言われたとおり、上の階の自分の部屋に戻り、トレーシーが指定したビキニを身につけた。とても露出度が高いビキニで、見る人の想像力に委ねられる部分がほとんどない。トップは小さな三角布が二つで、かろうじて乳首が隠れるだけ。三角布をつなぐ紐が1本、それぞれから別の紐が伸びていて、それを背中に回して結びつける。もう1本ずつ上に伸びる紐があって、それを首に巻きつけてずれないように留めるようになっている。
ビキニの下の方はすごくピチピチで、足の間に挟んだクリトリスと陰嚢をうまく固定することができるものだった。誰かが私の股間をまじまじと見たら、ないはずのわずかな盛り上がりが見えるかもしれない。けれど、そうでもしなければ、私が本当の女の子でないと分かるのは難しいと思う。パンティの後ろの方は、ひも状になって尻頬の間を上がっていて、お尻はすっかり露出しているといってよかった。
トレーシーには言われなかったけれど、ビキニの上に紫色をした薄織物の半そでローブを羽織った。ホテルの中を歩くとき、ビキニだけだとはしたない感じがしたから。靴にはヒール高8センチの紫のサンダルを選んだ。それを履き、軽くお化粧を直した後、サングラスを持って、トレーシーのところに向かった。
私が部屋を出たら、ちょうどビルも自分の部屋から出るところで、彼とばったり会ってしまった。ビルは私を見ると、途端に顔を明るくさせ、笑顔になった。私も反射的に笑みを返した。彼は私が笑顔になったのを見て、いっそう明るい顔になった。エレベータのところに行くにはビルの部屋の前を通らなければならない。ビルはそれを察してか、私が来るのを待っていた。私が彼と並ぶところまで来ると、彼は私の横に並んで歩き出した。
エレベータに入ると、ビルは話しかけてきた。
「また君に会えてよかった。ここに滞在してる間に、一度でいいから、君と話ができたらって思っていたんだ。僕は、この前のことから軌道修正ができたらと思っているんだ」
私はもはやビルに腹を立てていなかった。もっと言えば、最初から怒ってはいなかった。ただ、ビルは、私に、自分はどこか間違った存在だと思わせただけ。
「何も軌道修正しなければいけないことはないわ。あなたは、私たちがしたことについてあなたが感じたことを伝えただけでしょう?」
「あの時は本当に楽しかったんだよ…」 ビルの声には、必死になってる感じがこもっていた。「…ただ、ちょっと怖くなっただけなんだ。みんなが僕を変人のように扱うんじゃないかって思って…」
「そういうわけで、何も起きなかったように振舞いたいと思ったんでしょう? 私とは何もしなかったように。いいわよ、私たちは何もしなかった。それに、これからも、まったく何も!」
エレベータのドアが開く直前に、私はそう言い放った。ビルは何か言おうとしていたけれど、私はそれを無視し、さっさとエレベータから出た。
トレーシーは、宴会用のホールの一室で私を待っていた。トレーシーは、私がビルとエレベータから一緒に降りるのを見ていたけれど、私が近づいても、それには触れず、ただ、「来て、パティが待ってるわ」としか言わなかった。私は、どうしてパティに会わなければならないのか分からなかったけれど、特に質問はしなかった。
宴会用のホールに入ると、中はすっかり変わっていた。パティがホールを完璧なメイク室と着替え室に変えていた。メイク用の照明つき鏡を備えたテーブルが一列に並んでいて、どのテーブルにも化粧道具が完全装備されていた。パティは床屋の椅子のようなものも一台用意していて、部屋の脇においてあった。
その床屋の椅子の脇にパティは立っていた。私を見ると、手を広げて呼びかけた。
「こっちに来て。すぐにしなければいけないの。何分もしないうちにマリアが来るのよ。私は彼女のメイク直しもしなければならないの」
私は、何が始まるのか、わざわざ訊くことはしなかった。きっとメイクのやり直しをされるのだろうと思ったから。私が椅子につくと、パティが最初にしたのは、私の指を何か液体の入ったボウルに漬けたことだった。きっとこれは爪のマニキュアを落とすのだろうと思った。本当のところ、この日のマニキュアは気に入っていた色だったので、それを落とされるのは嫌だなと思った。「プリティ・イン・ピンク」というマニキュアで、私の指の肌の色とあわせると、とても良い感じに見える色だったから。
