダイアナも手放せないと感じていた。だから、私はダイアナにおカネを持たせて、これを貸してくれたミミに弁済することにした。ダイアナは、来週の週末までには、アンジェロが代わりになるかつらを用意してくれるはずと請け合ってくれた。

この日曜日もショッピングの一日になった。まずは、昨日訪れたウオーター・タワー・プレイス(参考)のランジェリー・ショップにもう一度行った。今回は、ダイアナでなく私が着るランジェリーを買った。次に、MACストア(参考)に立ち寄って「必要不可欠」の化粧品を買いあさった—結局、ショッピング・バッグ2つ分になったけど。ダイアナは、ファッションショーの時までには、本物のメイクアップ・アーティストを私につけてくれると約束した。だけど、16歳の時からアメリカ中西部じゅうのステージに上がってきたショーガールよりも上手に、私にお化粧を教えられる人はいるのだろうか?

次に立ち寄ったお店は、私がコンドミニアムの家具を揃えるときにひいきにした家具店だった。私の住処はいまやダイアナの住処でもある。その言葉に従って、ダイアナ用のドレッサーを買った。私のドレッサーとお揃いのものである。

それと同じ寝室用家具のコレクションには、装身具棚と化粧台があった。その両方も速攻で購入し、プレミアム料金を払って、3点とも本日中に配達されるよう手配した。

それから車を飛ばして、ノースウェスト・サイドにある派手な化粧品と雑貨を専門に扱う店に行き、特別なアイテムをいくつか買った。ダイアナによると、明日、私にはそのアイテムが欠かせなくなるらしい。

その店からは、ポールのスタジオがすぐそこで、私は別のコルセットのためのサイズ測定をしてもらった。新しいコルセットは、私の今後の身体トレーニングのために特別に誂えてもらうもの。

それを終えて、エドワルドの店にスタッフド・ピザ(参考)を注文し、急いで家に戻って配達の人が来るのを待った。

家具もピザも、家についたすぐ後に送られてきた。チップを払って配達の人たちに新しい家具をお好みにあうよう配置させた後、帰ってもらった。配達人たちは、ブルネット美人とブロンド美人の姿で30分ほど目の保養をしたらしく、帰っていくのが残念そうな顔をしていた。

ダイアナと二人、ピザを食べながら、私の将来について腹蔵なく話し合った。ダイアナは、私が偽乳房をつけ、彼女からのお化粧と立ち振る舞いについてのレッスンを受ければ、あとは身体トレーニングをするだけで、来たるファッションショーでは、たぶん通用するはずと言った。ただ、その「たぶん」という言葉で、二人の間に重い空気ができていた。別に強いて聞き出したわけではないけど、ダイアナはそれ以上のことを望んでいると思った。かなりもっと多くのことを…。

ダイアナは、いくつか選択肢を並べ始めた。手術を伴うものもあれば、そうでないものも含めて。

そうか、ダイアナは私に豊胸手術をしてほしがっているのね! それについて彼女はあまり言葉を言わなかったけれど、私には彼女の気持ちがよく分かった。

「シュガーのこと、覚えてる?」 とダイアナは小さな声でつぶやいた。

私はゆっくりと頷いた。どうして忘れることができよう? シュガーもリンガーズのに頻繁に出入りしてる人だった。

シュガーとダイアナはちょっと似ているというだけでは言い足りない。実際、これまでも、二人を間違えた人が何人もいた。ただ、二人の胸元に目を降ろせば、すぐに人違いだと気づく。

ダイアナの方は豊満で張りのあるDカップの胸。それ以上、胸を大きくしたいとは思っていないらしく、公然と、「オール・アメリカン・ガール」のスタイルが好きだからと言っている。それを聞いたとき、この国の「オール・アメリカン」の概念がずいぶん変化してしまったと思い、笑いをこらえるのに苦労した。

一方のシュガーは、ある種、夢の乳房と言ってもよい胸をしている。その胸を見たら、どんな男も目玉を飛び出させ、プレカムを川のように垂れ流すことだろう。

ダイアナは、シュガーがあのサイズを選んだ時のこと、豊胸に至る手順のこと、手術後の回復期間にどんな助けをしてあげたかなどを話してくれた。彼女は目を輝かせて話し、話しながら、息づかいが乱れてきているようだった。

彼女は一通り話し終えると、ふと我に返ったように視線がはっきりさせた。そして、急いで付け加えた。

「いまのは、あなたが、もしも万が一その道を取るとしての話しね。その場合はどんなことがあるか知っておいたほうがいいわ」

ダイアナの様子から、ダイアナとシュガーの間には単なる「友情」以上のことがある——少なくとも、過去にあった——のではないかという印象を受けた。

ダイアナは、ホルモンの件については慎重に扱った。女性ホルモンを摂取することの良い点は、肌や筋肉が柔らかくなること、髪が濃くなり艶も出てくること、いわゆる「二次性徴」の性質である乳房、腰、お尻が大きくなること、それに言うまでもなく、特に乳首などで感受性が増加することなど。

