「ジャッキー」 第15章 Jackie Ch.15 by Scribler 出所 1234 1/2 2/2567891011121314
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これまでのあらすじ
ジャックは妻アンジーの浮気現場を見てショックを受け、彼女と知り合った頃を回想する。彼は法律事務所のバイト、アンジーはそこの上司。仕事を通じ親密になった二人は交際を始め、その過程でジャックは女装の手ほどきを受け、ジャッキーと名付けられる。ジャッキーはアナル開発され、オーガズムに狂う。やがて二人は同棲を始め、そして結婚した。最初は幸せな結婚生活だったが次第にアンジーの変調が目立ってきた。尾行したジャッキーはアンジーが他の男に性奴隷のように扱われているのを目撃する。その事実をアンジーに暴露すると、彼女は泣き崩れた。アンジーはそのダンという男を憎しみつつも、手荒に扱われる衝動から逃れられないのだという。ジャックはその性癖を容認した。そして、とうとう、そのダンが家にくる。

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「私が玄関に出迎えるので、あなたはリビングで待っていて」 アンジーはそう言って、玄関へ向かった。

ドアが開く音がし、そのすぐ後にダンがリビング・ルームに入ってきた。アンジーの髪の毛を掴んで、引きずるようにして連れてくる。ダンは、あのあばら家の窓から覗いた時よりも、はるかに大きく見えた。それに顔つきも常人なら恐怖心を抱くような顔だった。

「ほお、お前が俺の淫乱女と結婚したやつか。思った通り、弱そうなウインプ(参考)だな。まあ、自分の妻を他の男にヤラせるようなやつは、みんなウインプだが。お前はそこに座って、本物の男がこういう淫乱女をどう扱うか、しっかり見てろ」

ダンはアンジーの髪を掴んだまま、そう言い、ソファを指差した。

言われたとおりにソファに座ると、ダンは、乱暴にアンジーを押し、床にひざまずかせた。

「俺のブーツを脱がせろ」

アンジーが彼のブーツを脱がすと、今度はこう言った。

「靴下も脱がせろ。歯を使ってやれ」

ダンはまったく気にしていないだろうが、その匂いは決して良いものではないだろう。

アンジーは靴下を脱がせ、きちんと畳んだ後、それをブーツに入れ、今度はダンのズボンを脱がし始めた。それもきちんと畳み、コーヒーテーブルの上に置いた。

次はトランクスだった。これも歯を使って脱がさなければならなかった。アンジーは左右交互に布地を噛んでは、少しずつ降ろしていき、最後に彼の足元へと落とさせた。シャツはダン自身で脱ぎ、アンジーに投げつけた。アンジーはいそいそとシャツを畳み、やはりコーヒーテーブルの上に置いた。

ダンが完全に裸になり、改めて、彼のペニスをよく見ることができた。あの窓から見た時より、はるかに大きく見えた。まだ完全には勃起していなかったが、徐々に大きくなってきているのが分かる。あんな大きなものをアンジーが扱えること自体、僕には驚きだった。

ダンはアームチェアに座り、ふんぞり返った。

「今日は仕事がハードな日だったから、まずはタマ舐めから始めろ。そこの汗をきれいにするんだ。俺が止めろと言うまでやるんだぞ」

アンジーは素早くダンの脚の間に座り、毛むくじゃらの睾丸を舐めはじめた。舌を伸ばして、丁寧に陰嚢を舐めるのが見える。ダンは気持ちよかったのだろう。ペニスがみるみる大きくなり、やがて自慢げにそびえ立っていた。

2分ほど続いただろうか、ダンは僕に顔を向け、言った。

「お前も使えねえウインプだな。少しは気を効かせろ。ビールでも持ってこい。ぐずぐずするんじゃねえぞ。お前にはしっかり見せつけておく必要があるからな」

僕はすぐに立ち上がり、キッチンに向かった。だが、部屋を出る時、ダンに呼び止められた。

「おい、ウインプ! これからはな、命令されたら、ちゃんと、かしこまりましたと言うんだ。もしそう言わなかったら、このエロ女をバンバンひっぱたくからな。お前がちゃんとわきまえるまで、殴り続けてやる」

「はい、かしこまりました」 とそう言い、僕は部屋を出た。

急いでビールを出し、念のためグラスも用意した。ただ、グラスを用意しても使われないだろう。あの男はグラスでビールを飲むようなタイプには見えない。

ビールを持ってリビングに戻ると、アンジーは睾丸を舐める行為から、睾丸を口に含む行為に移っていた。今は、すでに毛むくじゃらの睾丸をひとつ口に含んでいて、ボール・ガムを噛むように口を動かしていた。

ダンはグラスは無視し、瓶ビールだけをひったくった。僕はソファに戻ろうとしたが、ダンはそれを止めた。

「お前はここにいろ、ウインプ。俺が両手を使いたくなった時、ビールを持っているやつが要るだろう? えぇ?」

僕は二人の横に立ち、自分の愛する女性が野蛮な男の睾丸をひとつひとつ口に含み、愛撫する様子を見続けた。だが、それも長く続いたわけではなかった。突然、ダンがアンジーの髪の毛を鷲づかみにし、ぐいっと顔を引っぱり上げ、ペニスの先端が彼女の唇に触れるようにさせたからだ。