爪を液体に漬けている間、パティは私のお化粧を落とし始めた。彼女は急いでいると言っていたけれど、とても仕事は優しくしてくれた。お化粧を落とした後、まず、付け睫毛をつけた。私は、それまで付け睫毛をつけたことがなかった。こんなにまぶたが重く感じるとは思っていなかった。
次にパティは顔にお化粧を始めた。多分、普段、私がするより濃い目に化粧をしているはず。顔面が少し固くなったように感じた。お化粧が終わったときには、普段なら1週間かけて使う量より多い化粧を顔につけていると思った。
パティは顔が終わると、今度は、手の爪に移り、いったん前のマニキュアをきれいに拭い去った後、新しく塗り始めた。私の爪はきれいに手入れされていたので、彼女は、他のことはする必要がなく、すぐに塗ることができた。濃い目の赤のマニキュアを2回塗り、その上にラッカーを3回塗り重ねた。さらには足の爪にも、マッチした色を塗った。
爪のマニキュアが乾くまでの間、パティは私の髪に作業をした。逆毛を立てるようにして膨らませてから、ブラッシングをした。
爪が乾き、ブラッシングも終わると、私を立たせ、大きなパウダー付けを使って、体じゅうの表に露わになっているすべての肌にパウダーをつけた。
ようやく全作業が終わり、パティは私を鏡の前に連れて行き、できばえを見せてくれた。
前よりセクシーで、グラマラスに変身している。睫毛には銀色の縁取りが光っていた。付け睫毛は、地毛の睫毛の3倍近くありそうだった。アイシャドーは、数種類の色を使っていて、うまく混ぜ合わせてある。唇は、パティの使ったライナーのおかげか、普通よりも厚く見えた。全体として、この見栄えは気に入ったので、自分ひとりでもこれができるように、やり方を覚えなければと思った。
でも、鏡の前に立っている時間はあまりなかった。すぐにトレーシーが来て、私にローブを渡しながら、言ったから。
「さあ、来て。リチャードが外のプールのところで待っているわ」
ここに来て、これからどういうふうに進むのか、私はまったく分からなくなってしまった。パティにしてもらったお化粧は、ポルノ・スターがするようなお化粧だったから、当然、そのリチャードという人とセックスをするのだろうと思った。でも、プールのそばですることはないだろうと思っていた。というのも、その周辺には、まだ撮影に関係ない人たちがいたし、たとえ、その人たちがホテルのスタッフだとしても、公の場でセックスすることは法律的に許されていないはずだから。
そのことがちょっと気になったけれど、トラブルに巻き込まれるようなことをトレーシーが私にさせるわけはないと確信していた。それに何より、私は、これがどう進もうと、最後までやり遂げようと思っていた。
幸いなことに、私の心配は何でもなかった。プールのところに歩いていくと、それがすぐに分かった。
リチャードは写真家で、私の写真を撮るための場所を用意してくれていたのだった。彼は6メートル四方の区域を作っていて、ロープで立ち入り禁止にしてくれていた。その区域の中には長椅子があった。それに、傘の形をした照明機材も。
リチャードは、背が高く、とてもハンサムな人だった。黒に近いこげ茶色の髪と、同じような色の瞳をしている。とても大きな手をしていて、大きなデジカメを持っていた。身なりも上品で、タイトな皮製のズボンとボタンダウンのシルクのシャツを着ていた。
ロープのところを越えて中に入ると、トレーシーが言った。
「ステフィ? こちらがリチャード。私たちの雑誌のための写真を撮ってるの。リチャード? 彼女がステファニー。彼女、今回が初めてだから、優しくしてね。仕事の間、私は、向こうで待ってるわ」
トレーシーがロープの向こうに戻り、10メートルほど離れた場所に腰を降ろすのを見届けて、リチャードが言った。
「じゃ、ステフ? 僕が言うとおりにするんだよ。そうすれば楽しくできる」
リチャードは、私が遠くの方をぼんやり見ているポーズから始めた。次に、手をローブの中や腰に当てるポーズをさせた。その間、彼はシャッターを押しっぱなしだった。ほとんど、ノンストップでシャッター音が鳴っていた感じ。
メモリーカードの交換になると、長椅子に座るように言われた。最初は、椅子に脚を伸ばす感じで座り、そのまま両膝を上げて、あごにつけるようにした。彼は、そういう感じのポーズで、私にいろいろな角度に頭を傾けさせたりして20枚ほど撮った。