もちろん、副作用もある。顔の火照りを感じたり、気分にムラが生じるようになったと言う人もいるし、ホルモンを取ると眠気が生じると言う人もいる。医学的なリスクもあるけれど、私たちの年齢の人では高いリスクではないらしい。そして、男性としての性機能を失う可能性も……。

ダイアナは私の股間をマッサージしながら、こういうことを説明してくれた。最後の男性機能のところを言う時、小さな声で、ほとんど神聖な言葉を言うような感じで言った。しかも、顔を落として、手を当てているところを見ながら。

言い終えて、顔を上げたとき、ダイアナと私の目があった。彼女は私に顔を寄せ、優しくキスをした。その件について、他に何も言葉を交わさなかったけれど、彼女が私のどこのことを思っているのか、迷いようがなかった。

私の身体をより女性的な体つきに永久に変えてしまう方法について、愛する人と理性的な話し合いをする——。そのことには、たぶん、どこか根本的に不合理的でおかしなところがあったと思う。だけど、たとえ、おかしなところがあったにしても、私はそれに目を向けなかった。その時点では、それはただの話しあいで、それ以上ではなかった。ダイアナは何も強要したりしておらず、単に選択肢を提供しているだけだった。

そして正直に言うと、その時の私は別のことが気になっていた。

ダイアナは話しに夢中になっていて、注意が欠けていた。その時、ダイアナはピザを口に入れながら、ピザではなく私のことを見ていた。そのため、ピザの中から大きなソーセージの一部が飛び出て、それが彼女の生肌のお腹に落ち、おへその穴に、まるで宝石をはめ込んだように嵌まったのだった。

ダイアナはアハハと笑い、それを取ろうとしたけど、私の方が速かった。即座に顔をそこに寄せ、いたずらなソーセージの塊を掬いあげ、口に入れて噛み、そして飲み込んだのだった。そしてその後も、優しく舌でペロペロと彼女のおへその穴についた汁を舐めたのだった。

それに、それをしながら、彼女のへそリングも何度か舌先で弾いた。それをした時、ダイアナが身体を震わせるのを感じた。ほんのちょっとだけだったけど。

おへそに口をつけたまま、見上げたらダイアナと視線が会った。ふたりともしばらく見つめあっていた。何も言わないまま。

私はダイアナの手からピザを取り、その先端を彼女のお腹にくっつけて、ゆっくりとなぞった。そうやって彼女の肉肌にトマトや肉汁を塗りつけた。その後、優しくデリケートな舌の動きで、私が汚した彼女の肌をきれいに舐めた。

ダイアナはまたも小刻みに身体を震わせた。柔らかな肉肌が鳥肌になっている。

私は、空いている手で彼女のTシャツを捲りあげながら、徐々に上へと舌を這わせた。片方の乳房に肉汁をつけて、もう一方の乳房にも同じことをして、左右交互に舐め、そして啜った。

ダイアナは、今やはっきりと分かるほど身体を震わせていた。震えが止まらないようだった。小さな泣き声を上げ、両手で私の頭を掴んでいた。

この時ほど彼女の乳首が固く立っているのを見たことがなかった。それに、こんなに美味しい乳首も初めて!

いつまでも続けていたかったけど、ピザを手放さなければならなかった。ダイアナをソファから引きずり降ろすのに両手を使わなければならなかったから。

彼女を床に寝かせ、靴、ソックス、ジーンズ、そしてパンティを剥ぎ取った。

再びピザを手にし、今度は、彼女の左右の太ももにかかるようにして、ソーセージ、ペペロニ、玉ねぎ、ピーマン、モッツァレラ・チーズ、そしてエレファント・ガーリック(参考)を並べた。そうやって下から上へと順に並べたものを食べ始めた。左右交互に顔を移動し、ひとつ食べるごとに、彼女の肉肌を優しく甘噛みした。

ダイアナは脚をピクピク動かし、最初は泣き声のような声を上げていた。だが、私の口が彼女の太ももがつながるVゾーンに近づくにつれて、その声は小さな喘ぎ声に変わっていった。

彼女の巨大なクリトリスが私の目の前にそそり立っていて、構ってほしそうにぴくぴく動いていた。私はそれにとろとろのトマトをたっぷりとまぶしつけ、それから、この丸々太った新たな「ソーセージ」にむしゃぶりついた。まるで何かに取り憑かれたようになって。

うっとりと官能的に舐め、噛み、そして、はしたなくズルズルと舐め上げるたび、四つ星クラスの味を堪能できた。彼女自身が出す「肉汁」も混ざって最高だった。

ダイアナは身体を前後に激しくくねらせていた。喘ぎ声は、すでに、悲鳴に変わっていた。

私は彼女の激しい身体の動きに振り落とされないよう、彼女の両手首を握って押さえつけた。そうやって、ダイアナをじっくりと限界まで追いたてた。彼女がイク瞬間は、すぐそこまで来ているようだった。