「タマ舐めはもう十分だ、エロ女。そろそろ、お前の情けない旦那に、お前のおしゃぶり好きぶりを見せてやろうな。俺をがっかりさせるんじゃねえぞ」

そう言うと共に、ダンは亀頭をアンジーの口に突き入れた。

アンジーは直ちに吸い始めた。まるで自分の命がそれにかかっているかのような、必死の吸茎だった。自分から顔を押し出し、最初の10センチくらいを飲みこみ、ちょっと引きさがる。それを繰り返し、徐々に多くの部分を口に入れていった。

ときどき、息がつまり、咽る声が聞こえたが、それでもアンジーはまったく止めようとせず、1分もしないうちに、25センチはある全長を口の中に入れてしまった。彼女の唇が根元の肌にぴったりとくっついている。アンジーはそうなったところで、ダンを見上げた。目には、自慢しているような表情が浮かんでいた。

「ちゃんと見たか、ウインプ? こういう女どもはちゃんと躾けて、適当に褒めてやれば、簡単にどうにでもなるもんなんだ」 とダンはアンジーの頭をいい子いい子と軽く叩いて見せた。

ダンは僕にビール瓶を渡し、両手でアンジーの髪の毛を掴み、彼女の顔を引き離した。亀頭だけが口の中に収まった状態まで引き離す。アンジーはその頭部をちゅうちゅうと吸い続けた。

「だが、もちろん、誰がボスかしっかり教え込む必要もある」

その言葉とともに、ダンはアンジーの頭を強引に引き寄せ、一気に、再び彼女の唇が根元の肌に触れるまでにさせた。

それからの数分間、ダンはアンジーに強引にフェラをさせた。喉奥に突き入れ、窒息した状態を続けては、ぎりぎりのところで引き抜く。それを繰り返した後は、両手で髪を鷲づかみにして、ぐいぐい出し入れを繰り返した。リズムが決まってくると、ダンは髪から手を離したが、アンジーは、依然としてダンに強制されているかのように自分で頭を前後に動かし続けていた。喉奥に自分から深飲みするときは、唇を魚のようにパクパクさせて飲み込んでいった。

ダンは充分楽しむと、ペニスを引き抜き、アンジーの顔の真ん前に突きつけた。次の瞬間、勃起の先端から太いロープ状の白濁が噴射した。数発、撃ちだされる。白濁は彼女の額からあごにかけて覆い、口の中に出たものもあった。アンジーはそんなふうに顔を汚され、顔面ザーメンだらけにされても、むしろとても満足そうな顔をしていた。

ダンはここでアンジーに一休みさせるのではないかと思ったが、それは間違いだった。射精を終えた後、再びアンジーの口に男根を突っ込み、こう言った。

「まだ休みじゃねえぞ、淫乱! まだ、ぶち込む穴がふたつあるからな。俺が固いままでいられるよう、仕事をするんだ」

アンジーは言われたとおりに、早速、口を上下に動かし始めた。ダンは何食わぬ顔で僕に言った。

「おいウインプ、ちゃんと見たか? このエロ女、従順だろう? だが、最初からこうだったわけではねえぜ。最初にこの女とやった時は、こいつフェラ嫌いだったんだ。だが、今はどうだ? 見てみろ、ずいぶん嬉しそうにしゃぶってるだろう。この女、いくらしゃぶっても、もの足んねえ顔をしている。俺が命令すれば、どんな男のちんぽもしゃぶるぜ。なあ、そうだよな、淫乱?」

アンジーは顔を上げ、口に咥えたまま、こっくりと頷いた。

アンジーはこの男を嫌悪していると言っていたが、今は自分のしていることを嫌悪しているようには全然見えなかった。もっと言えば、心から喜んでいるように見えた。目をキラキラ輝かせ、その瞳に浮かぶ表情から、嬉しくて笑っているように見えた。実際に笑っている顔は、唇が太い肉棒を咥えているので、見えなかったが。

アンジーを見続けていると、誰かが僕の股間を掴むのを感じた。ダンがズボンの上から僕の股間を握ったのだった。

「くくくっ、こいつ! おい、淫乱! これを見ろよ! お前のウインプ旦那、本物の男のちんぽを吸うお前を見て、ちっちゃく勃起してるぞ。何だ、こいつ! とんでもねえ変態だな!」

アンジーが返事をしなかったのはありがたかった。彼女はダンの手の先に目を向けただけで、ひたすら口唇奉仕を続けた。

「調教が行き届いているだろう? ウインプ? この女、自分の旦那が淫乱な自分を見て興奮しているのを知っても、ちゃんと俺が命令したことを続けている」 ダンは僕のペニスをぎゅっと握りしめたまま、そう言った。

僕が返事をしないのを知ると、ダンはさらに強く握った。あまりに強く握りしめられ、堪らなくなった僕はほとんど叫び声に近い声で言った。「え、ええ、その通りです! あなた様の調教は行き届いておられる!」

「そういうふうにちゃんと返事した方がいいな、ウインプ」 とダンは僕のペニスの握りを弱めた。「今度、行儀をわきまえなかったら、このメス犬を膝に乗せて、みっちりスパンキングすることにするからな。そうなるかどうかは、お前の良識にかかってるんだぞ、ウインプ!」