さらに、ローブを脱いで仰向けになった写真も撮った。仰向けの形から身体を半転させて、うつぶせになる。また、肩越しに振り向いて、いろんな角度に首を曲げるポーズもさせられた。
もう何十万枚も撮ったのじゃないかと思った頃だった。リチャードが言ってくれた。
「初心者にしては、素晴らしいよ。ちょっと経験を積めば、もっと面白くなるよ」
リチャードがカメラを下ろしたのを見て、トレーシーがこちらに来た。リチャードはトレーシーに向かって言った。
「彼女、最高だね。僕はいま撮影した写真をコンピュータに落としに行かなければいけないんだ。30分ほどしたら部屋に会いに行くよ」
「良かった。じゃあ、彼女のメイクを直したり、小道具を片付ける時間があるわね」
私は、すぐに、メイク室に戻され、再びパティの有能な手でメイクを直してもらった。お化粧を直している間、トレーシーは隣の小道具部屋に行った。彼女は、雑誌2冊と、ディルドを2本持って戻ってきた。
ディルドのうち、1本は、トレーシーがストラップ・オン(参考)で使っているのと同じくらいの長さ。もう1本の方は、もっと太く、5センチほど長いものだった。現場の人たちは、小さい方をゼリーと呼んでいた。透明な青色をしているので、そう呼ばれているのだろう。長い方は、真っ黒だった。
私のメイクが完了すると、みんなでエレベータに乗り、3階に上がった。私の部屋は5階だったので、どうして3階なのだろうと不思議に思った。
エレベータを降りると、向かいの壁に掲示があって、「俳優専用」と書いてあった。後で知ったことだけれども、2階と3階はセックスシーンを撮影するフロアだった。
一つの部屋に入ると、トレーシーはディルドと雑誌をナイトスタンドに置いて、私の顔を見た。
「さあ、服を脱いで。次の写真撮影は、あなたがシャワーを浴びるところ。その後、あなたはベッドに移動する。シャワーでは、たくさんソープを使ってね。泡がたくさん出るようにして欲しいから。でも髪の毛と顔は濡らしちゃダメ。お化粧が台無しになってしまうから」
指示通り、ビキニを脱ぎ始めた。けれど、だんだん不安になってきていた。つまり、リチャードに初めて裸体を曝して見せるわけで、それがちょっと神経をすり減らすことのように思ったのだった。
リチャードが部屋に入ってきてカメラの準備を整えた。私はすぐにシャワーに入った。シャワールームには、普通の壁に備え付けのソープ・スプレーに加えて、手持ちのソープ・スプレーもあった。これはとても便利で、頭や顔を気にせずに簡単に身体を濡らすことができた。
私が使ったソープは、特別製だったに違いない。というのも、驚くほど泡が出たから。しかも泡が私の肌にくっついて、簡単には落ちにくい。
リチャードはたくさん写真を撮った。立っている時の姿勢や、両手をどう動かして身体を洗うかなど、私に細かく指示してくれた。リチャードたちの意図通りかどうかは分からないけれど、シャワーを終えたときには、私は勃起をしていた。
シャワーが終わると、シャワールームから出て、身体を拭くように言われた。身体を拭いている間も写真は撮られていた。その後、身体全体にモイスチャライザーを塗るように言われ、その時も何枚か撮られた。
次は、寝室に移った。寝室では、ベッドに横寝になって雑誌を眺めるように言われた。予想していたことだったけれど、その雑誌は、全裸やセミヌードの男たちが載ってる雑誌だった。リチャードは、私に、雑誌の写真の何枚かをゆび指すようにさせた。それから、誘惑的に舌なめずりして見せるようにと。
裸の男の写真を眺めているところを10枚以上撮影した後、今度はディルドを取り出して、さらに雑誌を眺めながら扇情的にディルドで遊ぶように言われた。さらに、ディルドを舐めしゃぶったり、最後の方では、口の中に入れたりもさせられた。
リチャードは、メモリーカードを交換すると、今度は潤滑液を取って、指でアヌスをいじるように言った。私は雑誌の男たちの写真を見て興奮していることになっているので、もちろん、言われた通りにしなければならなかった。実際、私は興奮していたものの、それは雑誌の写真とは関係なかった。
シャワーから出て、ベッドに移動するまでの間に、すでに勃起状態ではなくなっていた。でも、お尻に手をやり、指であそこをいじっているうちに、また興奮が戻ってきた。