でも、アドレナリンのラッシュが彼女にどれだけの力を与えることになるのか、私は全然予想していなかった。激しい興奮に感極まったダイアナは私の拘束を振りほどき、身体をぐいっと横にひねった。そして、その動きにつられて、私も一緒にカウチの方に投げ飛ばされたのである。

私は両膝を突く形で、カウチのクッションに覆いかぶさる姿勢になっていた。ダイアナは、その私にあっという間に飛びかかり、両太ももで私の太ももを挟みこみ、身体全体を使って、私を抑え込んだ。

「あなたって、何てゾクゾクするような食事を考えついたの?…」 と耳元に甘い息を吹きかけながら彼女は言った。「それなら、後ろ側でも同じくらい気持ちいいか、確かめてみない?」

ダイアナは片手を私の背中の真ん中にあて、ぐっと押しつけた。後ろの方で食器棚がカチャカチャなるのが聞こえた。何かを背中にためらいがちに垂された。背筋がぞくっとするのを感じた。

ためらいがちだったのは最初だけで、その後はドボドボと何か重いものが肌に振りかけられた。そして、ダイアナの柔らかい唇が羽毛のようなタッチで肌を這い、巧みな舌先が舐めまわした。まさに甘美な拷問だった。

最初は首の付け根のあたりから始まり、徐々に下へと降りてくる。私がしたように、舐めたり、甘噛みしたり、吸いついたりを交互に繰り返された。たった数分のことだったかもしれないけど、何時間にも感じられた。快感と期待感が混じり合い、苦しいほど。

それまでダイアナは両足で私の太ももを外側から挟みこんでいたけど、今度は太ももの内側に割り込ませ、私の脚を広げさせた。その広げられた尻頬の間を、V字型の分厚いピザがズルズルと這いまわって、その部分に肉汁やソース、それに具などがたっぷりと擦りつけられた。そしてそこに唇を当てられた。

ダイアナはたっぷり時間をかけて、歯や舌を駆使し、私の「ピザパイ」を貪った。舌先を私の「愛のつぼみ」に差し込み、そこを広げ、トマトや肉の汁でヌルヌルにしていく。

「あなたがベジタリアンでなくて本当に良かったわ…」 とダイアナは甘い声で私に囁いた。「私が好きなディナーは…お肉!」

その言葉にタイミングを合わせて、彼女は私に突き入れた。彼女の油がついてヌルヌルとした肉棒が、同じく油がついてヌルヌルとした私の肉穴に一突きで根元まで入ってきた。私は大きな唸り声を上げた。…でも、それは、驚きによる声で、苦痛による声ではない。この二日間、私はダイアナの性的な攻撃を受け続け、苦痛を感じる段階はとっくに超えていた。

ダイアナは私に突き入れると同時に、前に手を伸ばし、私自身の固くなった棒を油まみれの手で優しくしごき始めた。

私は両膝をついて身体を立てた。その私をダイアナは後ろからギュッと抱きしめ、力強いストロークで出し入れを続けた。片手で私の「クリ」を握り、しごき続け、もう片手で私の胸を押さえ、乳首をつねる。

その攻撃に、私は心臓がまるでハンマーで叩くように高鳴るのを感じた。

目を開けて真向かいの壁のどこか上の方を見つめていたが、何も見えていない。自分のすべてが、ダイアナが攻撃し続けるアヌスと「クリ」と乳首の3点だけになっていた。

ダイアナは私の耳に囁いた。

「私があなたのディナーをどれだけ楽しんだか、本当に伝えきれないわ。デザートの方は私に任せてね」

熱い溶岩がどっと溢れた。彼女の火山からでたのか、それとも私自身の火山から? 私には分からなかった。体中の全神経が一気に点火したようだった。身体が大きく痙攣していた。ガクガクと何度も、間断的に、跳ねていた。ダイアナに抱かれていなかったら、たぶん、倒れ込んでいただろう。

それに、ダイアナの方も、そんなに安定していたようには感じられなかった。とはいえ、彼女は私の身体をがっちりと抱き、何とかして姿勢を保ち続けてくれていた。私の身体の中、熱くヌルヌルしたものがあるのを感じ、私も彼女も同時に火山を爆発させたのだと分かった。

ふと、ダイアナが私の口を手で覆った。口を開けると、濃厚な香りの信じがたい霊薬を味わわされた。トマトとバジルとオレガノで味つけられた精液だった。私は貪欲にそれを飲み込み、その後、彼女の手のひらをぺろぺろと舐めて残りもいただいた。ダイアナは私にそれを食べさせながら、私の耳たぶを優しく噛み、そして熱い息を吹きかけながら言った。

「エマレル・ラガッシィ(参考)も、あなたには敵わないわね…。それで、バーベキューの時はどんな料理をしてくれるの?」


つづく
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