「はい、承知しました」

「それでいい、ウインプ。自分の立場を心得てる限りはな。この淫乱が自分の立場を心得てるように」 ダンは僕にそう言い、次にアンジーに向かって言った。「よし、淫乱! フェラはもういい」 アンジーは直ちに口からペニスを抜いた。

アンジーは姿勢をただし、床に正座し、次の命令を待って、ダンを見上げた。

「ウインプ、こいつのおっぱい見ろよ。この女が学生の時、俺がこいつに豊胸手術を受けさせたんだ。その前は、おっぱいが小さすぎてな! 淫乱! お前はどうして乳首にピアスをしている?」

「ご主人さまがそうするよう命令されたからです」 とアンジーはダンを見つめたまま答えた。

「そうだ。だが、どうして俺はお前にピアスをするように命じたんだ?」

「ご主人さまが、私と私の肉体の所有者であることを示すためです」

「その乳首リングのことを俺たちは何と呼んでる?」

「スレイブ・リングと呼んでます。外すには裁断する他ありません。私がこれを裁断するのは、ご主人さまに捨てられた時だけです」

アンジーは顔を赤らめながらそう答えた。

ダンが立ち上がった。

「お前は、今夜はここまでのところ、まあ行儀良くしてきたと言えるな。そろそろ俺に嵌めてもらう姿勢になってもいいぞ」

アンジーは途端に嬉しそうな顔になった。こんな嬉しいことはないと言わんばかりの顔だった。

アンジーは、いそいそとアームチェアに這い上がり、逆向きの姿勢で座席に両膝をついた。お尻をダンに向け、頭を椅子の背もたれに乗せる形だった。この姿勢を取るとすぐに、お尻を卑猥に振り、そして言った。

「お願いします、ダン様。どうか、淫乱の私を犯してください。ダン様の太くて長いおちんちんが欲しくて、濡れたおまんこが熱くて熱くてしかたないのです」

「そりゃそうだろう。三週間も俺のちんぽを咥えていなかったからな」 とダンはアンジーの後ろについた。

ダンは位置につくと、今度は僕の襟を握って、ぐいと引き寄せた。僕の太ももがアンジーとダンの太ももに触れた、僕の勃起がアンジーの太ももを突いた。だが、そうするようにされたのは偶然ではないと思う。ダンはわざと僕の勃起をアンジーに教えるために僕を引き寄せたに違いない。実際、アンジーが太ももを微妙に動かし、僕の勃起を擦るのを感じた。

アームチェアに乗ったアンジーと、その後ろについたダン、そして二人の横に立つ僕。ダンは準備が整ったと思ったのだろう。僕にこう命令した。

「俺のちんぽを握って、お前の奥さんのまんこに入れるんだ!」

本当にそんなことを言ったのか、にわかに信じられなかった。そもそも、僕にペニスを握らせようとしているのか、信じられなかった。あまりのことに僕はためらい、何もできずにいた。すると次の瞬間、ダンの手が飛んできて、アンジーのお尻をしたたかに叩いたのだった。あまりの強力さに、アンジーは身体ごと前につんのめった。

アンジーが大きな悲鳴をあげた。お尻にダンの手形が赤くはっきりと残っているのが見えた。ダンはそれでも収まらず、もう一度、手を上げた。あわてた僕は素早く彼のペニスを握り、アンジーの女陰へと押しつけようとした。

しかしダンは腰を引き、なかなか僕にやらせようとしなかった。

「どんな感じだ? 本物の男のちんぽを握ったのは初めてじゃねえのか、ウインプ? 本物の男はこのくらい大きいもんなんだ。さっきお前のちっちぇえのを握ったが、俺のとは比べもんにならねえだろ? いいか、ウインプ! 今度ためらったら、この淫乱女をもっと強くぶん殴るからな! 泣きわめくまで殴り続けてやる! それが分かったら、俺のちんぽをこの女のまんこに入れろ!」

ダンが演技をしているのか、それとも本気で怒っているのか、僕には分からなかった。だけど、あえてどちらなのかを確かめることはしなかった。言われたとおり、彼のペニスをアンジーの女陰へと導いた。今回はダンはそれを止めようとはしなかった。

亀頭がぬるりと滑るように入っていった。その後はダン自身が腰を使い、一気に根元まで突っ込んだ。いきなりダンの下腹部がアンジーの尻頬に当たり、危うく僕の手が二人の身体に挟まりそうだった。

挿入された瞬間、アンジーは甲高い悲鳴をあげた。こんな悲鳴を上げるアンジーを僕は知らない。強烈な挿入に、彼女の身体がゼラチンゼリーのようにぶるんと揺れた。アンジーはアームチェアの両脇にしがみついて突きを受けとめ、そして叫んだ。

「ああっ! ダン様! い、イッくうぅぅッ!」

ダンは笑いながら僕に言った。「へへへッ! いつもこうなんだぜ、この女。俺が突っ込むと、とたんに逝っちまう。俺のちんぽのようなデカまらがよっぽど好きらしいな」

ダンはいったん腰を引き、亀頭だけが入った状態になり、その後、また根元まで突き入れた。今度はアンジーは挿入された途端に絶頂に達することはなかったが、ハアーっと深く感じ切っているような溜息を肺から出すのが聞こえた。