さっき言ったように、それは雑誌の写真とは関係ない。確かに、写真に写っている男たちは格好良い人たちだし、その人たちに抱かれても構わないとは思っていたけれど、私が興奮した理由は、リチャードやトレーシーが見ている前で、指でアヌスをいじるという状況の方だった。何秒も経たないうちに、私はまた勃起していた。
カメラに向かって勃起したクリトリスをいじって見せた。さらに、アヌスに黒いディルドを入れた。後でリチャードが話してくれたけれど、特にディルドを入れた後は、かなり素晴らしいショットが撮れたらしい。
突然、止めるように言われ、今度は仰向けになって、オナニーをするように言われた。私は、何も考えず、指示に従った。
ディルドをお尻に突き刺したまま、仰向けに転がった。そしてクリトリスを握り、しごき始めた。同時に、左手を胸に持っていって、乳首をつねった。自然に甘い喘ぎ声が出て、ずっと喘ぎっぱなしになっていた。とても興奮してしまい、部屋に他の人がいるのを忘れてしまったほど。
何分かしているうちに、オーガズムの縁に差し掛かっていた。両目をつむり、頭を後ろに倒してのけぞる。甘い声が唇から漏れている。その間、ずっとシャッターの音が聞こえていた。何枚も写真を撮ってるのだろう。
「そこで、止めて!」
爆発しそうになった瞬間、トレーシーの叫び声が聞こえた。あんまり限界に近づいていたので、危うく、彼女の声を聞きそこなうところだった。何とかこらえて、クリトリスから手を離し、ゆっくりと目を開けた。そして、目の前の光景に、本当にびっくりしてしまった。
ベッドの裾に、とても素敵なルックスの若者が立っていたのだった。年のころは22か23歳くらい。180センチほどの身長で、脱色したブロンド髪をしている。黒いTシャツを着ていて、ズボンはスケートボーダーが履くようなバギーの半ズボンを履いていた。左耳にイヤリングをつけ、首の周りには小さな貝殻で作ったネックレスをしていた。
これから何が始まるのだろう。そう思っている間に、この新しい男は、ベッドに上がってきて、雑誌を取った。そして私に言った。
「そのまま流れに合わせて。僕は君のボーイフレンドということになっている」
彼は、そう言って、取り上げた雑誌を部屋の向こうに乱暴に投げつけた。
それから私のお尻から黒いディルドを引き抜き、私の目の前に突きつけた。
「僕は、君が僕がいない時にオナニーをしたことで、君に腹を立てていることになっている。だから、怖がっている顔をして」
わざわざ怖がっている表情を作る必要はなかった。そもそも、本当に恐怖を感じていたから。いきなりアヌスからディルドを抜かれ、しかも、この男は、乱暴に部屋に物を投げつけたりしている。
男は私の髪の毛をわしづかみにし、髪の毛を引っ張って、私をベッドから降ろし始めた。実際、それに従うほかなかった。髪の毛を引っ張られ、痛みに満ちた顔をしていたと思う。その私の顔をカメラが撮っていた。
男は私を押して床にひざまずかせた。
「ちなみに僕の名前はクリス。今から、君にフェラチオをしてもらうよ。そこを写してもらう。苦しくてたまらなくなったら、僕の太ももをつねって合図してくれ」
ようやく、私にも何が起きているのか飲み込めてきた。トレーシーは、クリスを登場させ、私のボーイフレンドとして演技させる計画なのだ。クリスは私が雑誌を見ながらオナニーをしているのを見て、実物の男ができることを私に教え込もうとするシナリオなのだろう。
すべてを理解した後は、私も演技を試み、怖がった面持ちになって、クリスが半ズボンの腰のボタンを外すのを見つめた。どうやら、そのズボンはボタン一つで留められているものらしく、ボタンが外れた瞬間、スルスルと彼の足元に脱げ落ちた。クリスは半ズボンの中には何も履いていなかった。
彼のペニスは、まだやわい状態なのに、長さ15センチで太さは2センチ半くらい。体毛は、足先から腰まで完全に剃ってあった。まだ上のTシャツは着たままなので、見えるところは、その部分だけ。
彼のをおしゃぶりすることになるのだろうとは思ったけれど、実際、それ以外のことはできない状態だった。クリスはペニスを握ると、いきなり、それを使って私の顔を2、3回たたき、すぐに口の中に押し込んできた。そして、両手で私の頭を掴み、ぐいぐい腰を突き出して、口を犯し始めた。その間、ひっきりなしにシャッターの音が鳴っていた。