僕は二人の横に立ち、ダンが僕の妻を犯すのを見続けた。最初は、アンジーのためにこうしているのだと自分に言い聞かせた。またアンジーがダンに叩かれるのを見たくないから。だけど、二人を見続ければ見続けるほど、僕自身も興奮してくるのを感じていた。二人を見ているだけでペニスが完全に固くなっているのを感じる。ダンのペニスがアンジーの愛液にコーティングされて、出入りを繰り返すのを見ているだけなのに。

アンジーに関して言えば、すでに我を忘れている状態になっている様子だった。ああん、ああんとよがり声をあげ、あえぎ続けている。ひっきりなしに身体を震わせていた。何秒かおきに、「いっくうぅ!」と叫んでいる。

それが演技かどうか、僕には分からなかった。でもよがり声も、イクと叫ぶ声も本物のように聞こえた。しかし、こう何回も絶頂に達せるものなのだろうか? 僕は本当じゃないのではと疑い始めた。

その時、ダンが、まるで僕の心を読んだかのように、こう言った。

「おい、ウインプ。俺たちの脚の間の床に横になってみたらどうだ? 仰向けになってよ! そうすりゃ、本物の男のちんぽが、どんなふうにお前の奥さんをやってるか、じっくり見られるぜ!」

この時は、僕はまったくためらわなかった。ダンがピストン運動の速度を落とし、動きを止めたのを受け、僕はダンの脚の間に腹這いになり、そして身体を半転させて仰向けになった。「お願い、やめないで」と泣きそうな声でねだるアンジーの声が聞こえた。

ダンに指示され、顔がアンジーの女陰のすぐ下に来る位置についた。この位置だと一番よく見えるだろうとのことだ。

僕が位置についたのを確かめたダンは、「俺がいいと言うまで、そのまんまの格好でいるんだぞ」と言い、両足を僕の身体の左右につけた。もし僕が少しでも身体を動かしたら、分かるようにだった。

ダンは再びアンジーに出し入れをし始めた。

それが始まってすぐに、僕はなぜダンが僕をこのような姿勢にさせたか分かった。ダンがアンジーにペニスを突き入れると、ペニスと膣穴の間から彼女の愛液が、文字通り、噴き出してきたのである。大半は横に噴き出て彼女の太ももを濡らしたが、中には僕の顔に降りかかるものもあった。まさに雨の日に上を向いているような状態で、顔面に降りかかった。

ただ、これは嫌なことだったかと言うと、そうではない。僕はアンジーの愛液の味が大好きだったから。それに、アンジーの膣肉がぐいぐいとダンのペニスにこじ開けられる光景も、見ていて正直、興奮させるものだった。人はそんなことを言う僕を変態だと思うかもしれないけど、目の前に展開する光景は、本当に目を見張らせるもので、ただただ驚嘆しつつ見ていたのだった。もっと言えば、とても興奮をそそられていた。もし、まったく勃起していない状態であったとしても、これを見た瞬間、最大に勃起しただろうと思う。

ダンがどのくらい長くそうやってアンジーを犯していたか、今は分からない。だけど、かなりの長時間だったのは確かだった。ダンの脚の間に仰向けに横たわり、繰り返し巨根を突っ込まれるアンジーの女陰を見つめていた。何度アンジーが絶頂に達したか、分からないけど、彼女が「イクぅぅっ!」と叫ぶたび、その証拠を僕は与えられていた。アンジーがイクと叫ぶたび、決まって、新しく白く濁った愛液が、ダンのペニスの周りから噴出してきたから。

でも、その後に起こることを知っていたら、僕はこの光景をそれほど楽しめなかったかもしれない。

ダンが出し入れのスピードを増してくるのに気づいた。そして、「おいウインプ! ぴくりとも動くんじゃねえぞ!」 と聞こえた。そしてアンジーには、「メス犬! 今からたんまり出してやる! お前のスケベなまんこにたんまり出してやる」 と言った。

次の瞬間、ダンは動きを止めた。睾丸がキュゥーっと持ちあがるのが見えた。ペニスがヒクヒクし始めたように見えた。アンジーの中に射精を始めたのだ。同時にアンジーが大きな声で「私もイクぅぅッ!」と叫んだ。僕は、再び、ふたりがつながっている部分の隙間からふたりの体液が降ってくるのを待った。

最初、何も出てこなかった。だが、その後、ダンはアンジーからペニスを引き抜いたのだった。それと同時に、一気に僕の顔面にスペルマと愛液がシャワーのように降ってきたのだった。びちゃりと音を立てて、精液の大きな塊が僕の顔に落ちてきた。

動こうかと考える暇もなく、ダンに動くなよと怒鳴られた。そして、僕に怒鳴りつけると同時に、今度はアンジーのアヌスにペニスをこじ入れ、再び、ピストン運動を始めたのだった。

僕は、どちらにより驚いたのか分からない。こんなにも長時間、しかも射精後も勃起を保っていられるダンの能力に驚いたのか? それとも、アンジーのぱっくり口を開けた膣穴から流れ出てくる精液と白く濁った愛液の量に驚いたのか?

その後のふたりが何をしているか、よくは見えなくなっていた。と言うのも、目を見開くと、顔面にかかった精液が目に入りそうになり、しっかりと開けていられなくなったからだ。それに鼻にもどろどろの体液がかかっていたので、口を通してしか呼吸ができなくなっていた。鼻から息を吸ったら、空気と一緒に精液も吸いこんでしまっていただろう。

呼吸をするために口を開けていたが、アンジーのあそこから糸を引いて流れ落ちている精液が、何度も口の中に入ってきた。ダンのスペルマを口に入れられる。こんな気持ちの悪いことは初めてだと思った。だけど、すぐに、これは序の口にすぎないと知ることになった。

目を閉じたまま横になっていたので、何が起きてるか、音でしか分からなかった。ダンがアンジーにアナルセックスをしているのは分かった。アンジーは、その部分を犯されても、依然として、繰り返し何度もオーガズムに達していた。いや、もっと言えば、バギナにされていた時よりも、アヌスにされている時の方が、いく頻度が多いように思えた。

アンジーは、ほとんどノンストップで叫び声やよがり声を上げ続けていたが、やがて、ダンの声が聞こえた。

「ようし、俺のスペシャル・クリームをもう一発出してやる。今日はこれで全部だ! また欲しくなったら、電話してこい!」

その後、ダンが唸る声が聞こえ、その数秒後、すべての動きが止まるのを感じた。

さらにその数秒後、ダンが後ろに引きさがるのを感じた。そして、その直後、僕の顔面に再びドボッと精液が落ちてきた。ダンがアンジーに命令する声が聞こえた。

「よし、今度はこいつの顔に座れ。こいつは、俺が残したドロドロをきれいにすることにしか使えねえからな。こいつが最後の一滴まで舐め取るまでは、座ったままでいるんだぞ」

アンジーはためらうことなく、椅子から滑り降り、僕の顔面に腰を降ろした。最初、僕は動かなかったけど、アンジーの方が動いているような感じだった。彼女が僕の顔に股間を擦りつけるといった動きではなかった。むしろ、何か別のことをしているような気配だった。

そのとき、僕は前にアンジーが言ったことを思い出した。ダンがアンジーの身体を使い終わった後は、口で彼のペニスをきれいにしなければならないと言っていたことを。アンジーはダンが立ち去る前に、口できれいにしているところなのだろうと思った。

ダンを舐め清める仕事が終わったのか、2分ほどした後、アンジーは僕の頭に手をかけ、僕に囁いた。

「ジャック? 彼はバスルームに行ったわ。あなたは私をきれいに舐めはじめなきゃダメよ。あなたがしてないのをダンが見つけたら、彼、また私を叩くと思うの。だからお願い。また叩かれるのはイヤだから。これはもうすぐ終わるわ。ダンは、あなたが言われたことをちゃんとしているのを確認したら、帰っていくはず」

もちろんアンジーの言うとおりだと思った。いまダンを怒らせるのに何の意味もない。それに、僕はセックスの後いつもアンジーを舐め清めていたわけで、アンジーの中に出された精液を舐めるのは初めてのことではなかったし。ただ、他の男が出したスペルマを舐めるのは初めてだったけれど。

ためらいがちに舐めてみた。そしてそれが僕自身のものとほとんど同じ味なのに気づいた。僕個人の性癖のせいかもしれないけれど、味が似てると分かると、いくぶん、この行為もそれほどひどいとは感じなかった。

できるだけ早く舐め取ってしまおうと思った。そうすれば早くこれが片付くから。その僕の努力のせいなのか、アンジーが悩ましい声を上げるのが聞こえた。それに、お尻をくねらせ、僕の顔面全体にあそこを擦りつける動きもしていた。この行為にアンジーがとても興奮しているようだった。アンジーが興奮することは、とりもなおさず、僕も興奮することとなる。

僕が彼女のあそこをできる限りきれいに舐めきると、アンジーは身体を起こし、今度はアヌスを僕の口の上に降ろしてきた。これは僕には初めてのことだった。アンジーにアナル・セックスをしたことはあったけど、その後にアヌスを舐めるように求められたことは、これまでなかったから。

ただ、実際、僕にとってはこれも大変な仕事ではなかった。これまでも彼女のアヌスを舐めたことは何度もあったから。それに、確かにいまのアンジーのアヌスにはダンのスペルマが充満しているとはいえ、すでに僕はダンの精液を舐め取っているわけだし、今さら拒絶する理由はなかった。

どのくらい舐めていただろう。やがてお尻の穴もきれいになると、アンジーは僕の顔から降り、床の上、僕と並んで横になった。知らぬ間にダンは帰っていったらしい。

アンジーは、横たわったままの僕に覆いかぶさり、何度も何度もキスをした。とても長いキスだったし、情熱がこもったキスだった。

本当に1時間も続いたかと思えるキスだった。ようやくアンジーはキスをやめ、僕に訊いた。

「あなた、大丈夫? ダンはずいぶんひどくあなたを扱っていたわ。もっと言うと、私を辱めるより、あなたを辱めることに集中していたみたい」

「大丈夫だよ。思ったよりひどくはなかったから。それより、アンジーの方こそ大丈夫? 僕は君がダンに叩かれるのは見たくない。僕がダンのペニスを早く握らなかったために君が叩かれた時、本当にすまないって思ったよ」

「ダンは私を犯しながら、お尻を叩くことはよくあるの。でも、それはそんなにひどくは感じなかったわ。でも今夜はダンは本気で私を叩いた。これまであんなに強く叩かれたことなかったと思う。いつも命令されたことをやっていたからだとは思うけど…」 とアンジーはダンに叩かれたところを擦りながら言った。