フェラをせざるを得ないとあきらめた後は、彼のペニスを積極的に吸い始めた。最終的には、カメラの前で彼は私を犯すことになるのだろうと思ったので、それならば、彼を勃起させた方が良い。
彼が勃起を始めたと感じるまで、数分かかった。さらに完全に勃起するまで、もう5分ほどかかった。勃起すると長さ23センチ、太さは5センチほどになっていた。その姿は、実のところかなり見事なものだった。
クリスは勃起するとベッドに腰を降ろし、そのまま仰向けになった。私はまだ床にひざまずいたまま、しばらく、ゆったりとおしゃぶりを続けた。やがて、位置を変えるようにと指示が出された。
リチャードは、再びメモリーカードを交換しながら、私たちに言った。
「ステフはベッドに四つんばいになって、クリスは挿入する態勢になるように」
クリスがベッドから降り、私は彼に代わってベッドに覆いかぶさり、四つんばいになった。彼が後ろに立っているのを感じた。次の瞬間、お尻の間にペニスが滑り込んでくるのを感じた。彼は、ベッドから降りてから、いつの間にか潤滑液を塗っていたのだろう。実際、潤滑液は必要なかったけれど、私はクリスがそうしてくれたことを心の中で感謝した。
クリスのペニスが滑り込んできたとき、どうしてもよがり声を抑えることができなかった。このクリスと言う人が誰なのか、それが彼の本名なのかも知らなかったけれど、とても気持いい。
クリスがちょうど良いリズムで落ち着いて動くようになるとすぐに、私は括約筋を使って彼のペニスを搾り始めた。クリスにもこれが伝わったようで、「うわあ、彼女の裏門、すごくきついよ。まるでバージンをやってるみたいだ」と言っていた。
リチャードは、私を犯すクリスや、私たち二人の写真を横側から撮っていた。でも、大半は私を撮っていた。私の顔や、顔に浮かんだ表情。それに、私を犯すクリスの動きに合わせて、私のクリトリスが前後に揺れるところの写真も。特に、私が感じて目を閉じると、パシャ、パシャと何枚も写真が撮られる音がした。
セックスが始まってから何時間も続いていたような感じだった。リチャードが次の指示を出した。
「オーケー、クリス! 今度は、一度、引き抜いて、二人で正常位の体位になってくれるかな? ステフィは、クリスが再び挿入したら、自分でクリトリスをしごいてくれないか? 君がクリスに犯されながら、イクところの写真が撮りたいんだ。その後は、クリスが君の顔に射精するようにしてくれ」
指示が出た後、すぐに、クリスはペニスを引き抜き、私は仰向けになった。私は、すぐにでも私の中に戻ってきて欲しいと感じていた。クリスの方も、同じ気持だったのか、すぐに私に埋め込んできた。
股間に手を伸ばし、クリトリスをしごき始めると、再び、カメラのシャッター音が鳴り始めた。でも、私は実際にはカメラのことはあまり気にしていなかったと思う。ただ、私を犯すクリスの顔を見つめていただけだった。後から出来上がった写真を見たけれど、写真の中の私は、クリスのことを愛してるような表情で見つめていた。
5分ほど続けていると、オーガズムが近づいている予感がしてきた。リチャードの指示で、前もって言われていた通り、私は「いくうぅ…」と思い切り叫んだ。
リチャードは、姿勢を下げて、私たちの横に位置取り、クリスと私の間にカメラの焦点を合わせた。私のクリトリスから濃密な白濁が幾すじものロープになって飛び出し、お腹の上に降りかかった。その間、パシャパシャと何度もシャッターが切られていた。
私がいったすぐ後、クリスが引き抜き、私の顔の横にひざまずいた。顔を向けると目の前で、彼は激しくペニスをしごいていた。射精までほとんど時間はかからなかったとは思うけれど、感覚的にはずいぶん長くかかっていたように感じられた。ようやくクリスがうめき声を上げ、それと同時にペニスからスペルマが飛んできた。
私は、口で受け止めようと本能的に唇を開いた。大半は顔面や髪の毛に降りかかった。乳房に落ちたのもあった。口の中に落ちたのは数滴だけだった。
クリスはすべてを出し切ると、ベッドの上に戻ってきて、ヘッドボードに背中を預けて横になった。リチャードはカメラを降ろして言った。
「素晴らしかったよ! 君たち二人とも最高だ!」