アンジーが知っていたかどうか分からないが、彼女の言葉は僕に突き刺さった。僕が、アンジーが痛い目に会う原因になるのは嫌だった。

「ごめん。この次は、ダンが要求することは何でもすると約束するよ。あんなふうに君が叩かれるのは嫌だから」 と僕は謝った。

アンジーは微笑んだ。「つまり、まだ私と離婚するつもりはないということ? こんなことになって、あなたはもう荷物をまとめるつもりでいると思っていたわ」

「僕はそんなに簡単にあきらめないよ。それに、思ったほどそんなにひどくはなかったんだよ。侮辱や恥辱なら多少は耐えられる。君こそ、ずいぶん長い間、恥辱に耐えてきたんだよね?」 僕は、侮辱される僕を見てもアンジーは嫌な思いをしていないと期待しつつ、そう訊いた。

アンジーはくすくす笑った。「ええ、そうね。何度もいたぶられてきたわ。さあ、二階に上がってシャワーを浴びましょう? あなた、すごい状態よ。髪も顔ばかりか、首やシャツにもドロドロがついてるわ。それにあなたのズボンにも大きな染みができてるのを忘れないようにしましょう。どうやらあなたもオーガズムに達して、ズボンの中に出したようね」

それを聞いて、僕は驚いた。いつ射精したか覚えていなかった。ズボンに目を降ろし、アンジーが言っていることが嘘ではないと知った。チャックの近くに大きな濡れたところがあった。

「いつ、こうなったんだろう?」

アンジーは笑い出した。「アハハ。私に訊かないで。私はダンにやられることで精いっぱいだったんだから。でも、あなたは何か楽しんだことがあったのは確かよ」

一緒に二階に上がりながら、僕はアンジーに訊いた。

「身体は大丈夫? ダンは君をずいぶん手荒に扱ったと思うけど、痛くなかった?」

アンジーは顔を赤らめ、恥ずかしそうにうつむいた。「身体的には大丈夫よ。もっとひどい扱いを受けたことがあるもの。でも、精神的には、今回はちょっと違ったわ」

「どういうこと?」

「今日のセックスはいつもと違ったの。普通は、こんなセックスをされてる自分が嫌になるのに、今夜は、とても気持ち良かったの。多分、あなたがそばにいてくれたからだと思うわ。ともかく、どういうわけか、今夜はセックスを楽しめたの」

アンジーがそういうことを言うとは予想していなかったけれど、でも彼女が楽しんだことを知って嬉しかった。もし僕が一緒にいたことで彼女が楽しんだとしたなら、それはそれで、嬉しいことだった。少なくとも、ダンとのセックスをアンジーにとって快楽があるものにすることに、僕は貢献したことになるから。

ふたりでシャワーを浴びた後、ナイトガウンを着て、一緒にベッドに入った。僕は、先にリビングルームで充分発散した後だけに、その夜はアンジーと愛し合うとは期待していなかったけれど、アンジーはそうは思っていなかった。

ベッドに入るとすぐに、アンジーは僕にキスを始めた。顔や首筋にキスをした後、彼女は徐々に僕の胸に唇を移動していった。普段は僕は偽乳房を着けているので、アンジーは僕の胸への愛撫は省くのが普通だった。どんなに愛撫されても、偽乳房ごしではほとんど快感がないから。

でも、その夜は、アンジーは僕のナイティを捲り上げ、胸にキスを始めた。正直、自分の乳房がこんなに敏感だとは我ながら知らなかった。彼女に乳首を吸われた途端、じんじんと感じてきて、どうしても喘ぎ声が出てしまう。

そんな僕の反応に気づいたのか、アンジーは、もっとじっくりと僕の乳首を愛撫することにしたらしい。長い時間、乳首を舐め吸われ、同時にサテンのパンティ越しにペニスを撫でられた。

やがて僕は、愛撫で責められている女性になった気持ちになり、ああん、ああんとよがり狂う声を上げていた。そして最後には、いくっ、いくっと叫び、パンティの中に射精したのだった。

絶頂に達した後、しばらく経ち、落ち着くとアンジーが言った。

「ずいぶん感じたみたいね?」

「すごかった。乳首がこんなに敏感になってるなんて知らなかった…」

「たいていの人は乳首が感じるものなのよ。これまではあなたの乳首を愛撫しようと思わなかったけど、これからは、いつも忘れずしてあげることにするわ」

アンジーは、パンティを履き換えにベッドから出る僕にそう言った。

翌日、ふたりで衣類のショッピングに出かけた。春の新商品のラインアップが出たからだった。ランジェリーに加えて、ドレスやスカートを数着買い、トップのブラウス類もたくさん買った。その夜、ショッピングの後、クラブに行き、少しダンスをし、それから家に帰った。

ベッドでは、アンジーはストラップ・オンを装着し、僕を愛してくれた。

彼女に後ろから犯されている間、どうしても頭の中にダンの姿が浮かんできて仕方なかった。アンジーが僕にしていることと同じことを、ダンがアンジーにしているイメージである。やがて興奮してきた僕は、再び気持ちが女性化し、最後にイク時には、頭の中のイメージでは、ダンはアンジーではなく、僕を犯している光景に代わっていた。

この事実には恐怖を感じた。これまで想像の中ですら、アンジーの代わりを他の男が行うなんて考えたこともなかったから。

次の週の土曜日にもショッピングに出かけることになっていた。その時にはジャッキーに変わらなければならないので、どうせならと、その週はずっとジャッキーの姿でいることにした。したがって、再び、服装の点でジャックよりもジャッキーでいることが多くなっていたと言える。

しかし、さらにその翌週の土曜日には、再びジャックに戻らなければならなかった。法律事務所の顧客たちとディナーをすることになっていたからである。

正直、そのディナー・パーティには出たくなかった。顧客たちとは何の共通話題もなかったから。アンジーの配偶者としての僕は男性となっており、顧客たちが連れてきた配偶者たちは女性であるので、ほとんど交流することができなかった。ジャッキーの姿になって出たら、おそらく、もっと打ち溶けあった時間を過ごせただろうが、もちろん、そんなことは不可能だった。そして、他の男性たちについて言えば、皆、ビジネスの話しかせず、僕は彼らのビジネスとは、もはや関わりをもたなくなっていた。だから、僕は、彼らが連れてきた奥様達と一緒に座り、ただニコニコして話しを聞いてる他なかった。

そのパーティに出かけるため、着替えをしている時、ふと、鏡の中で自分を横から見た姿を目にした。そして、何か普段と変わっていることに気がついたのだった。よく見ると、胸のところが違って見えることに気がついた。普通なら、僕の胸は平らで、乳首もほとんど目立たない。だけど、その日は違って見えた。胸がどこか膨らんでいるように見え、横の姿を見ると、乳首が突き出ているように見えたのだった。

さらに鏡でよく見ると、乳輪が前より大きくなっているのに気がついた。乳首の周りの肉をぎゅっと握ってみると、どこか、握りごたえがある感じもするのだった。

一瞬、これはアンジーが前の週にしたことと関係があるのかもしれないと思った。集中的に乳首を愛撫されたので、大きくなったのかと。でも、そんなことはあり得ないと、すぐに笑い飛ばした。そんなに速く影響が現れることなどあり得ないから。

結局、ちょっと体重が増えたのではないか。その増えた分が腹部ではなく胸に溜まったのではないかと思うことにした。そのことはアンジーには伝えなかったし、もしアンジーが気づいていたとしても、彼女はそのことについては何も言わなかった。

ダンとの一夜から3週間ほど経ったときだった。アンジーが再びイライラし始めた。

その週の木曜日、僕のせいではなかったのだが、ある出来事について、アンジーは僕に辛辣なことを言って責めた。僕はアンジーに電話を渡し、こう言った。

「どうやらダンに電話をした方が良さそうだね」

「あなたの言うとおりみたい…」

そうアンジーは言い、電話を取った。アンジーはダイアルをした後、電話に向かって話し始めた。

「今晩は、ダン様。ダン様の淫乱女、アンジーです」

アンジーはしばらくダンの話しを聞いていたが、その後、電話を切った。そして僕の顔を見て、言った。

「ダンはあなたに電話させろと言ってるわ。電話ではこう言えって…。ダン様の淫乱女、アンジーのウインプ夫です。私の淫乱妻が、おまんこをびしょびしょにしております。本物のおちんちんを持った本物の男に嵌めてもらいたく、疼いて疼いてしかたないと言っております。私のちんちんでは、小さすぎて妻を満足させられないのです、って…」

アンジーがこう言うのを聞いて、自分がショックを受けた顔をしていたかどうか、分からない。僕が電話をし、こんなことを他の男に言わなければならないことが信じられなかった。でも、考え直せば、そんなにショックに思うことでもないのかもしれない。これはダンが仕組んだゲームなのだ。ただ単に、僕を辱めるために要求していることなのだ。そう考えれば、別にどうということでもないのではないか。

電話を僕に渡しながら、アンジーは付け加えた。「本当にごめんなさい。でも、もっと悪いことがあるかもしれないって、前に私、あなたに言ったはずよね?」

アンジーに教えられた番号をダイヤルした。電話の向こう、ダンが出るとすぐに、アンジーに伝えられた言葉を正確に述べた。電話の向こう、ダンが大笑いしてる声が聞こえた。

「そりゃそうだろう。あの女がまんこが疼いてしょうがねえと言うのも当たり前だ。お前のような短小じゃな。実際、住み込みのオトコを雇ってアンジーに奉仕させてないのを見て、ビックリしたぜ。明日、夜7時にそっちに行くぞ。アンジーには素っ裸で玄関で待ってるようにさせとけよ。いや、違うな、玄関で出迎えるのはお前にした方が良さそうだ。俺が着いたら、こう言って出迎えるんだぞ。ご主人さま、どうぞお入りください。私の淫乱妻に、本物の男がどういう男か、どうか教えてくださいませ。もちろん、妻は裸にして待たせてございます、とな!」

ダンはそう言い、僕の返事を聞かずに電話を切ってしまった。

「ダンは明日7時に来るそうだよ」 と僕はアンジーに言い、受話器を置いた。彼女は非常に安心したような顔をしていた。

その日の夜、ベッドの中アンジーはいつになく攻撃的だった。彼女がストラップ・オンを使うのは、普通は週末だけだった。週末だとゆっくり時間をかけてじっくりと楽しめるから。

でも、その夜は、電話が終わるとすぐに彼女は僕を引っぱるようにして寝室に連れて行き、ベッドに放り投げるようにして、僕を押し倒した。彼女がストラップ・オンを装着すると、それから20分ほど僕にフェラを強制し、その後、ストラップ・オンを使って、1時間は僕のアヌスを犯し続けた。僕はストラップ・オンのディルドをしゃぶったり、それで犯されたりすること自体は嬉しいのだけど、この夜は長時間すぎて、翌日はアヌスがヒリヒリして痛かった。

皆さんは、ダンが来る夜について僕が不安に思っていたと思うかもしれない。だけど、実際はそう不安ではなかった。確かに、ダンが、僕を侮辱するためにどの程度のことまでやろうとしているかが分からず、そこはちょっと心配だったけれど、ダンに殺されることはないし、ダンはゲイでもないのは確信してた。少なくとも彼に調子をあわせている限りは、きわめて安全だと思われた。願わくば、ダンがアンジーや僕に暴力をふるうことだけはないようにと、それだけを思っていた。

アンジーの話しからすると、ダンが痛みを感じるほどアンジーを殴ったのは、僕が彼のペニスを手にするのをためらった時だけだったらしい。僕は、もうためらったりはしないと心に決めた。今回は、どんなことを要求されても、できるだけ素早く、それに応えようと決めた。

金曜日。僕は一日の大半を家の掃除に費やした。アンジーと僕の夕食を作るのも時間の無駄だと分かっていた。ダンが来れば、アンジーは彼への奉仕で、夕食どころではなく、土曜の朝まで何も食べることができないだろう。それに、僕としても、体重が増えて胸に肉がついたらしいので、食事を抜いても構わなかった。

その日の午後2時、ダンが来るのに備えて、僕はジャックの姿に戻る作業を始めた。それが完了したのと同じころ、アンジーが帰ってきた。午後5時半だった。軽くキスを交わした後、シャワーを浴びて着替えるため、ふたりで二階に上がった。

僕はすでに2時間ほど前にシャワーを浴びていたけど、アンジーはもう一度、一緒にシャワーを浴びるよう、言い張った。バスルームに入ると、アンジーは自分で浣腸して洗浄し、僕にも洗浄するよう言った。そうする必要性があるのか分からなかったけど、浣腸自体は、アンジーがストラップオンを使うようになってからは、毎日の行事のようになっていたし、アンジーの要求にあわせて洗浄した。

アンジーが膣内洗浄をした後、ふたりでシャワールームに入った。シャワーでは、互いに身体を洗いながらプレーを楽しんだけれど、過度に夢中になる前に切り上げ、シャワーを出て、互いに身体を拭きあった。

再びアンジーの強い求めに応じて、余分な体毛を処理した後、寝室に戻った。先に寝室に戻っていたアンジーは、すでにお化粧を始めていた。ベッドに目をやると、その夜、僕が着るための衣類が広げられていた。

サテンのコルセットに、黒いシースルーのシームつき絹ストッキング。それにレースのパンティだった。コルセットとパンティは赤と黒の配色。それに加えて、黒いズボンとシャツ、それにソックスもあった。

1年前だったら、本気で僕にこれを着せたいのかとアンジーに訊いたと思うけど、今は僕も、改めて彼女に訊きなおすほど野暮ではない。アンジーは、本気でなければ、このように用意したりする人ではないのだから。ダンが来る時間が迫っていることもあり、僕は何も言わず、コルセットを着始めた。

コルセットはかなりきつめで、改めて、自分が太り始めているのだと気づかされた。その一方で、パンティやストッキングはピッタリにフィットした。そのランジェリ類を着て、鏡の前に立った時、初めて、僕は、増えた体重部分がどういうわけか胸に集中していることに気がついた。コルセットに締めつけられ、胸元に小さく二つの肉丘が盛り上がっている。小さな乳房のように見える。

アンジーに、コルセットの背中の紐を調節してほしいと頼んだけど、彼女は僕の方を見ることもせず、「ごめんなさい、今は無理。あと20分もすればダンが来るわ。それまでに準備していなければいけないの。間に合わなかったら、どうなるか分かるでしょう?」 と言った。

もちろん、アンジーの言うことは正しかった。玄関のチャイムを鳴らした時に、僕が玄関先にいなかったら、ダンは何をするか、分かったものではない。

7時5分前。アンジーはリビングルームでダンが来るのを待っていた。そして僕は玄関のホールで待っていた。僕はズボンを履き、シャツを着ていたけれど、アンジーはダンに言われたとおり、裸になって待っていた。アンジーをおいて玄関に行く時、彼女の様子を見たけど、かなりおどおどしていて、特に両手のやり場に困っているようだった。僕は、彼女を落ち着かせようとしたけど、ほとんど効果はなかった。

7時3分前。家の前に車が来た音が聞こえた。ドアの覗き穴から見たら、予想していたピックアップ・トラックではなく、リンカーンのスポーツ・カーだった。とは言え、そのスポーツカーから降りて出てきた人は、確かにダンだった。ダンは工事現場から直接ここに来たのではなく、家に立ち寄ってきたに違いない。上品なスラックスを履き、タートルネックのシャツと革のジャケットを着ていた。靴もファッショナブルだった。


つづく
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